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阪神11R 大阪杯 いわゆる「展開」が読めない今年の大阪杯。カギを握るのは「逃げ」で好成績を収めているGレイパパレではなく、短距離戦を使い続けているKグランアレグリアだ。 下記は大阪杯出走各馬の近5走(2500m戦は除く)のテン1Fラップ,2Fラップの平均タイムである。 左から馬番、馬名(スペースの都合上省略してます)、テン1F、テン2F、テン1F+テン2F 1 モズ 13.65 11.95 25.60 2 サリ 12.92 11.28 24.20 3 アー 13.32 11.68 25.00 4 ブラ 13.26 11.78 25.04 5 ペル 13.65 11.38 25.03 6 ワグ 12.96 11.66 24.62 7 コン 13.14 11.78 24.92 8 レイ 12.90 11.42 24.32 9 クレ 13.48 12.05 25.53 10 カデ 14.16 12.00 26.16 11 ハッ 13.18 11.65 24.83 12 グラ 12.86 10.98 23.84 13 アド 13.02 11.30 24.32 短距離戦と中距離戦では前半の入り方が違うため、当たり前といえば当たり前ではあるが、グランアレグリアは群を抜いてテンのタイムが速い。ここで想定しておきたいのが、馬は今回走る距離が何mかわかっていないので、普段(短距離戦)のようにスタート後に加速してしまう可能性があるということだ。 となると外枠に入ったグランアレグリアは前に壁を作ることができないので、思わぬ形で先行、あるいは逃げてしまうという可能性もある。机上の空論ではあるが、思わぬ形のレース運びになってしまう可能性はコントレイルよりグランアレグリアの方が高いだろう。 どんな展開でも対応できるのが3冠馬コントレイルの強み。前走のジャパンCではアーモンドアイには屈したものの、彼が刻んだラップは優秀なものであった。 コントレイルのジャパンC後半4Fラップ 11.7-11.5-11.2-11.6 (参考)アーモンドアイ 11.8-11.7-11.3-11.7 (参考)デアリングタクト 11.9-11.7-11.3-11.4 ”一瞬のキレ”という面では牝馬2頭には劣っているラップだが、徐々に加速するという非常にキレイなラップの刻み方である。 内容としては、内にモタレながら伸びてくる形にはなったが、最後まで大きく減速することなく2着は確保。勝ち馬との位置取りの差を考慮すると、”よく頑張った”と評価できる。 雨予報が気にはなるところだが、父ディープインパクト以来の無敗の3冠馬。適条件の今回は負けるわけにはいかない。 コントレイルとはダービー以来の再戦となるサリオス。前走は5着と案外な結果に終わったが、前有利な状況の中であったため致し方ない敗戦と捉えることができる。 コントレイルに迫るには2走前の毎日王冠並みのレースをする必要がある。その毎日王冠では4番手追走から11.7-11.2-11.2-11.7のラップを刻んで勝利。メンバーに恵まれた感は否めないが、それでもラスト1Fが最速で合ったという点は位置取りを考えれば評価できる。 状態面は良さそう。逆転への態勢は整った。 ◎Fコントレイル ○Aサリオス ☆Dペルシアンナイト



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