コマ
『脚元データの活用 −馬は脚元が”命”』
text:横手 礼一


 馬券で勝ち組に回るためには、他の人が持っていないデータを持っているか、どうか? というのが大きなポイントになります。他の人が持っていないデータというのは「専門紙に載っていないデータ」と言い換えても良いでしょう。

 その意味で、JRDBが提供する「脚元データ」は、専門紙に載るはずがないので、巧く使いこなせれば最強の武器になるでしょう。なぜなら、脚元データというのはじつは、「脚元が悪い馬のデータ」だからです。

 疲労による骨の疾患(ソエ、骨瘤などと呼ばれる)はないか、蹄は傷んでいないか、筋肉や腱に炎症は起きていないか。競走馬は多かれ少なかれ、みな自らの脚元の健康を犠牲にしながら生活を続けています。脚元の故障・不安というのは、多少の訓練を積んだ人間であれば、誰にでも客観的に判断できる情報です。調教タイムなどと同様の基本的な一次データであり、競馬ファン全員がアクセスできて当然のものです。

 しかし、厩舎関係者にとって馬は貴重な財産ですから、マイナスの情報は公にしたがらない傾向があります。専門紙も厩舎の機嫌を損ねたくないので、脚元のデータをきちんと扱うことができない、という構造になっています。

 自分の本命馬が、じつは脚を痛がっているかもしれない。トレーニングも充分できないし、レースでも思い切り走ることができないかもしれない。脚元の情報を知らずに馬券を買うのは、言ってみればバックミラーのない車を運転するようなものです。安全確認しないで馬券を買うのは、もうやめましょう。


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