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【中山1R】
◎12.グリグリ
○11.エフルラージュ
▲10.フロンサック
注7.ジュエルインザサン
△2.ジェイエルシップ

 休んだことで姿勢が一変して良くなったグリグリ。前回は捕まったが、ダートは良さそうだったし、このメンバーなら勝てるだろう。エフルラージュとフロンサックは見直し候補。エフルラージュはバテて下がってくる馬が邪魔になり、絶望的な位置まで下がらなければならなかった。スムーズならもう少しやれる。フロンサックは砂を被ると頭を上げたり推進力を失ったりとチグハグだった。馬群の外を回る形に持ち込めれば違う面が見られても良いと思う。ジュエルインザサンは不利を受けたエフルラージュと僅差だったが、前走の時計分走れれば今の馬場なら足りても良さそう。あとは初出走のジェイエルシップが何かできる馬なのかどうか。ポニーソックスは初ダート自体は新味だが、馬体やレース振りからは芝で良いように映る。ルーラーシップ産駒としても、このコースの期待値は高くない。


【中山11R】中山記念
◎7.ステルヴィオ
○9.エポカドーロ
▲3.ラッキーライラック
注5.ディアドラ
△10.スワーヴリチャード

 昨年のこの開催が時計が掛かる芝でスタートしていたので、土曜の速い時計には驚いた。考え方を改めなければならない。少なくとも、未勝利で1分47秒台が出てしまう馬場。昨年のウインブライトの勝ち時計が1分47秒6。大得意コースではあるが、速い時計への対応に不安を残すウインブライトは下げて考えざるを得ない。1200m以外ではディープインパクトとディープブリランテ産駒が勝つ芝で、ステイゴールド産駒を1着候補に考えている場合ではないだろう。

 では、時計が出ていた時の勝ち馬はというと単純で、GT連対歴のある明け4歳馬。近10年ではドゥラメンテとヴィクトワールピサ。古ければサクラプレジデント。該当馬がいなければチョイ荒れの結果になるが、今年ならステルヴィオ、エポカドーロ、ラッキーライラックが該当している。ステルヴィオとエポカドーロは同コースのスプリングS1、2着馬で、コース適性も全く問題なし。主軸となるのはこの2頭だろう。3歳春の頃は何故か追い込む競馬をしていたステルヴィオも、適距離のマイル近辺で本来のセンスある自在な競馬振りを取り戻してGTを勝ち取った秋だった。成長を見せているという意味でもステルヴィオを上に。ラッキーライラックの秋は順調さを欠いていたが、今回53kgで済むのは大きい。立て直しが出来ていれば侮れない。小柄なオルフェーヴル産駒は中山はサッパリだが、牝馬で500kg近いなら大丈夫だろう。

 残る2頭のGT馬であるディアドラとスワーヴリチャードだが、ディアドラは中山でも勝ち負けできているので、大きな問題はないだろう。問題があるとすればスワーヴリチャードの方。器用な競馬はできないタイプで、中山より東京の方が良いのは間違いないだろう。だが、それでダービーやJCではスピードで負けてしまう。本来なら時計の掛かる中山で補える要素が、今の馬場ではスピードが問われているので補えない。時計が掛かるなら58kgでも気にならないが、時計が速くなれば斤量は響いてくる。強い馬だが、今回は不利な状況がいくつか重なってしまっている。今回ではなく、次に期待したいと思う。





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