冬の東京の連続開催が終わって、今週から中山競馬が開幕する。昨年の秋冬の中山開催は好天に恵まれたため、芝コースは良好な状態で終始して、速い時計で決着するレースが多く、2歳レコードも続々と生まれた。2ヶ月間隔が開いたことで芝の状態がどう変わっているか、というのがひとつのポイントになるだろう。 春の中山はオーバーシードで行われるが、開催前半は洋芝の勢いが強いために力が要る状態で、野芝が育つに従って芝が軽くなっていく、というのが例年のパターンである。去年の場合は前半の時計が掛かる傾向が顕著だったので、前日予想でかなり頭を悩ませた記憶がある。おそらく今年は去年ほど極端な馬場にはならないと思うが、この開催の芝はパワー勝負になりやすい、ということは頭に入れておいた方が良いだろう。とくに雨でも降った場合には、その傾向が顕著になる。 今週のメイン競走は伝統のG2・中山記念。賞金別定の規定上、いくつもG1を勝ったような馬の出走は難しい。むしろ、サクラローレル、サイレンススズカ、キングヘイローなど、ここをきっかけに飛躍を果たす馬が多いレースである。 今年は香港マイルを圧勝したエイシンプレストンがここから始動する。当然この馬が中心になるだろう。その他にも、京都金杯3着のミレニアムバイオ、白富士S勝ちのゴーステディ、ニューイヤーC勝ちのエイシンエーケン、AJCC2着のスパークホークなど、勢いのある馬が多数出走を予定している。中山芝1800という紛れの起こりやすいコース形態も手伝って、一筋縄では収まらないレースになりそうだ。
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