コマ
『予想の仕方、お教えします −私の馬券が当たるその理由』
text:小原 清治


 「ADLSにしてから、PDFのダウンロードが早くなって毎週快適です。」会員さんからこのような話しを最近よく耳にするようになった。「JRDB 直前情報LIVEもADSLだったら時間を気にしなくて良いので、快適ですね。」確かに、ADSL回線は常時接続なので、繋ぎっぱなしでも電話代も気にしなくて良いのは嬉しい。

 JRDBがインターネットで競馬情報提供を始めて、4年余になるが、その間のインターネット技術の進化は素晴らしいもので、「低価格で快適に」使えるようになってきた。インターネットから、PDF新聞をダウンロードする、その時間がもったいないなぁと思っていた頃が懐かしい。

 さて、インターネットの回線は快適になり、PDF新聞や直前情報を見る事にストレスを感じなくなってきた。ならば、次は、「競馬予想」をより円滑に進めるスタンスを身につけるのが必須条件。

 「競馬は記憶のスポーツだ。」とはよく言われる事だが、毎週毎週じっくりと考えれる時間があれば良いが、慌しく週末を迎え、新聞を印刷するのがやっとで、開催日当日は慌しくバタバタと馬券を買うだけ、当然の事ながら、あまり深く考えないままにズルズル馬券を買い、見る見る間にPATの残高が減っていく。レースが終わった後に、「ああ、このIDMと厩舎指数なら押さえないと駄目なんだよなぁ。」勝ち馬を恨めしく見ながら不毛な一日が終わっていく。

     −そんな経験をした事は無いですか?

 「記憶」を呼び起こして、馬券にフィードバックするのは、時間も手間もかかります。もちろん、「予想」する事が至福の時間だから、それが競馬の楽しみなんですよ、そう語ってくれる人もいる。確かにその通りだが、「ああ、これって買えるパターンだよなぁ。」とレース終了後に地団駄踏むぐらいなら、有益なノウハウは、パソコンに覚えさせて、出馬表に該当馬がいるかどうか調べさせれば良いのです。簡単な話でしょ?その該当馬を中心して、新聞を見ながら予想をしていけば、より洗練された予想が出来るのではないでしょうか?

 しかしなぁ、パソコン使うっていっても、プログラムは組めないし、エクセルも満足に使えないんだけどなぁ。誰かが、ソフトを提供してくれたら俺も使ってみたいんだけど……ソフトがあれば?そう思ってる方、まだJRDBを使い切ってませんよ。1980円の会費を払っているんですから、JRDBのデータ、ノウハウを使い切って、「勝ち組み」に回るための努力をしないと駄目ですよ。

 「予想支援ソフト」と言われるものを色々と使いましたが、どれも、「電子ブック競馬四季報」って感じで、あまり役に立たないものでした。しかし、私が抱いていた夢を具現化するソフトが表れたのです。ゴールド・ジェネレーター(以下GG)、それがソフトの名前です。

 私小原清冶は、土日の競馬開催日に、直前情報を踏まえた総合見解をインターネット放送で流す「JRDB TV!」のキャスターをしているのですが、今回は私の予想スタイルを皆さんに伝授いたします。

 金曜日の夕方、ほぼ、PDF新聞の配信が終了した頃には、私が予想に使う新聞の印刷が終了します。私がメインで使用している新聞は、「パドック新聞」と「Honey Spot!」の2種類です。「パドック新聞」は、過去4走の流れを把握するため、Honey Spot!は、情報系のデータを中心に、様々なデータの印や内容把握の為に使っています。

 新聞が手元に揃ったら、パソコンの前に座り、まずはGGを起動します。「ええ?いきなりパソコン使うのか?」と思った方、ここからが「新時代」の競馬予想スタイルなんですよ!

 GGを起動したら、JRDBのホームページからデータを取り込みます。ファイルのダウンロードに関しては、インターネットに繋がっていれば、ソフトが自動的に行ってくれるので、何も考えなくて良いです。登録されているのかどうか?だけを確認したら、次に行うがゴールド・ジェネレーター・アナライズ(GGA)の起動です。蓄積したノウハウである「お気に入り」を活用しなくては。

 「お気に入り」ってなんだよ?好きなホームページを登録しておく事か?そう思われた方もおられるかも知れませんが、GGAのお気に入りは、「自分が分析した競馬のノウハウ集」なのです。「競馬は記憶のスポーツだ」と呼ばれるのは、過去のレースから傾向を見出して、それを今回のレースにフィードバックする、その一連の行為をそのように表現しているのだと思うのですが、「お気に入り」は自分でデータ分析した結果を、保存して置けるのです。そして、その条件に該当する馬が出走している場合は、自動的に出走馬データから探し出してくれるのです。

 JRDBのオリジナルデータを活用して、馬券を構築されている方は、「IDM」や「厩舎指数」の存在を重視しておられる方も多いのではないでしょうか?簡単な例を示しますと、調教指数の横に矢印がついているのはご存知ですか?調教矢印と私たちは呼んでいますが、これが↑の場合は、過去のデータ実績からいくと、連対率が45.3%あります。連対する条件としては五分五分ってところでしょうか?しかし、調教指数が20以上ある場合は、連対率が62.2%に跳ね上がります。このような分析って、パソコンで行って「なるほどな。」と理解しても、そこから次に活かせない、はっきり言えば、新聞を見ている段階で「忘れている」事が大半なのではないでしょうか?

 「忘れる」事は人間なら当たり前なんです。大量のデータを扱う競馬予想なのですから。感性も重要ですが、「データ分析した普遍のない結果」に関しては、パソコンを活用すればよいのです。そう、GGAでは、そのような蓄積した競馬ノウハウ=お気に入りを、出走馬に当てはめて抽出してくれるのです。

 前述の「調教指数が20以上で、調教矢印が↑の馬」という条件をお気に入りに登録しておけば、レース前日にその条件に該当する出走馬がいれば、自動的に抽出してくれるのです。これは、競馬予想の一大革命だと私は思っています。

 もちろん、お気に入りは、ひとつだけって訳ではありません。多くのお気に入りを登録して、それをまとめて選び出してくれる事も可能なのです。私は現在100件以上のお気に入りを登録して、毎週その該当馬を見て馬券を買っています。「そんなに一杯いたら絞りきれないだろ?」と思われがちですが、そんな事は無いんですよ、これがあるから絞込みが楽なんですよね。

 まず、お気に入りに関してですが、私はランク分けを行っています。基準となるランク分けですが、連対率を基準にしています。

    連対率 30〜50% Cランク
    連対率 60〜70% Bランク
    連対率 70〜   Aランク

 というように定義しています。もちろん、これ以外にも「穴馬」もピックアップしています。

 当然の事ながら、お気に入りが大量にあるわけですが、ひとつのレースに重複した条件の馬も出現しますし、抽出される馬の数も多いです。今は、それを画面で見ながら、新聞に書き写しています。「それって面倒だよな?」と思わないで下さいね。パソコンで抽出された馬を見て、最終的には新聞の競争成績や、展開、騎手なんかも加味して考える楽しみの時間なんですから。ただ、ここで、面白いのが、「自分が漠然と抱いているセオリー」をパソコンがキッチリ集計してくれている事です。よって、「間違えた思い込み」はドンドン削除されていく事になりました。

 そして、残ったのが100件を超え、毎週増殖していくお気に入り達なのです。

 1レースにつき、何頭かの候補馬が出てきますが、そこにAランクの馬がいれば「軸はここからで大丈夫かな?」と考えれますし、Cランクばかりだと、「大混戦で荒れそうだな」と考えて馬券を組み立てます。これを、関西・関東と24レース行っています。ローカル開催に関しては、特別レースぐらいまで納めています。と、言うのは、何じゃかんじゃで24レースチェックしていたら、3時間ぐらいすぐに経ってしまうんですよ(笑)競馬前日は、ゆっくり睡眠をとりたいですからね。寝不足だと判断力が鈍ってしまいますからね。直前情報も最後は加味しないといけないので、前日予想は程ほどに。

 前日予想に関しては、僕は「前予想」と考えています。

 「レースに当たりをつける」という感じで予想を進めています。それは、直前情報を仕入れてから、ある程度の柔軟性を持てるようにする為です。前予想で「これで大丈夫だ」と思い込みすぎると、開催日当日に柔軟な対応が出来なくなるのです。仕上がり一息でも、前予想で考えすぎて「大丈夫だ」と思い込んだ事は、なかなか覆せなくなるのですね。それに、ある程度のリラックス状態でいた方が、配当的に美味しいところを拾える傾向に、私はありますので。

 さて、GGAの活用はこんな感じで勧めているのですが、GGはどうやって使っているのか?と。GGに関しては、前日予想段階では、出走馬データの並び替えや、過去競争のデータ閲覧に使っています。IDMの順番に並び替えて、情報系の印の散らばりを見たり、上位10傑のIDMや総合指数の差を見て、上位はあまり差が無いから混戦かなぁ?と判断したり。もちろんこれも、アレヤコレヤとやった事は新聞にメモしてます。

 こんな感じで、競馬前夜の夜は深まるのですが、ご参考になりましたでしょうか?より楽しい競馬ライフの為に、GG&GGAの導入をお勧めいたします。




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