今週のレース見解

《1回東京競馬場の使用コースと馬場差》

日目
日付 1/5 1/6 1/7 1/12 1/13 1/14 1/19 1/20
-10 -8 -10 - - - - -
-18 -16 -14 - - - - -


A1 A1


 関東の競馬ファン・競馬関係者は、一般的に「荒れ馬場の中山・芝の綺麗な東京」というイメージを持っている。中山は雨の多い時期に開催が組まれているし、東京は馬場が広いのでコースの使い分けができる。構造的にいっても、中山が荒れ馬場になるのはやむを得ない。

 しかし、今回に限っては話が違う。昨年の秋冬の中山開催は晴天に恵まれたが、一方の秋の東京は連続して降雨に祟られた開催だった。その結果として、暮れの中山より年明けの東京の方が、むしろ芝の状態が悪い、という逆転現象が起こっている。そういう状況を象徴するように、サンデーサイレンス産駒が不調で、芝では3日間未勝利に終わった。金杯にサンデーサイレンス産駒が5頭出ていたうち、1頭も掲示板に入っていないのだから、いかに今の馬場がサンデーサイレンス産駒に向いていないかがわかる。

 単純な切れ味勝負の馬よりは、地脚の強さを持っている馬の方が断然有利な状況だ。血統でいうと、ロベルト系、ナスルーラ系。ナスルーラの中ではブラッシンググルームがとくに良いだろう。そういう意味で、日曜の京成杯で注目すべきなのは、なんといってもサクラローレル産駒のローマンエンパイアである。ひょっとしたら強い競馬が見られるかもしれない。サンデーサイレンスの中では、母父にシアトルスルーを持っているサスガに注目したい。

 ダートは若干時計が掛かっていた。とくに、初日は力が要る傾向が顕著だった。冬場に開催間隔が開いていたのと、凍結防止剤の影響があったためと考えられる。

 初日の差しが利かない状況から、一転して3日目は追い込み有利の馬場になっていたが、一貫して言えることは切れ味よりもピッチの強さを持っている馬の方が有利である、ということ。血統的には典型的なアメリカ血統馬を狙いたい。具体的に名前を挙げるならば、ダマスカス、ダンチヒの系統。ミスタープロスペクター系では、芝をこなせる産駒を出す種牡馬よりはダート・オンリーのタイプの方が良い。それから未勝利でパラダイスクリーク産駒が2頭穴を開けているが、2頭とも消耗戦で他馬の脚が止まった状況で台頭しているだけ。条件戦以上でパラダイスクリークがとくに有利になることはないと思う。


Copyright 1998-2002.All Right Reserved By JRDB.
Presented By SamuraiJAPAN.


ウェブ検索 カテゴリ検索 ニュース検索 翻訳検索