秋の東京開催もいよいよクライマックスを迎える。ダートとターフ、二つのジャパンカップが土日のメインに組まれ、競馬場全体がお祭りムードに包まれる。ジャパンカップダートではアメリカのナンバーワン・リドパレスと日本の最強馬・クロフネの対決が実現する。ターフよりもむしろダートの方が興味深いレースになりそうだ。 今年のアメリカの芝路線が例年になく活況だったのを象徴するように、今年のジャパンカップにはアメリカ調教馬の参戦が多くなった。その嬉しい副産物として、ゲイリー・スティーヴンス、ジェリー・ベイリーというアメリカのトップジョッキーが来日してくれる。超一流はどこに行っても超一流である。メインレース以外でも、彼らの手綱捌きを見ることができるだろう。今から本当に楽しみだ。 連続開催の8週目であり、雨に祟られた開催でもあったので、芝の状態はあまり良くない。先週はA2コースで、今週はひとつ広いBコース使用になるが、コース幅の差は4m。実は、先週の段階で芝コースの内側が転圧されたが、行われた幅がラチ沿い4mだった。ラチの移動で今週からは使われなくなる部分に転圧が行われていることに注意してほしい。 転圧とは、ローラーによってボコボコした馬場の表面を平らにする作業である。ローラーをかけることによって、当然芝も弱くなってしまうので、転圧された部分は芝が剥げやすくなる。実際、先週の東京競馬では馬場の劣化が急速に進んで、日曜の後半には差しが決まりやすい状態になった。転圧というのは最後の手段なのである。 今週はなにしろジャパンカップが行われるわけだから、東京競馬場の威信をかけて馬場の整備が行われるものと思われる。補修・転圧、なんでもありだと思うが、詳しくは金曜更新の馬場情報を参考にしてほしい。ダートは時計の速い状態で一定していて、とくに下級条件では先行馬が有利。差すにしても外を回すような馬は厳しい。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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