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天皇賞春

◎Aエタリオウ、○Fグローリーヴェイズ、▲Iフィエールマン、△Dメイショウテッコン、Kクリンチャー、Eカフジプリンス、@チェスナットコート

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・エタリオウは、ノーザンFしがらきから帰厩して2走目。日経賞からは在厩で調整されている。友道厩舎は16年からGTを5勝していて、このすべてが在厩調整でのものだった。 (在厩調整=外厩から帰厩して2走目以降) エタリオウ自身も、在厩調整でダービー4着、菊花賞2着の実績がある。ノーザンF系の外厩で育成された馬で、厩舎と馬自身の好走条件に合っている。評価を下げる理由はない。

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日経賞では、残り1000m地点から動いて先頭に並びかけた。ちょうどこのタイミングで、レースラップが11.9秒と速くなっており、エタリオウはこの地点でかなり脚を使わされている。最後の坂で脚が止まったのは当然で、むしろ強い内容ではないだろうか。後ろから行く馬ではあるものの、京都芝外回りコースなので、内枠は何よりのアドバンテージ。この枠と、この頭数であれば、道中で動いてもよし、4角で空いた内を突いてもよし。また、前回は力む場面があっただけに、前に壁を作って競馬ができる可能性が高いこともプラス。

Mデムーロ騎手が不調であることは間違いない。しかし、ルメール騎手も、今年は人気馬で結果を出せているとは言いがたい。川田騎手・武豊騎手、その他有力外国人騎手がいない今回は、デムーロ騎手を理由に軽視する必要はないと判断した。

調教後の馬体重は、前走比プラス14キロ。これは菊花賞との比較ではプラス8キロなので、そう大きく増えているわけではない。大阪杯では、同じように中間の馬体重が増えていた、サングレーザーを高く評価したため失敗した。しかし、エタリオウはサングレーザーとは違い、調教本数は十分で、頓挫があったわけでもない。そのため、プラス14キロでも問題ないと考えられる。

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グローリーヴェイズは3走前、高速馬場の佐渡Sで1:56.6の時計で優勝している。また、京都外回りコースを得意としており、菊花賞では18番頭中18番枠で5着。4角で大外を回っていたことから、今回人気を集めるフィエールマンやエタリオウとはほとんど差がないと言える。高速馬場への適性と、菊花賞から枠順の好転で、上位を逆転することがあってもよい。

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フィエールマンは菊花賞・AJCCとも、ラスト2F目で10秒台のラップを刻む瞬発力勝負だった。適性からは、天皇賞春で高いパフォーマンスを出せるとは思わない。それでも、ラジオNIKKEI賞と菊花賞の内容からも、直線が平坦で軽い芝なら、ゴール前で鋭く伸びる可能性がある。不振の手塚厩舎でも、ノーザンファーム天栄×ルメール騎手なら3番手に評価したい。

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メイショウテッコンは、マイペースで運べなければモロい馬。そのため、先団で溜める競馬をした菊花賞と、出遅れてチグハグな競馬になった日経新春杯はノーカウントとしてよい。今回は内隣に逃げ宣言のヴォージュがおり、ロードヴァンドールは大外に入った。また、外のカフジ、グローリー、パフォーマはテンが遅いので楽に先行できる。仮に、ヴォージュ、もしくはロードが大逃げをした場合、ビートブラックの天皇賞春や、エポカドーロの皐月賞のように、メイショウテッコンに向く隊列になると予想できる。消すのは怖い馬。

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クリンチャーは菊花賞、京都記念で好走しているように、時計の掛かる京都の馬場を得意としている。昨年の天皇賞春も3分16秒台の決着と、例年に比べてかなり遅い時計での決着だった。高速馬場は不向きなので評価は下げたい。ただし、マイラーズCのグァンチャーレのように、ある程度の位置取りを取れれば、後ろからは差し届かない可能性がある。また、海外遠征後2戦を経て、調教時計からは状態は上向いていそう。

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カフジプリンスは、最後までバテない持続する末脚が強み。内枠からスタートを決め、内隣のヴォージュ、メイショウテッコンについて行く競馬ができれば。

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チェスナットコートは、昨年7番人気で5着。勝ち馬とは0秒3差でそれほど負けていたわけではない。当時から鞍上が替わっていることはマイナスも、最内枠であれば押さえておきたい。調教映像では併せたカフジプリンスに圧倒されているように映る。 しかし、1週前の調教はこの馬にとっては良いタイムで走れている。

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ユーキャンスマイルは、右回りでモタれる癖は解消されつつある。とはいえ、阿賀野川特別、ダイヤモンドSと、明らかに左回りでパフォーマンスを上げていることが引っ掛かる。展開が向かなかったとはいえ、万葉Sでヴォージュやグローブシアターと同程度の内容だったのも微妙。また、菊花賞では、乗り慣れた武豊騎手が上手く立ち回って3着。今回の岩田騎手は、右回りのユーキャンスマイルに乗るのは初めてという違いがある。右回りでエタリオウとフィエールマンを上回るとは考えづらく、3番人気なら軽視が妥当。消し評価とした。




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