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阪神11R 宝塚記念
大阪杯の公式ラップに気になる点があったので計測してみると…
2021大阪杯公式ラップ
12.4-11.1-12.1-12.1-12.1-12.8-12.2-12.1-11.6-13.1
2021大阪杯松本計測ラップ
12.4-11.1-12.1-12.1-12.1-12.8-12.2-12.1-12.1-12.6
公式ラップでは、ラスト200mのハロン棒よりもだいぶ手前でラップが刻まれていた。
計測後のラップは、レース全体でみると13秒台の区間が存在しない一貫したペースということがわかる。これが何を示しているのかというと、勝ったレイパパレは並外れた「持続力」を持っているということである。
同馬のラスト1F12秒6は2着のモズベッロと並びメンバー中最速のタイム。モズベッロは後方からのレース運びでこのタイムであったことに対して、レイパパレは重馬場ながら1000m通過59秒8というハイペースでレースを引っ張りながらも、ラスト12秒6でまとめきれたのだ。
斤量56kgを克服できるかが課題だが、調教後馬体重の増加から更なる成長が見込める今回、7連勝で頂点へ。
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グランプリ連覇中のクロノジェネシス。中団から後方に構えて、捲るor直線一気がこの馬のレースパターンだが、先行馬の少ない今年の宝塚記念ではある程度前の位置につけるのではないかと推測する。
その根拠は、クロノジェネシスのテンラップが「遅すぎない」という点があるからだ。
クロノジェネシス日本での近4走前半ラップ
13.2-11.8-12.5 阪神芝2000m:大阪杯
12.6-11.0-11.7 阪神芝2200m:宝塚記念
13.6-12.4-12.0 東京芝2000m:天皇賞秋
7.2-12.3-12.4-12.5 中山芝2500m:有馬記念
スタート後に不利を受けた天皇賞秋を除くと、12秒後半から13秒前半で走れている。今回のメンバーを見渡してみると、テン1Fのタイムはレイパパレ、ユニコーンライオンに次いで3番目に浮上してくる。強引に下げるようなことをしない限りある程度前目に位置につけるのではないだろうか。
持続力に関しては一級品。持続力勝負となった宝塚記念、有馬記念では早めに動く形を取りながら、最後の1Fの減速を最小限にとどめた。
クロノジェネシス日本での近4走後半ラップ
11.3-11.1-11.6 阪神芝2000m:大阪杯
11.9-12.1-12.3 阪神芝2200m:宝塚記念
10.5-10.9-11.4 東京芝2000m:天皇賞秋
11.8-11.8-12.6 中山芝2500m:有馬記念
この馬の強さは承知の上だが、この2レースともに捲ってのレース。今回想定している前目の位置でレースを運んだ場合、レイパパレの持続力を上回れるのかどうか?がカギとなる。
結論から言うと、レイパパレの持続力はクロノジェネシスを上回っていると評価しているので、今回この馬は2番手評価とする。
◎Aレイパパレ
○Fクロノジェネシス
▲Iカレンブーケドール
この馬の安定感はもはや説明無用だろう。日経賞では敗れはしたものの、後半ラップ12.2-11.8-11.1-11.6をマーク。ラスト1Fに関しては後に天皇賞春を制したワールドプレミアと並ぶ1位タイの数字。勝つには何かが足りないものの、2,3着の最有力候補には間違いないだろう。
☆@ユニコーンライオン
前走は展開に恵まれての勝利であることは間違いないが、3走前にチークピースを着用してから、集中力のなさが大幅に改善された。テンのスピードはレイパパレよりは劣るので逃げることは厳しそうだが、先行して3着に粘り込む可能性は大いにある。
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