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★本日のメイン

福島11R
吾妻小富士ステークス
◎09.プリンスミノル
○07.サンマルレジェンド
▲04.ナチュラルハイ
△08.ペースセッティング
△12.ブラックアーメット
△01.メイショウウズマサ

もう古馬ダート界は世代間格差がくっきり表れていて、現7歳世代より上は昨年夏過ぎ辺りからだいぶ厳しくなっています。もう一線級どころか、古馬OPクラスで戦うのすら無理っぽくなってきました。
しかしその後の現6歳世代は、大混戦のG1フェブラリーSを断ったペプチドナイルを筆頭に、最前線で活躍し能力を伸ばしている馬が多数見られます。混迷が続くダート界の中でちらほら存在感を示している馬が多く、衰えを感じさせません。下級条件を勝ち上がった馬がOPですぐ通用していたりと、まだイキイキしています。
現4歳世代の牡馬がダートでも一息の傾向がみられますし、ペースセッティングもダートがいい所はひとまず見せていますが、どうにも勝ちきれない様子があり、56kgでも重たくないか?と感じさせる物足りない近況ですね。
プリンスミノルは逆転候補筆頭。馬体もずっと評価してきていますし、福島ダートも得意なはず。福島競馬場はどんよりとした天候の予報で、少し雨が掛かる可能性もありそう。脚抜き良いダートならなお機動力を生かせて歓迎。
サンマルレジェンドはOPに上がってからこれまで戦ってきた条件がかなりタフすぎで、前走も馬力を要する状況だったのに無駄に絡んできた馬がいて、非常に難しい状況でした。1700mは絶対に良いタイプのはず。隊列がどうなるかちょっとわからない並びですが、強気に主張出来ればなお良し。
ナチュラルハイは絶対にスピード偏重の条件、1700mの方が得意。前走のポルックスSは結構レベルの高いレース。見せ場をかなり作れた方ではありますが、追い込み馬が台頭しやすい流れになってしまいました。次走好走馬多数、条件さえ変われば。

ブラックアーメットは福島ダート1700mに来るたび好走している馬ですが、ずっと蹄に不安が残ったまま1年以上走り続けている馬で、どうにも馬体的に上昇を感じ取れず、慢性的に微妙な形のまま頑張っている馬。今年は57kgですし、そこまで高く評価するほどではないかな…とは思っています。

阪神11R
阪神牝馬ステークス
◎07.ドゥアイズ
○01.マスクトディーヴァ
▲04.サブライムアンセム
△11.ライラック

マスクトディーヴァはそこまでトモの厚みがなくて比較的寂しいタイプですし、腰もかなり甘めで身のこなしの良さ、運動神経に頼っている方。バランスを見てもあんまりちゃんとしたマイラーではないと思います。
だからと言って、今回の鞍上強化はかなり強力のように自分も思います。しかしこれで過剰人気するのは事実ですし、決してベスト条件に舞い戻るというわけではない辺り注意したいです。逆転候補を探したい所。
ドゥアイズは…人気しそうですが、調子が上向きつつあるのは確か。トモの緩さがずっとあって、この馬は1勝馬のままずっとOPクラスを行脚し続けるタイプかな、とぼんやり思っていましたが、洛陽Sで勝ててしまいましたね。
確かに雨と荒れ馬場が微妙に影響して、極端な外差し有利状況に変わったのも大きかったのですが、ルメートル騎手で勝ち上がれた辺りが褒められるところかも。ルメートル騎手はずっと芝よりダートの方が上手で、芝向きのバネのいいキャラの馬を全然生かし切れておらず、速い時計で決着するレースや、上がりの速い勝負に上手く合わせるセンスが皆無だと思える騎手でした。ルメートル騎手が芝で騎乗しピンボケの競馬をして、次走かその次以降巻き返すパターンが結構あると思います。
馬自身の緊張感もちょっと良くなっているように感じるので、前走並みの時計の馬場なら。
サブライムアンセムは、昨年の2着馬。スロー前残り決着の流れに乗っかって、近走大敗続きの所から急に激走できたパターンですが、今回もペースは結構遅そうで、先行馬も不在。また今年もここで恵まれる可能性があるのでは?と思っています。
モリアーナやライラックのように、地力は確かにあるものの追い込み一辺倒、という馬に比べれば。

中山11R
ニュージーランドトロフィー
◎11.キャプテンシー
○03.ボンドガール
▲05.ルージュスエルテ
△16.サトミノキラリ
△13.ブライトマン
△15.スパークリシャール

トップ層がそこまで強くなくて、何とも言えない重賞が続いていましたが、キャプテンシーはまともに強い馬なのでは?
速い馬場だったとはいえ前走の走破タイムも確かに良い方だと思いますし、結構早くから腰の支えがしっかりしていて、飛節にもいいバネがあります。
若い時期のモーリス産駒は個人的に相当評価を下げているんですが、それは体ができていない2歳の時期、あるいは新馬勝ち&未勝利勝ち直後。筋肉の質が強くても、しっかり鍛錬を経て体が出来上がって手先に力が篭らないと、緩い走りのまま俊敏さに欠いてしまうからです。
ちゃんと力が篭るように走れるようになって、トップパフォーマンス比べになるとモーリス産駒は強くて、本当に速い時計での勝負や、相当上がりが速いレースになると顔を出してきますよね。みんな体が出来上がってくるシーズン、3歳で重賞初挑戦のタイミングは高く評価できるんです。まあ、もうちょっと後の方がいいのは確かなのですが。
ボンドガールは追い切りでセンスの高さを十分に感じ取れる動きでしたが、サウジアラビアRCの時にあったひ弱な印象がちゃんと抜けているかどうかですね。ガサのない小ぶりな牝馬、という枠からちゃんと脱していれば。
ルージュスエルテはお尻の容量が大きく、もっと馬体に厚みが出せる体型。クイーンCではまだ腰もハマらず飛節も緩さがあり、まだ重たさもある動きをしていましたが、これも成長で解決する部分があると思います。
完成してくる形を想定すると中山マイルにも向いているタイプですし、本来スタートはちゃんと決まるはず。
サトミノキラリは前走も馬体はだいぶ良かった方ですが、スタートでモロに挟まれて後手を踏み、直線も進路を遮られた上に接触し、ずっと出すところなしの酷い内容。これはさすがに度外視可能。モロに不利を受けた馬が、次走大外枠というのはいい措置です。雨で渋って内が悪化するなら。

エコロブルームは飛節が棒立ち気味で結構なまくら。走ってきたレースも内容がやや薄い・時計の掛かる馬場ばかり。このタイミングでルメール騎手から鞍上が替わって、立回りができるとかなり人気を集めるのは感心しませんね。
今年の3歳馬の重賞2〜4着レベルは例年よりそこまで大したことがないはず。
エコロブルームだったら、もっと体格的に良くて勢いのあるスパークリシャールの方がマシでしょう。








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