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★本日のメイン

新潟11R
新潟大賞典
◎12.シャイニープリンス
○3.フルーキー
▲1.サトノギャラント
注10.ロンギングダンサー

若干天気は心配ですが、新潟のことなのでどうせ回復するでしょう。
そして馬場がどういう荒れ方をしようが、新潟外回りはちゃんと当日の馬場観察で追いつきますし、どんな枠だろうがいかようにも対処できます。さすがに1枠だとその自由度が他の枠に比べ大きく下がる、ぐらいですか。

そして新潟大賞典のコツとしては、大型馬・大トビを狙うこと。ポイントは2分を切る時計とコーナー途中からスパートが始まる4F戦であるかのように見せながら、スピードタイプや瞬発力タイプが苦しむことです。
新潟の外回り直線は、ちょっとした小坂すらなく、減速を引き起こす箇所がありません。常にトップスピードでエンジンをふかしている状態です。しかもそれが、直線全部どころか、スパート地点がもっと早くから始まるわけですから、トップスピードを維持できることが大事。
手先がシャープで素軽い動きができるタイプ…は、低速から高速に引き上げる瞬間的な加速力に優れているのであって、広い歩幅で跳ぶ状態を長く維持する性能がいいわけではありません。
どちらかというと鈍足に思えるような、馬力があっても飛節の折が深く腹袋の長い、総重量の重たい鈍足?と感じられるタイプの方が、こういう条件での根競べには優れています。
最近はさすがに新潟外=瞬発力と思っている人は絶滅してるはずですが、その認識を大きく切り替える必要が生じたのは、この新潟大賞典と新潟記念の設定のせいでしょうね。

注目しているのは、福島民報杯を好タイム圧勝したシャイニープリンス。ハンデ戦で一番有利な56.5kgなのもいいですね。
マイルでこその馬だと陣営が頑なに拘り過ぎてたがために、番組選択やローテーションが難しくなりすぎて、出世を阻んでいたのではないかと。福島民報杯は展開や枠は確かに有利でしたが、あそこまで後半の粘りが持つ馬だと思っていませんでした。
あの内容なら、2000mぐらいでこそ持ち前のなまくらなスピードを一番発揮できるのではないかと。角尻で曲飛節、トモが強いタイプですから、マイルばかりではなくもうちょっと距離を延ばす方向で、いろんな番組を試してみるべきでしたね。
同じく体型や馬力で評価したいのはフルーキー。若干硬さがありトモも薄いかもしれませんが、胴回りが太く出ているずん胴体型。
サトノギャラントは元々新潟得意。脾腹薄く見せるタイプである分若干マイナスでしょうか。2000mハンデ戦は外人騎手、の法則も。
そして新潟外回り2000mでいいタイムを持ってるロンギングダンサーも、昨年新潟記念で「馬場苦手の差」だけで負けた分だと思っているので、ここは評価したいところ。

池江泰寿厩舎の2騎は、どちらもこの条件にピントがハマらない中型体型だと思っています。
ダコールはハンデだけで評価を下げたいところなのですが…。

京都11R
鞍馬S
◎2.ヤマニンプチガトー
○10.シンデレラボーイ
▲5.メイショウライナー

全体で眺めてみて、まともなオープン重賞実績馬不在。1200mではない低レベルのオープン2着がある分だけ、実績上位のミッキーラブソングが人気上位になっていますね。
その他準オープン上がりの52kgマルヨバクシン、重賞を勝ったのは遥か昔のセカンドテーブルと人気が続くようで。
こういう、馬の実績と人気分布とが強烈に見合わないレースは、もう最初から荒れるものと決めつけてアテもので考えます。
おそらく当日のトラックバイアス、あるいは突飛に発生した偏りなどで決着するレースになるでしょう。

まずは今回のメンバーで上がり最速扱いになるヤマニンプチガトー。
中山を上手いこと勝ってからオープンでも2戦中山を試しましたが、両方とも8枠大外を引くという運の悪さ。シルクロードSも、スタートを決めて中団ぐらいは奪えたはずなのに、3コーナー手前でリトルゲルダが邪魔で進路狭くなり下がる不利もありました。
いや…3戦を丁寧に見直してみると、中山の外枠不利が前提の位置取りだっただけで、そもそも出脚がどうしようもない馬ではありません。馬柱のイメージよりも遥かにスタートはまともです。
サカジロロイヤルの真後ろを運ぶ形で、中団から行けるでしょう。
シンデレラボーイは、前走が明らかな叩き。超高速馬場でなければ十分足りていい馬。54kgならこのメンバーでも足りるはず。
そしてメイショウライナーは、戦った相手が悪いレースが3戦続きました。夏場に良かった馬なので体調も落ち目だったのでしょう。
もちろん1200mの方が良くて、大幅な相手弱化となるのも良し。これまで京都はほぼ複勝圏内、鉄砲実績もかなり良いタイプ。

東京11R
NHKマイルC
◎4.メジャーエンブレム
○6.ティソーナ
△5.ロードクエスト
△10.ダンツプリウス
△18.レインボーライン
△8.イモータル

連勝が途絶えて季節が変わっての春ですから、3歳牝馬はフケが心配になるシーズン。大丈夫でしょうかね?
最近は抑制剤もいいものがあるようですし、ここはローテーションの締めで「この後」を考えずとも良い場面。当然、いろんな対策を立てて臨むはずでしょう。
当日のパドックで「それっぽい気配」ぐらいだったら過去にも走る馬はいました。相当ひどい、まともに歩けてないぐらいになってたら消す方向で考えるぐらい。

前日だとやはりメジャーエンブレムを下げる根拠がありません。
おまけに今回、桜花賞と違って偶数枠ですし、全馬フラットにゲートを決めたとしても、メジャーエンブレム周辺の奇数枠はほぼ後ろに回るメンバーばかりですね。
おそらくは、桜花賞のように両隣にすぐさま塞がれる格好にハマる、なんてことは起こらないと思います。

アーリントンC→ニュージーランドT路線は、ズバ抜けそうな馬はおそらく現れていないはず。この路線は何らかの適性差、ちょっとした展開要因で着順が上下するぐらい拮抗したメンバー。
ダンツプリウスやレインボーライン、アーバンキッド辺りはみんな同じキャラと見なしてもいいぐらい。
ざっくり見て、この路線の馬と馬体で比較して、間違いなく1歩2歩抜けてると言える馬を上位に数えましょう。

そして個人的には、その上向き感を察することができるのは、ティソーナぐらいしかいません。
トモ腰ともに容量がかなりあり、後肢も良く伸びる直飛節。昔の藤沢厩舎に良くいたずん胴パワータイプの典型のような馬体をしています。
500万〜マーガレットSの連勝の内容も良いですし、負かした相手がすぐ勝ち上がったのもポイント高いです。
追い込み馬がかなり多いメンバーにて、メジャーエンブレムの真後ろを取れる確率が高い枠なのもいいですね。

ロードクエストは、一度マイルの形で固まったものを、ダービーを目指す欲が出たから中距離以上持つように訓練されてきた馬。
小島茂之調教師があまりNHKマイルCに積極的でなかったのは、新潟2歳制覇以降に「中距離仕様に作り替えようと頑張った過程」があって、今シーズンはマイルのスピード勝負にすぐ反応できる仕様にしていない、というのが大きいはず。
むしろ成長していなければ、この皐月賞→NHKマイルCの距離短縮はプラスなんですが、中距離に対応できる気の良さを見せているのなら、逆に今回はあまり一変を過信しない方がいいと思います。
また、土曜日の馬場状態を見ていると、やはり速いですし内も優位でしょう。中京のあのドボドボ馬場を経験してきた馬は、スピード面で今回アドバンテージを持てないのではないか、と。






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