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★本日のメイン

札幌11R
エルムステークス
◎11.ロードレガリス
○07.ヒストリーメイカー
▲02.アイオライト
△12.スワーヴライト
△05.アメリカンシード

本来エルムSはJRAのダート重賞の中で、年間通して唯一の1700m重賞。
東京ダートマイルではG1も含めて複数の重賞がありますし、その他の中央3場(阪神、中山、京都)でも各々に重要なレースがあります。時にはそこで将来のG1馬を輩出しているように、ダート路線のメジャーな距離と言えば基本的には1600mあるいは1800m。
札幌のダート1700mは単純に小回りというだけでなく、直線よりもカーブの比率が多い、全国で比較しても非常に特殊なコース形態。
だからこそエルムSでだけ好走するリピーターが発生したり、あるいは格下メンバーが集まる大沼S〜マリーンS辺りのレースでも、同じ1700m対応力を測れる面もあって、重要なステップになったりするわけです。
実際に格が上の馬であっても、それまでダート1700m未経験だった馬が、エルムSにすぐ対応できる?かどうかは、過去の履歴的には分の悪い勝負だという傾向が出ています。

しかし今年は京都開催がなくなって、いろいろと代替が行われた影響で、プロキオンSが小倉ダート1700mで行われたのが一番のポイント。2桁人気の馬が2〜6着を占めるという、想像だにしない超大荒れの決着でした。
まずそれだけ、1800mでの履歴や性能を踏まえて1700m適性を測ることが、かなり難しいという証拠だとも言えますが、同時に、2着ヒストリーメイカーと4着ロードレガリスは、レベルの高い重賞レベルのダート1700mで、丁度いい脚の使い方ができるタイプだと言えるのではないでしょうか?
また、日程・間隔を考えても、マリーンSと同じぐらい都合の良いステップでこのレースに臨むことができたとポジティブに考えられます。実際、2頭ともに直前の追い切りで非常に高いレベルで動けていました。
ヒストリーメイカーはそもそもG2〜G3で常に上位レベルの馬でしたし、「1800〜1900mよりも1700mが一番良かったのかも!」と体型的に思い当たる節もあります。
ロードレガリスは一度順調さを欠いた後の、いい形のひと叩きとなっていますし、前走のレースは捲り合戦の流れを馬群の内で待っていてワンテンポ遅れていました。
今回は体調・ローテーション・レース内容で上昇する余地がかなりあるのでは?

1700mだとスピード的に噛み合い、逃げなくても競馬ができるアイオライトも高評価。
昨年の勝ち馬スワーヴアラミスの1700m適性も評価できますし、昨年のエルムSでの1番人気を裏切ったアメリカンシードも、注目すべき1頭。
アメリカンシードは、思った以上に追い切りで良い時計が出ています。夏に連戦して疲れ気味のロードエクレールを制してポンと逃げられれば、チャンスはあるかもしれません。

メンバーの組み合わせ、相手関係や履歴から、出走していた馬のレベルは大沼S>>マリーンSだと思うので、マリーンSの1〜3着馬はアイオライトを超えることはないでしょう。

新潟11R
レパードステークス
◎10.ホウオウルーレット
○01.ヘラルドバローズ
▲02.タイセイドレフォン
△06.ビヨンドザファザー
△09.ハピ
△11.ギャラクシーナイト

前走大井JDDに出走して掲示板に載ったとあれば、本来、このレパードSでは相当有力となるのは間違いない所なのですが…。
今年の3歳ダート路線のトップクラスは、正直な所結構混沌としています。
ヒヤシンスSを勝ったコンバスチョンが、UAEダービーから帰って大敗しましたし、ユニコーンSを勝ってJDD2着だったペイシャエスは、それまで伏竜Sや青竜Sで敗れていながら、そこで負けた馬相手に挽回勝ち。
JDDを制したノットゥルノも、直前の兵庫ChSでブリッツファングに1秒敗れていて、JDDにて同路線対決となったところを巻き返したわけです。
OPや重賞を連戦連勝し続ける馬がなかなか登場していないばかりか、勝負付けが済んでしまったかに見えるヤバい負け方を喫した馬でも、再度対決して条件・馬場・展開ひとつで逆転してしまう流れが、重賞どころかG1でも続いているのです。
ハピは無敗のまま鳳雛Sを圧勝し、その勢いを評価されてJDDで2番人気。
しかしその評価に応えられず、出遅れ癖と馬群の外しか回せない弱みが出て、上手い仕掛けになった上位馬に追い付けませんでした。こういう雑な競馬しかできない大味タイプでしょうか?
鳳雛Sのレース内容自体がOP目線でイマイチだっただけに、今回信用できるかどうかもちょっと怪しいですし、新潟コースの適性を細かく見た方が良いのでは?と今は考えています。

現状で期待しているのは、ホウオウルーレット。
伏竜Sで1番人気の期待に応えられず、抵抗もなく息切れした内容は落胆してしまいましたが、その後は控える競馬を学びつつ、レースを経るごとにガンガンと指数を伸ばしている過程は、非常に好感が持てます。
前走のいわき特別も、内枠を全く生かすことなく、砂を被らせて待たせましたが、馬群の外に持ち出すと脚力が違い過ぎたという内容。
福島コース適性で勝ったという内容ではないですし、今回は先行するはずなので、新潟コースになっての戸惑いはおそらくないはずです。
ヘラルドバローズも追い切りでかなり動いていた1頭。
この馬は東京ダートマイルが全く向いてなさそうな形でしたし、前走の圧勝も十分に納得できます。1800m向きの脚力を評価して。
タイセイドレフォンは、2走前鳳雛Sでハピに対し完敗していますが、仕掛けを待って着狙いしたような様子も感じました。デキ7分8分だったのでは?後ろすぎなければ十分勝負になるはず。

逃げたいタイプも多く捲りも入るはずなので、体型的に新潟コース適性のある追い込み馬が大穴。







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