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札幌11R 札幌記念   ジャックドールにとって札幌芝2000mは適条件。道中にペースを緩めてしまうとキレ負けする恐れがあるが、今回も名手武豊騎手が騎乗するので、どんな競馬が理想かは分かっているだろう。  ただ、懸念点もある。それは今回が1600mからの距離延長である点。先行馬にとって道中の”リズム”は重要なポイントの1つ。”400m”の延長は字面からすると大した距離の延長ではないが、1600mの流れを経験してしまったことで序盤からガッツいてしまう可能性を否定できない。リズムを崩しながら運んで楽に勝てるようなメンバーではないので、この馬に◎印をつける自信はない。  ではどの馬が当レースにおける◎印候補か。大回りコースである札幌競馬場。3、4コーナーで外を通ってスッと押し上げて末脚を持続させられる馬が有利とされている。これに着目してみるとプログノーシスがG1馬を飲み込む勢いで差し切るのではないか?と思う。  同馬は国内レースは8回出走し、うち7回で上がり最速をマーク。最後までしっかりと脚を続かせられるので、札幌コースでこそこの馬の強さを発揮できるのではないか?とみている。実績面では同期のシャフリヤールやジャックドール、1つ下のダノンベルーガには劣ることは確か。それでも”末脚の質”に重点を置くと彼らに対抗できるとみている。  なお、土曜日の札幌芝は逃げ・先行馬の好走が多かったが「ちゃんとしたハイペース」のレースがなかったので、前にいないとダメな馬場状況ではないと思う。念のため記述しておく。  プログノーシスと似たような意味合いで評価しているのがダノンベルーガ。昨年の天皇賞秋では上がりタイム32秒8をマーク。イクイノックスには及ばなかったが、現役馬屈指の末脚の持ち主であることは確か。状態面が読めないのでそこが懸念点だが、まともに走れる状態であれば◎を逆転可能。  レース運びが巧いソーヴァリアントとウインマリリンも上位評価。前者はムラがあるので走りどころが読み辛い。北海道遠征で2勝していることから滞在調整で好転するのでは?とみて評価した。後者は昨年のこのレースで3着。前々で運んで先抜けの形を取れればスタミナ性能の高さか踏ん張ってもおかしくない。  シャフリヤールは△評価が限界。同じ芝2000mだと札幌よりも東京の方が向いていると思う。 ◎Lプログノーシス ○Eダノンベルーガ ▲@ソーヴァリアント 注Aウインマリリン △Dジャックドール △Cシャフリヤール



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