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★本日のメイン

中山11R
有馬記念
◎6.サトノダイヤモンド
○2.クリンチャー
▲12.レイデオロ
△5.パフォーマプロミス
△11.ミッキーロケット
☆1.オジュウチョウサン

サトノダイヤモンドの巻き返しに期待します。
JCはいろいろ原因はあれど、おおよそモレイラ騎手と手が合わなかっただけか、単なる作戦ミスではないかと。
ローテーション良く疲労もなし、追い切りも絶好、中山2500m有馬記念で絶対必要な池江泰寿厩舎(逆に東京2400mのJCやダービーでなかなか勝ちきれない厩舎)、強力騎手のパターンなので。

有馬記念は年末の大一番だからこそ、おおよそ2か月ほど前辺りのかなり早くから有力馬の動向が取材され、どういうメンバーが出揃うのか分かっているレース。
レイデオロの場合は、天皇賞秋制覇のあと早々に有馬記念出走を表明しており、JCに出てこなかったことで渋い批判がまあ多く出ました。
しかしそれと同時に、この1ヶ月の間、レイデオロの強さや勝ち方がやたらとクローズアップされていて、その裏で他の陣営が「この馬を何とかして負かしてやろう、どうやって負かそうか」と相当な準備を練る時間が長いということに注目したいです。
各陣営がレイデオロの弱点を入念に調べ上げ、かなり綿密な作戦を組み、包囲網を敷かれる。
前走G1で1着した馬が、「この馬が実績的に1番人気で当然」と祭り上げられ、相当な注目を浴びるということは、かなりいい的になります。
捨て身で潰してくる陣営もいるでしょうし、何らかの作戦用意がありえるのも、レースまで間が空きつつ盛り上がる有馬記念だからこそ。この包囲網の厳しさが、有馬記念1番人気馬のツライところですね。
そして、キャラタイプが世間に身バレしまくって対策を完全に練られてしまった馬は、中山2500m適性があったとしてもチャンスは相当薄くなります。

例えば昔なら、2007年に有馬記念で大穴を空け、中山コース巧者と言われたマツリダゴッホ。
一度出し抜かれた屈辱からか、他陣営の攻略執念はすさまじく、スタートがイマイチなのと捲りの勢いが甘いことを見抜かれてしまいます。
2008年からは2年続けてスタートで幅寄せを食らい後方に下げられ、それを挽回しようと外から強気に捲ろうとすると、他の馬に3コーナーで外へ張られ、直線までに勢いがしぼむというレースを繰り返すことになりました。
そして2012年に強烈な追い込みを決め、圧倒的な持久力を証明したゴールドシップ。
この馬は天皇賞春や有馬記念で、もっとワンパターンに対処されています。そもそもスタートセンスが悪く気の悪さも出しており、鞍上が折り合いに苦戦しまくって自分の世界に入りがちなので、ある程度スローペースの展開に持ち込めばまず安泰。外から捲って動いたとて、捲るタイミングがバレバレなので、1頭馬を前に置いて外に張るように併走すればリズムを崩せます。だいたい人気薄のキャラがゴールドシップマークの役を引き受けて動き、直線までに脚をなくしてしまうことが可能でした。有馬記念では3年続けて同じパターンで対処されたんですね。
キタサンブラックやオルフェーヴル、ディープインパクトのように、能力が違いすぎるあるいは並べもしないなどで、他馬の包囲網が役に立たず、楽々突き抜けてしまえるパターンの場合は、これこそどうしようもなし、本当に強い馬と言えたわけですが。

そしてこれだけ有馬記念で人気を集める馬が、かなり熾烈な争いを繰り広げている反面、人気薄の馬に関しては好走ハードルが極端に下がるというのも、有馬記念の特徴。
だいたい有馬記念の穴馬は、フレッシュさや小回り適性、評価されていない絶好調ぶりなど、モノサシで測れない部分の強さを世間が気づいていなかったパターンばかり。
また、3コーナーからレースを動かす馬が相当負担を強いてバテてしまうのと対照的に、仕掛けを後出しして上位に食い込むことが可能なので、メンバー全体で中位ぐらいの指数・能力さえあれば、ワンチャンスで2着3着には食い込める質のレースなのです。
1〜3番人気候補に関しては、世間が相当に分析していますし、各陣営も負かし方を常に探しているのですが、「え、そんな馬出ていたの?」という扱いしかされていない馬に、陣営が諦めず、超有力を据えて送り出すパターンが、最近の有馬記念の穴トレンド。
昨年のクイーンズリングは本当にその典型です。
競馬雑誌の有馬記念特集号に自分もこれまで何度も寄稿しているのですが、掲載1か月までの打ち合わせでは出走予定表に全く入っていませんでしたし、討論の中でチラッとも話題に出ていません。しかも結構ギリギリまで出走表明をしていなかったんです。こんなもの雑誌掲載で穴馬で選ぶの無理だろ、となりますよあれは。
それなのに、有力馬取り消しの玉突きで急に予定が浮いたルメール騎手を、何か知らんうちに陣営が確保していたんです。
物凄い情報戦の坩堝になりやすい有馬記念だからこそ、運もいろいろ絡みますが「他陣営から力を探られないよう、しれっとマークを外す動き」がかなり大事になるんです。

その「G1好走の能力はある、中山2500mは問題なし、なのにマークがかなり甘い」という意味で、臨戦過程も良く、追い切りも抜群なのに、事前評価が圧倒的に悪くあまりケアもされていないクリンチャーとサトノダイヤモンドが真っ先に浮かびます。
サトノダイヤモンドは池江泰寿厩舎所属。池江泰寿厩舎は、毎回有馬記念多頭数出しで有名ですが、逆にJCやダービーで勝ちきれず、厩舎の鍛え方が有馬記念向きというのもあります。
JCはモレイラ騎手を据えてイマイチな内容でしたが、この中間はタレントまで引き入れて軽いノリのインタビューに応じ「もう衰えたのかな…早熟だったのかも」なんて残していますが、とんでもない。これこそ情報戦。
あれは大きな意味で、戦略をヘボっただけでしょう。内枠好スタートなのに、モレイラ騎手が手綱を引っ張って下げるのは、作戦以外ありえないです。別の馬をマークしてアテがかなり大きく外れた、という競馬だったはず。
この中山開催絶好調なアブドゥラ騎手ですし、馬自身は繋ぎも良く姿勢が正しくかなりキレイな大トビ。スタートセンスも前走の通りかなり良い馬。4番手以内を希望したいですね。
クリンチャーは今年の2月、栗東坂路で自己ベストを大幅更新したレベルと結構変わらないぐらいの内容で追い切っています。
この凱旋門賞挑戦は結果的に大きな失敗でしたが、「ちゃんと狙いに行ったのか?」というのがそもそも怪しいじゃないですか。
レイデオロを負かしたクリンチャーという馬は、これだけ弱いんだぞとアピールしに行って、JCに凱旋門賞好走馬を呼ぶための広報役だっただけでしょう。
事実上レースをしていないので疲れはそもそもなかったようですし、ちゃんと日本競馬にピークを合わせている仕上げをしているようです。
今のクリンチャーはモズカッチャンよりは強いと思うので、この評価なら買いかと。

キセキは追い切りを見ても落ち目でしょう。あれはちょっとナシだと思います。どれか本命馬を邪魔するために出てきた存在だと思っています。
ブラストワンピースは現時点でG1を勝っていません。そして、常に外回し一辺倒の競馬で固まっています。厩舎はこれをいじる権限はなさそうで、鞍上が工夫しようにも馬キャラを変えようがない。
前がやり合うならまだしも、レイデオロと一緒に外を上がるようなら余裕で対処できますし、期待値が悪いです。
オジュウチョウサンは僅かに可能性を残しました。単勝は売れすぎで3連単は全然売れていないようなので、連系で買いましょう。
ただ武豊騎手がオジュウチョウサンでできる工夫というのも、結構限られるので外から推測しやすく、有馬記念の予想的にあまり面白くはないです。1頭競りに行かれるとすぐ沈みそうで…。自分はここまで条件が揃ったのなら、勝ててもいいんじゃないか派なのですが。

阪神11R
サンタクロースS
◎3.ミスディレクション
○11.アテンフェスタ
▲2.サトノケンシロウ
△7.ケイティクレバー

土曜日の阪神カップを当てた身からすると、どうしても内有利馬場を覆す結果をイメージしにくいですね。
クリノヤマトノオーの狙い目あると思うんですが、土曜日の馬場だとちょっと無理ですかね。内枠から素直に入らないと、と思ってしまいます。
当然、前残り内伸びを前提とした隊列勝負。
アテンフェスタの方が速いと思っているのですが、ケイティクレバーの逃げには注意したい所。

阪神12R
ギャラクシーS
◎3.ナムラミラクル
○4.ユラノト
▲5.ハヤブサマカオー
△2.ロイヤルパンプ
△1.ドンフォルティス

さすがに年末ともなると、暖かく感じたとしても乾燥していると思っても、気温が低め。
そうそう土曜日の重馬場が、日曜の日差しで乾いたりはしません。土曜日の傾向を引き継ぎやすいのが、冬場のダートの側面だと言えます。
で、土曜日の馬場ですが、やけに水飛沫が飛んで脚抜きが相当良い状況だったようですね。
前・内が残りやすく、中団より後ろが用なし、馬群の外を回ると完全にアウト。とんでもない単勝万馬券決着が出たのも、1枠から逃げた馬が馬場有利を得て踏ん張ったから。
インベタが非常に効いていて、外枠がかなり不利な状況のように見えました。
なので、ナムラミラクルの先行でいいと思います。
気を付けたいのは砂が流れているのか、内ラチ沿いが相当良かったこと。1枠の2頭は必ず押さえるべき。






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