前日情報へ戻る明日で新潟も最後。長かったな～春のローカル開催…。って現場行ってないけど（笑）。
【新潟１１Ｒ】
土曜日の直線競馬を見る限り、外ラチに張り付いた馬だけが0.6秒ボーナスがもらえる競馬だ。ＩＤＭに換算するなら６ｐｔ。なのでクールティアラじゃ足りないし、ヒロイックアゲインも２列目だと正直どうなるかわからない。可能性があるのはジョーカナチャンとカッパツハッチがクールティアラの頭を叩けた場合に楽勝がある、ということ。２頭分外じゃ辛いかな？。ライオンボスだと併走で外ラチのアドバンテージの恩恵は受けられないはずで、57.5㎏が重く圧し掛かりそう。だったらハナから追い込む用意があるナランフレグの方がマシかもしれない。ダイメイプリンセスは７歳で往年の力を望むのは酷な気がする。
▲14番ジョーカナチャン
▲13番カッパツハッチ
▲8番ナランフレグ
【東京１１Ｒ 優駿牝馬】
昔からオークスで馬券勝負することはあまりない。
そもそもマイル戦しかやってこなかったメンバーがいきなり「今回は４Ｆ距離延長でレースします」ってんだから、人間でいえば400ｍのレースで準決勝までやって、決勝でいきなり800ｍで競争するようなもんだ。400ｍと800ｍじゃ周回数違うし展開が絡むので別の競技だっつーの。エンタメとしては面白いかもしれないけど、自分が選手だったら「なにこの無茶ぶりレース」ってガチギレするだろ。でも競馬ではこれが毎年フツーに行われるのが常識だ。条件が大きく違うので当然、不確定要素もリスクも増える。
まあでも、堅い年と荒れる年は大体わかる。桜花賞が３番人気以内の勝ち馬で、その勝ち馬が出走してきたら堅い年。荒れる年は４番人気以上が勝った年か、勝った馬が出走しない年になる。例外はマルセリーナの世代だけ（この年もいろいろ微妙だけどね）。つまり何が言いたいかというと、そこまでマイルの前哨戦をさんざんやった結果の頂点である桜花賞が「世代序列の証明として役に立つ年か立たない年か」ということである。
人気薄の馬に勝たれるということは、そこまで築いてきた序列が脆くも崩れたということ。対戦の都度、勝ったり負けたりする関係で、その世代に抜けた強い馬がいないということだ。人気馬が勝つということはその逆で、世代の中の序列がハッキリしたということだ。ゆえに今年は序列がハッキリした年ということになる。
あの泥沼のＨペースの桜花賞、みんなバテていくのを尻目に２番人気で追い込んで勝ったデアリングタクトだ。正直、まさかシンボリクリスエスがこういう形で繋がり花開くとは思わなかった。脚の長い見栄えのする産駒が多かった同馬だが、当時サンデー産駒全盛のご時世、瞬発力では到底敵わない。ダート馬が多いのは必然だったと思う。ただ幸いなことにフィジカルに優れたシーザリオに救われた。エピファネイアの誕生だ。そして今年期待されたシーズンズギフト、スカイグルーヴを含め３頭に共通しているのがサンデーの３×４だ。
血統音痴の自分が推測するのもなんだが（笑）、父方があまりにフィジカルお化けの祖父と祖母なところに、サンデーのインブリードで軽さとスピード、馬によってはバネが出ているのではないか？と推測している。これが本当なら種付け料が安くてサンデー系の牝馬つけ放題。最高の種馬ということになる。今年の種付け料は倍の500万に上がってしまったけどね。同じ理屈はもしかするとモーリスにも通用するかもしれない。
話をデアリングタクトに戻そう。ここまで書いときながら、この馬にバネ感は感じない。バリバリのスピードも感じない。おいおい、ここまでの長い前置きは何だったんだよ？って（笑）。まあ待て。この馬の武器は厳しいペースでもバテない体幹の強さ、高い心肺能力、そして騎手の指示通りに動く操縦性の高さだが、これはクリスエス産駒でも出る。が、これがサンデーのインブリードでなかったら、もしかするとダート馬だったのかもしれない。芝でＧⅠを勝てるだけのスピードは生まれなかったのかもしれない。馬体では説明しきれない血統ってそういうことなんだと思う。
ただ今回のオークスで不安点は２つある。スマイルカナの逃げるペースが遅い、もしくは速くてもそれを他の馬が追いかけない展開になった場合、上がりだけの勝負になると果たして、勝ちきれるのかどうか？という点。33秒台の脚を持っていることはここまで示していない。もう一つは展開がどうなるか？わからない状況で圧倒的な一番人気を背負って松山弘平にどこまでの信頼を置けるか？という点。IDM70を出したように馬は強い。が、プレッシャーの中、ここまでと全く違う条件のオークスを勝つってそんな簡単なレースなのかね？。馬券屋の自分ならこのレースの馬券は勝負しない。予想をしレースを楽しむことと、馬券で勝負することは別だ。同じ配当ならリスクは小さい方がいい、というのがプロなんで。今年もレースを楽しむだけにしようと思う。
◎4番デアリングタクト
前日情報へ戻る
1999-2024 JRDB, Inc.