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有馬記念の激走ポイント

@内枠先行馬がとにかく優勢。

有馬記念の近5年の勝ち馬は、いずれも4角3番手以内。13年オルフェーヴルや16年サトノダイヤモンドのように、差し馬でも、直線までにポジションを上げておきたい。また、18年に行われた中山芝2500mのレースでも、明らかに「内枠・先行馬有利」の傾向が見られる。4角5番手以降で勝ったのは、潮来特別のエスティームだけ。

★有馬記念勝ち馬のコーナー通過順(近5年)
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★中山芝2500m勝ち馬のコーナー通過順(2018年)
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+-+-+-

◎3モズカッチャン
○12レイデオロ
▲8ブラストワンピース
△10ミッキースワロー
△15シュヴァルグラン

◎から3連複軸1頭流し

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モズカッチャンは、ステーブルキズナから帰厩して2走目。オークス2着、エリザベス女王杯1着と、好走したGTレースは帰厩3走目だった。このことから叩き良化型であることは明らか。エリザベス女王杯以上のパフォーマンスが期待できる。(特に外厩調整馬が圧倒的に有利なオークスでの2着は評価できる)前走エリザベス女王杯のコーナー通過順位が【5→6→5→5】。札幌記念こそ後方からの競馬だったが、本来は先行力がある馬。激走ポイントに合致しており、内枠を引いたこともプラス。

レイデオロは外枠を引いたために少々減点。18年の重賞において、ノーザンF天栄で調整が行われた1番人気馬は、勝率55.1%、3着内率72.4%。藤沢厩舎は天栄との連携に長けており、仕上がりに不安はない。今回出走騎手の中で中山芝1800m以上の成績は、Cルメール騎手が断トツの成績。1〜5番人気馬に騎乗した際、16年からの3着内率は67.4%。中山芝2500mでも、9戦して6度、3着内に入っている。騎乗ミスも考えにくく、順当に2番手評価。

★ノーザンF天栄×芝重賞(2018〜)

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ブラストワンピースは、ノーザンF天栄からの帰厩初戦。大竹厩舎は16年から、同牧場からの帰厩初戦で3着内率が36.5%。複勝回収率は111.4%と配当的な妙味を兼ね備えている。大竹厩舎×ノーザンファーム天栄は、関西遠征時に成績を落とす。輸送がない今回は、前走以上の状態が期待できる。器用さを欠く馬だけに中山がどうかだが、ゲートと位置取り次第では好走可能。

★大竹厩舎×ノーザンF天栄(2016〜)

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ミッキースワローが間隔を詰めて使うのは、古馬になってから初めて。調教からも状態の良さがうかがえるので、セントライト記念勝ちとAJCC2着の実績がある中山で一発あれば。ただ、鞍上が後方待機策を選択しそうで強気にはなれない。

シュヴァルグランは、ノーザンF天栄からの帰厩して3走目。これは、一昨年(6着)、昨年(3着)の有馬記念と同じ過程。友道厩舎は、個人馬主の所有するノーザンF生産馬では、ノーザンF天栄を利用することが多い。特に18年は、ワグネリアン(ダービー1着時)など、帰厩して2走目以降でもGTで良績を残している。友道厩舎×ノーザンF天栄からの帰厩して3走目は、16年からの芝重賞では、3着内率60%。外枠がネックだが、このオッズなら相手には押さえたい。

人気馬ではキセキを嫌った。先行力があるので、有馬記念でも重視したいところだが、やはり秋4走目、帰厩4走目が懸念。18年は4走目でも、人気馬であれば重賞で3着に好走できている。しかし、グレード別で見ると、GTGUでは好走率が低く、配当的な妙味もない。12月に入ってからも、阪神JFのシェーングランツ、朝日杯FSのファンタジストが帰厩して4走目で馬券外に敗れている。

★2018年重賞・帰厩して4走目以降の成績(全外厩。単勝1〜5人気)
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点数を理由に軽視しましたが、クリンチャーなど、内枠で先行できそうな馬は押さえておいた方がいいと思います。




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