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今日で最後のコラムになります。長いこと、コラムなんて「馬券が当たりゃいいんだよ」と思ってましたが、最近は競馬として学べるものがあるか?面白いものが書けているか?が重要になりました。競馬を見ていく上で一貫した論理があるかどうか?が重要で、しかもそれが当たることで論理の証明できてないとダメ。ハードル高そうに見えて、やってみると簡単なことでした。これまではできないこともたくさんあって、やってみると面白くて役に立ちそうなことが見えてくると思います。やってみないとわからない。失敗してみないとわからない。この後もいろんな人の助けを借りながら残り10年でどこまで行けるか?その挑戦のスタートだと思ってます。今後はブログhttp://paddocklist.blog.jp/を中心にいろいろと活動の幅を広げていこうと思います。これまで長い間ありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。
【東京11R 安田記念】

土曜日の夜、府中は土砂降りだったらしいが、日曜日は「晴れ予報」を信じるなら馬場はある程度回復するはずだ。ただ水分を含んだ柔らかい馬場が使われて悪化していくので、時計は掛かる馬場状態かもしれない。だとすると、荒れ馬場を突っ切っていく持久力が必要だ。ダノンキングリーみたいに「スピードあります!開幕週が得意です!」みたいなキャラでは無理だろう。この馬は得意条件で速い馬であって、GTの直線でもう一段上がるギアもタフな馬場を乗り切る持久力も持ち合わせていない。

アーモンドアイにとって、今年の安田記念は不利を受け、スローで脚を余して負けた昨年の雪辱戦だ。そしておそらく馬場が悪くなってもアーモンドアイの独壇場になると思う。「高速馬場が得意」というのがこの馬のレッテルだが、緩い馬場でスピード持久力が問われる状況こそ、アーモンドアイの実力がハッキリ出る馬場だろうと思っている。相手関係こそ違うが、雨のシンザン記念で見せた「一頭違う脚を使った」あの競馬だ。ヴィクトリアマイルのコラムでも書いたようにこの馬の武器は「蹴る音がしない」という脚の速さだ。蹴った力が無駄なく推進力として使われるので、他馬がノメったりロスが発生するような状況だと余計にこの馬の優位性がさらに増すと思う。強い馬というのはただ速いだけの馬ではない。今回はそれを証明するいい機会だと思う。

インディチャンプは昨年スローだった安田記念を勝ったようにスピードがあって上がり勝負が得意の馬だが、昨秋のマイルCSの荒れ馬場で持久力を見せたように脚が速いだけの馬ではない。アーモンドアイに勝てるとは思えないが2着は最有力の馬になる。マイルCSでインディチャンプに完敗したダノンプレミアムでは例えレーンが乗っても着順はひっくり返らないと思う。

唯一気になるのはグランアレグリアだけだ。高松宮記念のコラムでも書いたように資質は高いが「超わがままなお嬢様」キャラだ。サーシャコーチ…じゃなかった、ルメールコーチの教育のおかげで道中、我慢をすることを覚えてきた。その成果が、外差しが利かない不利な状況で、内にササりながら脚を使い、繰り上がりの2着になった競馬だ。脚が速いので馬場が緩い状況は得意。不安なのは池添君、左ムチ使えるよね?な点か。

あとは3着争い。時計勝負にならないのであればクルーガーなんてどうか?。元々期待された馬だが、いろいろあってもう8歳。馬体の良さは健在で前走みたいにタフな競馬になると持久力を発揮する。ノームコアは前走見る限り絶好調。前走脚を余した3着でこのメンバーでも3着争いならそれほど差はない。

◎5番アーモンドアイ
○6番インディチャンプ
注11番グランアレグリア
☆4番クルーガー
☆3番ノームコア
☆1番ダノンプレミアム





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