コマ
『展開予想図を利用しよう』
text:片岡 靖之


 前回に引き続いて、展開予想についてです。使用しているデータや、使い方等、もう少し突っ込んで語ってみたいと思います。

 展開図は、指数、パラメータを与えての自動計算(プログラム)により作成しています。まずは、どのようなファクターを使用しているか、説明しましょう。

◆馬に関するパラメータ
  • テン指数・・・・・馬の先行する力。スタート、二の脚の速さを表しています。
  • ペース指数・・・・馬の対応できるペース。その馬が、こなせるペースです。
  • 上がり指数・・・・馬の上がりタイムを指数化。最後の切れ味を表しています。
  • 位置指数・・・・・残り3F地点での先頭からの差。追い出すときの位置取りです。(これらは、過去5走のデータから算出し、距離、斤量の補正がされています。)
  • 脚質・・・・・・・逃げ、先行、差し、追込み、好位差し、自在です。
◆騎手に関するパラメータ
  • 騎手先行指数・・・騎手の先行する傾向。例えば、逃げ馬で、行ききることができるかということです。スタートの巧拙も含んでいます。
  • ため指数・・・・・馬に負担をかけない乗り方ができるかということです。
  • さばき指数・・・・前の馬を追い抜くとき(馬群をさばくとき)の巧拙です。
  • 追い指数・・・・・最後の直線で馬を追う技術を表しています。
◆コース・枠順に関するパラメータ
  • 枠順ポイント・・・コース/枠順別の先行に要する有利不利。1コーナーの不利分も含んでいます。
  • コーナーロス・・・4コーナーの回る位置によってロス。
  • 直線馬場差・・・・直線コースの馬場によるロス。最内〜大外で分けています。
 さて、これを予想に使うポイントを説明しましょう。上記のように、展開予想では、過去5走を元に競走馬の能力、騎手の傾向、コース形態等、考えられるファ クターは、かなりの部分を網羅しています。しかし、馬の現在の調子、騎手の作戦、当日の馬場状態等が入っていません。これは、他の情報で、補うことが必要となります。

 まず、馬の調子ですが、直前のパドック情報や、厩舎指数、調教指数等で確認できると思います。馬に前走からの上積みがありそうな場合等、展開図を調整して狙い馬を見つけるのもいいでしょう。騎手も重要ですね。勝ちにくる騎手、着狙いの騎手等、見極める必要があります。この辺は、直前情報のオッズ点が参考になるでしょうか。馬場状態に関しては、前残りの馬場であれば、「残り3F図」の前の方にいる馬を狙うのもいいでしょう。逆に、差し馬向きの馬場であれば、"@"や"*"の馬(上がりが速い馬)が狙いになります。また展開予想上位の馬で人気薄の馬は、他ファクターで消しの要素が無い場合、思い切って狙って見るのもいいんじゃないでしょうか。展開の紛れ!?で高配当をゲットできるでしょう。

 自分で言うのはなんですが、このプログラムは傑作ですね。2度と作れないでしょう。(笑) 冗談はさておき、将来は、分析・検証を重ねて、必勝ソフトに育てていきます。現在のところは、予想の参考に使ってもらえればと思っています。

→ 展開図の見方へのリンク


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