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★本日のメイン

京都10R
安土城ステークス
◎13.テンハッピーローズ
○09.サトノラムセス
▲10.ルプリュフォール
△12.ママコチャ
△08.プルパレイ
△07.ビューティフルデイ

土曜日の京都競馬場の芝はかなり抜群の状態のようで、相当速い時計が計時されていました。
しかし先行・内枠の馬一辺倒というわけではなく、1400m以上の距離では馬場の外を回る差し・追い込み馬でも十分に間に合う、スピードこそ必要だけれども外回り不利にはならない状態のよう。
ある程度の持ち時計のある馬なら、十分にチャンスがあるのではないかと。

短距離のOPハンデ戦なので、背負っていたとて不振を脱したい馬や、まるでOPクラスでもちょい足りない馬ばかり集まる傾向となってしまうようで、どうやら今回は不振馬だらけの馬柱となっています。
どの馬が今の特殊な馬場傾向に乗っかって激走するのか、を探すレース。
また同時に、ダービーデイの裏開催ということも影響し、たまたま京都芝外回り1400mが苦手な騎手だらけ。騎手の加点はおそらく期待できない、枠なり斤量なりの競馬しかしない馬同士。そう考えておそらく差し支えないかと思います。

この条件で巻き返しを期待したいのは、テンハッピーローズとサトノラムセスの2頭。
テンハッピーローズは、体型的に明らかにマイルだと長くて1400m向き。持ち時計もある程度足りていますし、外差し傾向にある馬場は大歓迎。最近は条件の悪いレースが続いていました。
サトノラムセスは、前走のレースぶりを見るとどうやら1200mがほとほと合いません。1600mか1400mでこそでしょう。体調は抜群に良かったので見直し必須。
昨年3着馬のルプリュフォール、1400mベターなビューティフルデイ、やや復調気配にありそうなプルパレイ辺りには期待したいところです。

東京11R
東京優駿
◎12.タスティエーラ
○02.スキルヴィング
▲08.メタルスピード
△05.ソールオリエンス
△17.ドゥラエレーデ
△04.トップナイフ

皐月賞のパドックを見た印象だと、当日的にもそうですがダービー的にも、ソールオリエンスよりもタスティエーラじゃないかと思いました。
タスティエーラの方が長い距離への対応力があるように感じますし、成長する余地もまだあるはずです。
スキルヴィングは青葉賞で一定の高いレベルで整ったと思いはしましたが、それでハーツコンチェルト程度の馬と接戦しているのがかなり不安。
青葉賞のレース内容自体はそれなりでしたし、ダービーの速い時計での決着に対応できるのが確実だとは言えますが、今年全体で1番手の馬ではなさそうだと思っています。
穴で期待しているのは、追い切りだけはずっと抜群に動いているメタルスピードと、こんな変則的な日程でも急成長を遂げている可能性が感じ取れるドゥラエレーデ。

そしてどの馬に関しても、ある程度前走よりも前に位置取りしてほしいということ。
これだけ重馬場&超スロー展開続きの重賞戦線だったので、いきなり度が過ぎた高速馬場での勝負になるなら、2019年ロジャーバローズのような事故が起こってもおかしくないのでは?と。
また、皐月賞が不良ズブズブの追い込みで決着した後のダービーで、人気の追い込み馬が高速馬場で討ち死にした事例を挙げるなら、2012年のディープブリランテ・フェノーメノで決着した年が思い出されます。
ゴールドシップとワールドエース人気の2頭がともに上がり最速を繰り出して、前で張っていた馬に届かなかったことがありました。
今年出ているメンバーで瞬発力勝負を繰り広げるにしても、かつてのサンデー&キンカメ、あるいはディープ産駒全盛期の時代に比べて、瞬発力性能はどれも劣ります。
サンデーサイレンスの産駒が登場する以前は「ダービーポジション」なる格言があったように、どれだけ末脚が確かと言われていた馬でも、4コーナー2桁通過順となる位置から届くわけがない、という常識がありました。今年出走している馬の資質を考えるなら、1コーナー7番手以内にはいてほしい所。

京都11R
白百合ステークス
◎08.バルサムノート

おそらく1分46秒台前半から45秒台半ばで決着しておかしくない馬場状態なので、不良馬場や2000m付近のスタミナ勝負で結果を出してきた馬ばかりのメンバーなら、バルサムノートが一番スピード面で対応しやすいタイプではないかと思います。
現状の持ち時計から2秒か3秒速く走らないといけない馬ばかりなので、それなら距離延長ローテーションの方が対応しやすいはず。
このメンバーで瞬発力をまともに示せている馬も、バルサムノート1頭だけでは。

東京12R
目黒記念
◎14.バラジ
○11.アーティット
▲06.プラダリア
△13.セファーラジエル
△07.ディアスティマ

昔はズバズバ後方からの追い込みが決まっていた、スタミナ+パワー要素の強いレースだったはずなのですが、ここ最近はお見合いに近いほどゆったりちんたらしたペースで進むことが多く、高い位置で立ち回れる折り合いの良さやスピード持久力が問われがち。この傾向になってから、腹ボテ体型や非常に背が高い馬の活躍が減っています。
この目黒記念を勝った後、さらに格が上のレースで好走できるぐらいにもう一つ成長を示す馬が全くいないというのも、最近の目黒記念が特殊なレース質になりすぎているということ、
総合的に強い馬を評価する場面ではないということを併せて考えるべきなのでしょう。あくまで軽いスピードを示せる馬を評価したいタイミング。

かなり期待があるのはバラジ。
前走のメトロポリタンSは、ゼッフィーロの斜行にもろに不利を受けて最後追わず。手応えは明らかにあるのに、追い直して食い下がることはせず諦めました。
デキは抜群に良かったと思いますし、湾岸Sの高レベルぶりを考えてもこのクラスでちょっと恵まれる要素があればすぐ足りるはず。
三浦皇成騎手にダービー騎乗予定がないのもプラスに考えられます。
アーティットは、そのバラジが2走前に勝った湾岸Sで3着だった馬。当時はホントにただ出遅れが響いただけ。
次走格上挑戦して即通用しましたし、蹄の不安が改善されてフットワークの質もかなり良くなった印象です。ディープインパクト産駒の中で、一番勢いがあるのはこの馬ではないかと。
プラダリアはあんまり立ち回り上手だとは思いませんが、東京コース適性だけがかなり高い可能性があると感じているので。追いきりの動きも改善が見られます。
隊列的にかなり有利そうなセファーラジエル、ディアスティマの2頭も必ず押さえておきたいところ。








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