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★本日のメイン

中山11R
ステイヤーズS
◎1.アルバート
〇4.コウキチョウサン
▲3.モンドインテロ
△13.メドウラーク
△7.ララエクラテール

アルバートが4連覇の偉業をいざ成し遂げようとしているのですが、この馬の最初のステイヤーズS制覇がもう4年前になるということ。
まさか今走でも中心視しようと扱う馬の良い所を示そうとすると、昔話っぽくなってしまいノスタルジーを感じることに驚きを感じます。
いつかは衰えてしまうものとは思うものの、例年通り準備万端で臨んでいい叩きレースを経ての出走。しかもモレイラ騎手に別のレースで試し乗りもさせているわけです。いい準備はしてきたと感じます。

アルバートが3歳時に条件戦を連勝していた時は、3コーナー寄り手前から捲るように仕掛けて、どこまでも止まりそうにない勢いでグングン伸び、ゴール前楽勝の態勢になっても全く止まる気配なし。本当に素晴らしいレース振りでオープン即通用と直感させるような内容でした。
スタミナと脚力の高さで全部面倒を見たと言える、強烈な印象を示しての昇級だったのを覚えています。アルバートが示しているハードルは結構高い方なのです。
今年は3・4歳の出走なし。5歳馬も目立って抜きんでた勢いを示しながら登場した馬もいません。
5歳になって「オープンではスピードが足りなさすぎる…目線を変えてこの条件に出てみるか」という程度の路線変更で臨む馬は、志が低いと言えます。それに準備不足。
適性こそ上手くかみ合っていい所まで走れる可能性はあっても、準備万端コース適性抜群のアルバート相手に、ビシッと勝ちきれるほどではないでしょう。
そもそも日本国内にステイヤーをバンバン輩出しているトレーナーもトレーニング施設も存在していないので、このレースは適性以上にステップと過去経験が重要になるのです。
ステイヤータイプだろうという体型判断の概念はあるものの、それを確実に結果に落とし込める厩舎は限られますし、そもそも少数しかない3000超級の距離には頓着していない・別のスピードレースに対応できる方向で鍛えているというのが実情。だから特定の馬&やる気のある陣営の連覇ばかりがどんどん伸びるのです。

メドウラークはこの条件にやってくるのが遅すぎ。
個人的に適性はあると感じるのですが、ステイヤー向けの調教を積んでいるわけでもなし。息の使い方などを慣らした方がいいです。ここで3〜5着して、来年通用するかも、のイメージ。
リッジマンは休み明け。過去の鉄砲好走履歴は、新馬戦と夏の北海道シリーズのみ。厩舎に置くと反応が鈍いタイプ。また、このレースは11月から急に寒くなる季節の変わり目ですから、ざっとこのレースの過去履歴を遡っても、2カ月以上の休み明けではなかなかベストの造りで登場しにくいです。
この馬の場合は、2カ月後にあるダイヤモンドSの一叩きのために、ここから始動したと見た方がいいでしょう。

期待しているのは、内枠の2頭。
コウキチョウサンは、2400mでもエンジンの掛かりが遅いタイプ。目黒記念でも見せ場は作りましたがテンポが合わず。
もしオジュウチョウサンが有馬記念で好走できるように中山の馬場をいじっているのなら、全兄弟のこの馬が走れてもいいのではないか…とは考えています。
また、それ以上に、開幕週のステイヤーズSは、内枠でジッとしていた方が有利なのと、北村宏司騎手がこの条件を相当得意としていることに注目したいです。
2000年からの集計で11回騎乗していて、大穴だらけで(1−2−2−6)は相当優秀な方でしょう。勝ちきれる横山典弘騎手の方が、このレースでは評判がいいのですが、レース内容を見れば北村宏司騎手も素晴らしいものです。
また、2年前にこのレースを試して3着と、物足りない内容でも経験していることが大事という意味で、モンドインテロは評価できます。

中京11R
浜松S
◎6.タイキサターン
○7.イエローマリンバ
▲14.ハウメア
△3.オーヴィレール
△11.タイセイスターリー

3年前はローレルベローチェが優勝、2年前は2着にフィドゥーシア(勝ち馬トウショウピストもその後OP勝ち)、昨年はワンツーがペイシャフェリシタ・ダイメイプリンセスだったレース。
過去2年は、1分7秒台に突入していますね。年々決着時計が速くなっていることもありますが、重賞で好走できるほどのスピード馬が資質を示せる環境だということにも注目。
G1が行われるタフなコースなので、ポテンシャルが必要になる条件でもありますし、まだ上がり目を見込める「若い馬出ないとダメ」だということ。
そこそこいい出世レースなので、どうにもいい所が出ない5歳以上に紛れ込まれると困る感じです。

また、今日発表された中京芝の馬場状態を見ると、金曜日の朝9時にゴール前の含水率が8.9%だそうです。かなり過剰な乾燥状態ですが、おそらく土曜メインを過ぎればもっと行くでしょう。
水曜日にぱらっと雨が降ったぐらいで、もうずっと北風が吹き込んでいますし、金〜土にかけてずっと晴れ間で、芝の状態が良いのなら、近年並みの時計が出るのは間違いない所。
ペイシャフェリシタのように飛節にキレがあって1分7秒台で差し込める実力馬か、単純に4コーナー4番手以内から粘り込むスピード馬を評価するべきでしょう。変なトラックバイアスを考える必要なし。

期待はタイキサターン。中山500万下条件で初めて芝に登場した時に相当評価した馬が、ほぼ底を見せずに準オープンまでアッサリ上がってきました。
そりゃそうだろうという馬体なんですけどね。あんなやる気のないテレテレの競馬で負けたことが、未だに信じられません。
芝1200mで2度負けていますが、だからどうしたふざけるなと。1200mでも大丈夫な馬のはず。藤岡康太騎手+高野友和厩舎ともに、昨年4回中京で絶好調のコンビでした。
イエローマリンバはここ3戦の内容がイマイチですが、未勝利を小倉で勝った時は1分8秒1で押し切っています。スピードセンスは確かに高いので、高倉騎手が下手にイジらなければ。
ハウメアは角度のキツイ腰高体型で、1200mの方がむしろパフォーマンスはいい方。前捌きが硬いタイプなので、時計が更新できるかというよりも、上がり重点の後傾ラップになると苦手で、平均的に速い流れなら。
前走の競馬内容が、前が空いたのに伸びない今一つのものに思えるのですが、どうやら上がりの適性もないし相手が強かっただけのよう。0.4秒差にこらえていたあの内容と、今回の斤量53kgを考えると、このメンバーでも指数で足りてしまうようなので普通に評価します。

ブライティアレディはここ3走の内容がやや重→渋馬場→重ための馬場と続いた馬。しかし今回は好走ゾーンから時計1秒弱速い決着が濃厚。この馬を下げるのが今回の肝。

阪神11R
チャレンジC
◎9.エアウィンザー
○8.レイエンダ
△7.ロードヴァンドール
△5.ダッシングブレイズ
△2.マウントゴールド

レイエンダは素晴らしい馬体をしているのですが、まだエアウィンザーの充実ぶりの方が上回っているのではないかと感じています。
カシオペアSはしょうもないメンバーしか集まらないオープンだと思っていたのですが、最近ちょっと見ないレベルの指数が出ましたね。
エアウィンザーは分かりやすく本格化してきたと思います。あれだけ腰が弱く、少頭数の番組しかやって来ず有力馬の踏み台扱いされてばかりだった馬が…。
角居厩舎から中竹厩舎に所属が変わり、僅かな環境の変化がプラスにでもなったのでしょうか?
レイエンダは最近の内容だと指数が少し足りないのですが、まあ伸ばしては来るはず。しかしこちらの方が安心はしにくい、と考えています。
とんでもないメンバー相手に2000m重賞を戦ってきたロードヴァンドール、安田記念の時にカチコチだった歩様が、前走はグッと良化してきたダッシングブレイズに注意。






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