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土曜日はコラムで書いた6Rが3連系でまさかの万馬券決着。パドック見る時に人気なんて無視する方だけど3着のズールーは単勝54倍の12番人気だったんっすね。そりゃあ、つく訳だ。明日は福島の馬柱見てもピンと来るレースは無し。折り返し馬全盛でアドリブで?。そんな簡単じゃないと思うけどね。これで4週連続プラス確定なので馬券は無理して買おうとは思わない。次の新潟が待ってます。
【京都11R 天皇賞・春 〜温故知新〜】

かつて、春の天皇賞といったらガチガチの堅〜いレースの代名詞だった。

大抵のレースは1〜3番人気の組み合わせで決着。馬連の払い戻しは三桁配当が当たり前。このクソ安い配当の組み合わせでどうやって儲けを出すか?に頭を悩まし、大枚を賭け、泣いたり笑ったりする、というのがこのレースだった。今から思うと良くも悪くも若かったし頭も悪かった(苦笑)。

それがヒシミラクルが勝った年から様相が一変した。それまで強い馬が集まって少頭数で争われていたレースだったのが人気馬が弱い年に波乱になり「実は長距離に適性があればそれほど強くなくても手が届くGTじゃないのか?」おそらく多くの陣営がそう考えたのではないかと思う。アドマイヤジュピタが勝った年こそ14頭立てだったが、他は常にフルゲートに近い出走頭数が当たり前になり、三桁配当になったのはディープインパクトが勝った年だけ。荒れるのが当たり前のレースに様変わりした。

ところが昨年から菊花賞馬フィエールマンが出てくると出走頭数が13頭まで減った。元々、非社台系が強いレースだったが、ノーザンファームのこの距離の専用馬が出てきて2年連続ノーザンファームの馬が制することになり、非社台系の馬が減少。今年は出走馬の内、9頭までが社台系の馬になった。こうなるとかつてとはレースの質が違ってくる。

フルゲートの時は道中のペースが緩まず高速馬場への適性とスタミナ性能が問われていたが、少頭数になれば当然ペースは緩む。人気馬がお互いにマークしながら進み、後半4〜5Fだけ11秒ラップを刻むロングスパート合戦になる。これはかつての天皇賞の姿そのままだ。ただし20年も前の時代はそんな脚を使える馬が少なかったが、今は5F11秒ラップを刻める馬はゴロゴロいるのが実情で、決着が堅くなるかどうか?は別の話になると思う。

フィエールマンは3000m以上の距離を得意としているが決してスタミナを武器にする馬ではない。その証明がスタミナが問われた有馬記念での4着だ。昨年の天皇賞も菊花賞もスローの展開での勝利。「少頭数でこそ」この馬の上がり性能が活きる。大外枠が不安?。14番って大外なんですか?。相手もスローの上がり勝負で速い上がりで脚が長く馬をPaddocシートから選択するだけだ。

ユーキャンスマイルは履歴を洗うと不安だ。昨年のこのレースは内にモタれて伸びを欠いた。左回りで上がり3F勝負だったダイヤモンドSはあれだけの脚が使えたのに、である。思い返せば菊花賞どころか万葉Sも取りこぼしている。阪神大賞典は川田のお陰でコテコテのスタミナ合戦になったので勝てたが、右回りでロングスパート合戦の今回は弱点が出そうだ。

キセキは技術もない、判断も悪い川田が「ボクには手に負えません」と白旗を挙げ、豊に乗り替わったことで繋がった。有馬記念でフィエールマンと差のない競馬をしたようにスタミナはある。ナマクラだが速い上がりで長く脚が使える馬だ。控えるにしろ逃げるにしろ、折り合い専念でペースによって仕掛けるタイミングも替えるだろう。なんせ「平成の盾男」である。典のような一か八かの離し逃げをする可能性だってなくはない。ただしあの気性なんで難しいことは確かだ。はたして「川田に替わってお仕置きよ」騎乗ができるかどうか?。ドS、じゃなかった(笑)、名手、武豊のお手並みを拝見したい。

◎14番フィエールマン
▲8番キセキ
注3番トーセンカンビーナ
注2番エタリオウ
注5番ミッキースワロー




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