4回中山の最終週となった先週は、日曜日に細かい雨が降り続きましたが、芝コースには大きな影響を与えることもなく、良馬場のまま終わりました。ダートコースは土曜日が少し掛かる位の馬場状態、日曜日は午前中が雨の影響でやや速めだったものの、後半になると少し時計が掛かるようになっていました。 それにしても連続7開催ということで、皐月賞の時は芝がないんじゃないか?という不安を抱いていたものでしたが、蓋を開けてみればサンデー産駒のワンツー。中山で時計が掛かったというのは雨が降ったときだけで、そのほかは総じて時計が速い状態が続いてしまいました。冬場は明らかに痛んでいたのですが「馬場が硬いと時計は速い」ということでした。つまり「荒れ馬場=時計が掛かる」というのは常識とはいえず、その競馬場と時期にも左右されるということなんでしょう。それと今回の芝の強さということでは、今までの中山の常識を覆されましたね。おそらく芝の品質や管理の技術が相当上がっているのだと思います。上が枯れても下の根の部分がしっかりしているから剥げないという感じでした。 さて、今週から東京開催の始まりです。大きな変更点としては直線が25m伸びたこと、ゴール板が37m1コーナーよりにズレたことでしょう。つまり坂上が37m延びたと。これまでも開催中盤あたりから坂上でガラっと入れ替わるような競馬が行われてきましたが、それがより顕著になるということでもあります。ただしそれは開催が進んでから、で、開幕週は深い芝、重い芝というのが普通でしょう。また掘り返しているので地盤が軟らかいはずです。強い蹴りも深い芝に吸収されがちで、瞬発力も活きないし、回転数だけでも乗り切れない。大きな走りで先行しての持続性能が高い馬が有利ということになるでしょうし、脚の長い馬なんかが有利なんじゃないかと思います。まあ、あくまで推論の域を出ませんが。 ダートはコース変更云々というのはあまり意識せず、中山で1200mと1800mしかなかったところでその中間距離に適性の高い馬を選んでいくというのが従来どおりの手法でしょう。コース的には2つの大きなコーナーで器用さが問われないコースで、不器用な馬や大トビの馬なんかが日の目を見るはずです。
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