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土曜日はダートのレースを全部回避。芝でギリギリセーフみたいな馬券で凌いだ一日。まあ前日予想で厳しそうだと踏んでる時点で危ない橋を渡って落ちても大怪我しないマネージメントが必要なんだけどね。モニターパドックも全部の馬見られる訳じゃないし、明日もそんな一日になりそう。まあ春の新潟は「北の地獄」だからガツガツ頑張るところでもない。気楽に行こう。
【新潟12R】

カープドシールが逃げて自分の形に持ち込めそうだ。スピードはあるが速い上がりが使えない馬。逃げてスタミナを活かして粘り込んでこそのタイプで、2走前は馬群で競馬にならなかった。今回は行くしかない枠。

▲4番カープドシール


【東京11R ヴィクトリアマイル 〜差し馬有利〜】

逃げ馬有利なのがNHKマイルCで、差し馬有利なのがヴィクトリアマイルだ。おいおい「一週違うだけでそんなに競馬が違うのかよ」って?。まあ待ちなって。これからちょいとプロっぽいこと語ってみるから。

結論から言うと、これは3歳馬と古馬の持久力や完成度の差が大きく影響している、と思う。NHKマイルCは中盤緩んだ楽なペースになったにも関わらず、差し馬で33秒台前半の脚を使った馬がいない。ところがヴィクトリアマイルになると32秒台の脚を使う馬さえいる。これは今年に限ったことではなく毎年の傾向だ。この時期の3歳馬と古馬でスピードにそれほど大きな違いはないが1000m走ったところでの疲労度が違うことが要因になっている。

高校の頃、少し陸上の長距離選手をやっていた時の経験を元に話をすると、トレーニングを初めて半年と1年では体幹が全く違ってくる。さらに心肺機能も上がるので同じスピードでも余裕がある。どれだけ余裕をもって最終周を迎えるか?で当然最後のラストスパートのスピードは違う。スピードがある選手でも余裕がなければ自分より遅い選手に抜かれるのは当然だ。競馬も同じでスピードが同じでも直線を向いた時の余力が違えば直線で使える上がりが違う。まあ伊達に1年以上レースを重ね、余計に歳を取ってる訳ではないのだ。持久力やスタミナの差はこういうところに現れる。同じ時計の決着だったとしても、3歳限定戦と古馬戦ではそこで勝ち負けできる差し馬の数が違う。それを同じマイル戦として捉えるとしたら、それは観察しているレベルが低いという話になる。3歳限定戦と古馬のレースは別物だ。甲子園とプロ野球が同じであるはずがないのと一緒だ。

多分、ヴィクトリアマイルの出走馬たちにこの件についてインタビューできたとしたら「競技キャリアの浅いジュニアの子たちと比較されること自体、失礼よね」とおばさんたちも言うだろう。あ、すいません、淑女のみなさんの間違いでした。訂正させていただきます、はい。

今回の展開はトロワゼトワルとコントラチェックがいるので平均ペース以上でスローにはならないだろう。今年は昨年に近い高速決着になるかもしれない。勝つのは高速決着に強いアーモンドアイだろうと思う。昨年も書いたが、この馬の武器は調教の時に「蹴る音がしない」という脚の速さだ。後肢を叩くように走らない。前に進むように蹴る上に脚を戻す速度が速い。ディープインパクトは筋肉のしなやかさで一蹴りで遠くに飛べる馬だったが、それとは真逆の走法だ。スタミナやトップギアではディープインパクトに負けるが、スピードや加速性能が問われる競馬ではアーモンドアイが勝っている。昨年の安田記念ではスタートでの不利、直線坂下で包まれる最悪の形で競馬をしながら32.4秒の脚を使って最後届かなかった。そして馬に優しいルメールのことだから、今回は追い込む競馬にはしないと思う。

昨年レコードで走ったノームコア、プリモシーンらは素直に評価するとして、他をどう取捨選択するか?。ラヴズオンリーユーはオークスまでは「スピードが無いスタミナだけの馬」という評価だったが、秋に16s体重が増えスピードは上がったと思う。ただエリ女は決して万全の出来ではなかったために早めに前を捕まえに行って伸びを欠いたレースだった。今回はドバイがキャンセルになってのここなので当時よりも仕上がりは良いのではないか?と想像する。

スカーレットカラーは脚の速さが売りの馬。前走は馬群で窮屈になって開いてから猛追した。不安な点は高速決着のマイル戦でスピードが足りるか?ということと、スタミナはそれほどない点だ。コントラチェックは高速決着に対応できるスピード持久力はあるので、後続がついていかず離し逃げの形になった時にチャンスがあると思う。
◎12番アーモンドアイ
▲1番ラヴズオンリーユー
注14番スカーレットカラー
注16番ノームコア
注5番プリモシーン
注17番コントラチェック




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