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昨年のスプリンターズステークス
レースラップ
11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.8
1着:タワーオブロンドン
12.4-10.3-10.9-11.1-11.2-11.2
2着:モズスーパーフレア
11.9-10.1-10.8-11.3-11.2-11.9
3着:ダノンスマッシュ
12.3-10.3-10.9-11.2-11.4-11.1
昨年はモズスーパーフレアが前半3Fを32.8のハイペースで先手を取り、後半の減速も最小限に抑えて2着確保。1着のタワーオブロンドンは3Fの個別ラップ11.1-11.2-11.2の鬼脚を使って1着。ダノンスマッシュは直線入り口でややモタついたが、メンバー中2位タイのラスト1Fラップ11.1の脚を使い3着に浮上。
今回の主題
「グランアレグリアはモズスーパーフレアの作るペースに、ついていくことができるのか?」
快速馬モズスーパーフレアにテンの速さで右に出る馬は現役では恐らくいないだろう。特に中山コースでのモズスーパーフレアのテンの速さは異常。これまで5戦中山を経験しており、各レースの前半2Fまでのラップを見てみると…
12.0-10.5(18セプテンバーS:1着)
12.0-10.6(18ラピスラズリS:2着)
11.7-10.4(19カーバンクルS:1着)
11.4-10.1(19オーシャンS:1着)
11.9-10.1(19スプリンターズS:2着)
11.8-10.34(5戦平均)
11.97-10.6(モズ出走時を除く近3年の中山芝1200mの古馬OPクラス平均)
この表現が正しいかはわからないが、「異常なほどの速さ」である。
今回は同斤量の逃げ馬Kビアンフェ、Jラブカンプーがいるが、枠順的にもスンナリ逃げることができるだろう。
ここからが本題。「グランアレグリアはモズスーパーフレアの作るペースに、ついていくことができるのか?」
グランアレグリアの後半の脚は短距離界ではトップクラス。近3走の後半3F個別ラップを見てみると…
11.2-10.9-11.4(19阪神C:1着)
11.1-10.9-11.1(20高松宮記念:2着)
11.0-10.8-11.9(20安田記念:1着)
後半600m〜400mは11秒台前半。400m〜200mが10秒台。200m〜ゴールが11秒台と後半の脚は先ほど述べた通り短距離界ではトップクラスである。
競馬がもし「後半3Fの脚比べで勝敗が決まるもの」であるならば、グランアレグリアに勝つことができる馬は今回のメンバーならいないだろう。
しかしこの馬の課題は前半。前半2Fまではスピードに乗りきれないのがこの馬の本格化後の特徴。先ほど挙げた3戦の前半3F個別ラップを見てみると…
左が同馬のラップ:右がレースラップ
12.6-10.8-11.2(12.3-10.5-11.1)19阪神C
13.1-11.1-11.4(12.1-10.8-11.3)20高松宮記念
12.8-11.1-11.3(12.1-10.9-11.2)20安田記念
今回より距離の長い阪神Cと安田記念ではなんとか流れに乗れたが、高松宮記念では流れに乗りきれず後方追走でなんとか2着(3着入線)は確保。今回は中京コースより直線が短い中山コース。グランアレグリア大丈夫か?
ということで主題に対する結論はグランアレグリアはモズスーパーフレアの作るペースに乗り切ることができないとする。とはいえ、流れに乗れないとはいっても複勝圏内まではこれるでしょ…?という意味での▲印とします。
グランアレグリアに勝つにはグランより前にいる事が大前提。じゃあ本命はモズスーパーフレア!
ではなく、第三の矢Bダノンスマッシュです。
モズ、グランの2本の矢にはない「自在性」が優れているのがこの馬の特徴。3走前の京王杯SCでは前半3Fを12.4-11.5-11.3(35.2)のペースで逃げて、後半3Fを10.9-10.9-11.3(33.1)で押し切り勝ち。
前走のセントウルSでは前半3Fを12.2-10.5-11.1(33.8)で4番手を追走し、後半は11.1-11.1-11.9(34.1)でまとめて完勝。
帰厩2戦目の成績は帰厩初戦と比べて良くないという点は不安も、前走からの上積みを感じられるので問題なし。
◎Bダノンスマッシュ
○Aモズスーパーフレア
▲Iグランアレグリア
△@ダイメイプリンセス
△Dメイショウゲロッケ
△Hダイアトニック
☆Kビアンフェ
☆Lレッドアンシェル




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