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京都11R 菊花賞
2019年レースラップ(良)
12.9-12.4-12.3-12.6-12.2-12.2-12.7-12.7-12.5-12.8-12.5-12.0-12.0-11.8-12.4
1着:ワールドプレミア(中間は省略)
132-127-124---------118-116-124
2着:サトノルークス
135-127-125---------120-116-121
3着:ヴェロックス
132-126-123---------119-118-125

2018年レースラップ(良)
12.8-11.9-12.5-12.9-12.6-12.4-13.3-13.0-12.8-12.7-12.8-12.2-12.2-10.7-11.3
2017年レースラップ(不良)
13.2-12.6-12.0-13.1-13.2-13.5-14.5-14.3-13.5-13.0-13.1-12.9-13.4-12.7-13.9
2016年レースラップ(良)
13.0-11.3-11.0-12.4-12.2-12.7-13.6-13.2-12.3-12.7-12.2-12.0-11.6-11.5-11.6
2015年レースラップ(良)
12.7-11.1-11.6-12.3-12.5-13.1-13.7-13.7-11.8-12.1-12.0-11.9-11.6-12.2-11.6
2018年こそ直線に入るまでレースが大きく動かない瞬発力となったが、基本的には持続力と持久力が問われるレース。

【今回のお題】トライアルレースのラスト1Fに注目
対象データが昨年分しかないが、トライアルレースのラスト1Fの順位が菊花賞に直結していた。
昨年の神戸新聞杯
1位:ワールドプレミア(11.1)
2位:ヴェロックス(11.3)
2位:サートゥルナーリア(11.3)
昨年のセントライト記念
1位:ニシノデイジー(11.8)
2位:サトノルークス(11.9)
2位:ミューチャリー(11.9)
セントライト記念のラスト1F最速のニシノデイジーこそ9着に敗れたが、神戸新聞杯のラスト1F最速のワールドプレミアが優勝。セントライト記念組では同ラップ2位のサトノルークスが2着に好走した。
もちろんトライアルレースだけで判断するわけではないが、全馬が経験したことのない3000mという距離。2200mや2400m(今年は東西ともに2200m)で最後まで脚を使えなかった馬はよほどの展開利(2018年のような極端な瞬発力勝負)にならない限りは苦しいのではないか?という仮定である。
では、今年のトライアルレースを見てみると…(☆は今回出走馬)
神戸新聞杯の後半1F順位
☆1位:ヴェルトライゼンデ(11.9)
☆2位:ロバートソンキー(12.1)
☆3位:コントレイル(12.2)
☆3位:ターキュシュパレス(12.2)
セントライト記念の後半1F順位
☆1位:ヴァルコス(12.4)
☆2位:バビット(12.7)
3位:ラインハイト(12.9)
☆3位:ガロアクリーク(12.9)
☆3位:サトノフラッグ(12.9)
直線はほとんど流していたコントレイルは別格。春のレース振りから考えても欠点という欠点が見当たらない。
となると2、3着候補を探すこととなるが浮上してくるのは、ヴェルトライゼンデ、ロバートソンキー、ターキッシュパレス、そしてヴァルコスか。
その他神戸新聞杯組では7着のレクセランス、9着のマンオブスピリットがいるが、前者は後半4Fを11.8-12.3-11.5-12.5、後者は12.2-12.3-11.4-12.3と両馬ともに瞬発力タイプに近い馬。4着のディープボンドは12.2-11.9-12.0-12.5と、凄い!と言えるほどのタイムではないが、自在性・状態面を踏まえて☆評価。
セントライト記念組では2着のサトノフラッグ、3着のガロアクリークが上位人気となっているが、前者は11.6-11.2-12.4-12.9で後者が11.6-11.8-12.3-12.9とラストの伸びが一息。春のレースを見ても適性的にやや不安。
【バビットの評価は?】
持久力、持続力の性能はかなりの優れもの。セントライト記念でも前半1000mまではゆったりとしたペースを作り、そこから徐々にペースアップ。後半4Fラップは11.6-11.9-12.4-12.7とやや上がりは要したものの、終いまでバテず見事勝利。
能力の高さは認めるが、それだけでは勝てないのが淀の3000m。同型のPキメラヴェリテの存在がこの馬にとっては嫌な存在。キメラヴェリテもバビット同様に前に行くことで味が出る馬。テンの速さではバビットが上回るものの、道中ピッタリマークされたらバビットにとっては厳しいだろう。
さらに、バビットは前走の1コーナーで外に膨らんだように、気性面が成長途上ではないかと思う。
というような観点から今回はバビットは無印が結論。「圏内に来たら仕方がない」という評価です。
【別路線組の評価】
Hアリストテレスは前走アップダウンの激しいペースだったとはいえ、後半4Fラップが12.4-11.7-10.9-12.0と瞬発力が問われる展開での勝利。前々走もどちらかというと瞬発力勝負だったので今回は無印。
Fダノングロワールは持続力勝負となった前走の九十九里特別を後半4Fを12.0-11.4-11.7-12.2で勝利。トライアルレース組と比較するとやや見劣りするが、状態面の良さからも☆評価とする。
◎Bコントレイル
既に書いた通り、弱点という弱点が見当たらない。持久力勝負となった皐月賞、瞬発力勝負となった日本ダービーを完勝しているようにどんな展開でも対応できる素晴らしい能力の持ち主。3000mは適距離ではないが能力の高さで十分補える。
△Eヴェルトライゼンデ
後方からの追走となった前走の後半4Fラップは12.2-12.1-11.4-11.9。上記の通り、ラスト1Fはメンバー最速のタイム。骨折&熱発明けで使ったことによる反動が怖いが力は上位。
△Lロバートソンキ−
△Mヴァルコス
セントライト記念の記事でも書いた通り、スローの上がり勝負よりも持続力比べがこの馬の力を発揮できる条件。持続力比べとなった前走の敗戦原因はあまり広くない中山コースとハッキリしている。後半4Fラップは11.6-11.7-12.4-12.4で上記の通りラスト1Fはメンバー中最速だった。不安点は直前の乗り替わり。
△Oターキッシュパレス
☆Fダノングロワール
☆Gディープボンド




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