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★本日のメイン

新潟11R
新潟牝馬ステークス
◎02.ソフトフルート
○05.カセドラルベル
▲06.エアジーン
△04.ムジカ

新潟の芝はだいぶ内側が悪くなってきて、全体が荒れてきましたね。
平坦コースの芝2200mも開幕週であれば徹底したインベタ待ちが最適解ですが、開催も後半になりスタミナが本当に問われてきたのであれば、完歩が小さい・一瞬の加速が速い強みは殺されます。
昨年の新潟牝馬Sは菊花賞の真裏ではなく土曜日に開催があったのも影響して、ある程度頭数が揃ったためにタフな流れになったのも事実ですが、上位を独占したのは馬体重上位で背丈のある方の馬でした。
普段1800〜2000mで活躍している馬では少々苦しく、エリザベス女王杯を予想する時のように、長距離慣れしていることを重視する必要があるレースではないかと思っています。
マリアエレーナのように、最近になって連勝してきたため、上のクラスで揉まれた経験の少ない瞬発力タイプの中距離馬こそが、かなり怪しい存在なのではないかと思っています。しかもこういう条件に替わるのに今回、坂井瑠星騎手は同馬に初騎乗ですからね。

まず期待したいのはソフトフルート。
関東に遠征しながら2400〜2500mで好走した経験があるだけでなく、転厩した後4歳春になって馬体がまた増えてきた過程も良いと思います。
松田国英厩舎時にいつもチャカついていた馬が、転厩した後に最近落ち着いてきた背景もあり、どっしり構えるようになってきたのはポジティブに考えてもいいでしょう。それ以上に他の出走馬より単純に背が高く、体を支える筋力が多いのは強みだと。
カセドラルベルはOP入りした後のここ1年近くスランプ中のような履歴ですが、2走前はブリンカー2走目かつOPクラスにて2番人気になりながら僅差4着。550kgを超す巨体を持て余し、全く動けずにいるわけではありません。
今回のメンバーでは単純に一.の巨体大トビ。荒れ馬場で持ち味を生かせれば。
エアジーンは上がり脚に限界があるタイプ。距離は間違いなく持つので、今回は道中で何かしてきそうな1頭。

東京11R
ブラジルカップ
◎02.トランスナショナル
○05.フローリン
▲01.ヒロイックテイル
△03.ヴェルテックス

ここ最近の古馬ダート路線はとにかくメンバーが怪しくて、活力のある馬が少なすぎ。
中距離・長距離路線で考えても、最近行われたシリウスSは3歳馬が大敗し、9歳ウェスタールンドがまだまだやれている状況。
谷間の世代なのか?3歳馬が大暴れできておらず3勝クラスを勝ってきたばかりの馬の勢いが通用しやすいのではないかと思います。

馬体的にもいい評価ができるトランスナショナル、フローリンはここでも高い評価。
トランスナショナルは去勢が相当上手くいったようですね。古町Sの時は途中でレースを投げていましたが、次走急変。
ダートに替わった当初の勢いはいいものがありましたし、だいぶ質のいい筋肉がある馬なので、ここでも期待したいところ。
フローリンは中内田厩舎らしい、細身の直飛節タイプですが、後肢のキレがいい馬。

阪神11R
菊花賞
◎03.タイトルホルダー
○02.アサマノイタズラ
▲05.レッドジェネシス
△18.オーソクレース
△14.ステラヴェローチェ
△17.ヴィクティファルス

同じ阪神芝3000mの阪神大賞典は、あんまりデータ面で参考になりませんね。
既に菊花賞や天皇賞春など長距離大舞台を経験してきた古馬が多い上に、たいていが12頭以下の少頭数ばかりというのが良くないです。あのレースはある程度力の差が分かって距離も問題ないと知った上での仕掛け。
阪神大賞典のデータだけだと多少外枠有利に出る傾向があるのですが、それは地力上位の馬が強気な3角捲りを打つか、格下の馬が直線で2〜3着狙いをするのかもハッキリしているために出る特殊な例。
今回は過去データがないイレギュラーなレースだと思った方がいいでしょう。

例年の菊花賞も、目立って強い追い切りは必要ない傾向ですが、今年もべらぼうに直前の追い切りで動いたような馬はいないようですね。
皐月賞馬エアフォーリアも、ダービー馬シャフリヤールもいない。古馬相手に3勝クラスを楽勝してきたような馬も今年はなし。全体で見ても、5勝馬どころか4勝馬すらいません。トップが3勝馬だけなのも珍しい。
ラジオNIKKEI賞連対馬は、ヴァイスメテオールもワールドリバイバルも、他のレースに出た履歴を考えると明らかに格下。
セントライト記念は捲りが3回も入る展開の妙もあって大荒れ決着。
神戸新聞杯はドボドボの不良馬場で、シャフリヤールが屈してしまう状況。
おそらく、菊花賞当日のパドック、馬体面で抜きんでる馬はいないでしょう。いかにもイレギュラーな出来事が起こりそうな気配はしますが…。

そう考えると、やはり期待はコースの有利を奪えた馬でしょう。
1周目で無理せず高い位置を奪うこと、本来の戦いになる2周目に備えて無理せずに良いポジションを確保して脚が溜まる性質の馬がいいはず。今回に限って、内枠の有利は絶大ではないのか?と思います。
タイトルホルダーに期待したいところです。
セントライト記念で捲りが数回来たうえ、動いた馬が直線で多数バテて、直線はそれらが壁になって一切追えずじまい。全く力を出していません。
かつて弥生賞を横山武史騎手で制していながら、皐月賞とダービーは田辺騎手。前走で手戻りしたところ、ああいった露骨な不利を受けた格好です。
「菊花賞に向けての力試し」という面では一切示してくれなかったわけですが、関西への輸送を控えて余力ありありの状態で臨むことができたのは大きいのでは?
もちろん今回もワールドリバイバルやエアサージュら逃げ馬も複数いて、道中捲ってくる馬もいるでしょうから、今回捌きやすい保証はありませんが、この馬の弱みを理解したうえで横山武史騎手が臨むのは、一つ大きなポイントでは。
昨年菊花賞で5着したメロディーレーンの弟で、真っ当な馬体重があり、かつ真っ当な重賞勝ち馬なので、長距離に出て全くダメという負け方はしないはず。
アサマノイタズラは、嶋田純次騎手が降りて田辺騎手に変わっただけでも、相当大きな加点材料ではないかと思います。単純に馬の資質として難しい所があるのでしょう。
1枠、2枠の周りの馬は先行馬が多いので、意外とスンナリ高い位置を取れそう。この絶好枠を上手く生かしたいところ。
レッドジェネシスは上がりに限界がある細身のディープインパクト産駒で、阪神の菊花賞は多少ポジティブになれるはず。枠の差でステラヴェローチェより上に取った方がいいでしょう。
2勝クラスを勝ち上がってきた馬の取捨は、あくまで馬体を見てから考えたいです。







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