競馬の前日って、色々考えると思うんですが、やっぱり気になるのは、「その馬から馬券を買って、どれだけの配当がつくのか？」ってとこですかね。競馬専門紙やスポーツ新聞には、概算のオッズが載っていますが、このオッズと実際のオッズがかけ離れてるって事は日常茶飯事。前日には、「おお、エエ配当やなぁ、明日は、ここから入ろう！」と決めて、意気揚揚と当日を迎えたら、「あれれ、なんでこんなに配当が低いんや？」と思う事は多々あるはず。

　なんで、こーなるのかというと、多くの概算オッズは、その専門紙やスポーツ新聞の単一の情報を基に算出しているから。しかしながら、競馬ファンは、千差万別、十人十色、色々な専門紙やスポーツ新聞を使って競馬をしています。でもって、その人達が投票した馬券から、人気が産み出されます。じゃー、人気のもとになる要素はなんでしょう？騎手？馬？戦績？

　正解は、多くのＴＭ達が新聞に打っている印なんですね。

　不思議なもので、◎がずらりと並んでいる馬は、当然の事ながら１番人気、２番人気に支持される事が多いです。多くの人が、「この馬は強い！」と言っているわけですから、その情報をもとに馬券を買う人たちは、多くの人は印の通りに買うわけですね。

　よって、概算オッズを算出する時には、より多くの情報を、緻密に分析する必要があります。単一の専門紙で、分析を行っても仕方がありませんから。その事を念頭において、ＪＲＤＢでは、総ての競馬専門紙を分析対象に据えて、概算オッズを算出しています。

　もちろん、印だけを集計した単純なものではありません。

　人気先行型の騎手、厩舎、馬、馬主、血統などは、印以上に人気を背負う場合もありますから、当然の事ながら分析する際に加味しています。そこから、抽出した概算オッズの事を、ＪＲＤＢでは、「基準オッズ」と言います。

　「基準オッズ」は、おおまかな配当を予測するだけではなく、時系列オッズ判定を行う際の「基準」になるオッズとなります。「基準オッズ」よりも実際のオッズが低い時は、過剰に投票が行われていると判断できる優れものです。

　前日段階で予想を組み立てるときは、「基準オッズ」で人気を推測していたら、当日の予想も困惑する事無くスムーズに出来るでしょう。