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★本日のメイン

京都11R
オータムリーフS
◎8.モルトアレグロ
〇10.コパノキッキング
▲7.ジューヌエコール
△12.メイショウワダイコ
△15.テーオーヘリオス

JCの裏開催になる最終日京都の古馬ダートオープン。いや、その場面で高額条件を組まれても馬集まりませんって…というのが通例で、毎年有力扱いされる馬が片手ぐらいしか集まらない、実力馬にとってはボーナスレース。毎年1〜3番人気で決着しているレースで、たまに4番人気をチラッとケアすればいいか、程度。
しかしこのパターンを裏切ってでも、今年はちょっと人気落ちする馬を評価したい場面。
モルトアレグロは、ダート1200mでかなりいい所行くのではないか?と思っていました。
この馬は1週前だかに除外を食らっていたそうですが、それも牝馬限定戦や芝OPではなく、東京ダート1400mの霜月S。陣営はダートをキチンと試す気はかなりあるんです。
チラッと追い切りは見れたのですが動きは抜群、相当に後肢の回転が速い走り。新馬戦以来のダートとなりますが、いやこれ、やれるんじゃないでしょうか。
そして、父がクロフネ母父がアグネスタキオン、いかにも典型的消耗戦向き血統のジューヌエコールも気になります。
母系もそうですが兄姉もみんなダートで複数勝利を重ねた馬ばかりで、この馬が2歳から芝重賞で戦えたのが珍しいというぐらいの血筋です。馬体はちょっとピークではないものの、変わり身は十分あり得ると思うんですよね。
コパノキッキングが才能あるとは言え準オープンを勝ったばかり、その他の有力どころは確勝という力量ではないのにみな58kg。

東京11R
◎3.サトノダイヤモンド
○8.キセキ
▲9.シュヴァルグラン
▲14.ウインテンダネス
△01.アーモンドアイ

これはほとんど復調気配なって、輝きを取り戻せたのではないか?と思える京都大賞典の内容だった、サトノダイヤモンドに期待します。
この馬はダービー2着の上がり3F33秒4が最速上がり。上がり3F33秒台の究極のキレは出せません。レースの流れ上、速い上がりを記録したことは他にも金鯱賞などであったのですが、その時も勝ちきることはできていません。
ダービーで自分よりも後ろから運んだマカヒキに末脚で敗れたのは、当時の仕上がりをギリギリまで詰められたかどうかの差もありますが、「大トビすぎるために足が回り切らなかった」部分にあるでしょう。
この馬の持ち味は、見映えが良すぎる雄大な馬体。しかしこの雄大さということが超トップクラスに混じるとネックになっていて、トモも四肢も胴も長すぎる、大きすぎることが弱点にもなっていました。
抜群のキック力とそして蹴り戻しの連動で、抜群の推進力を見せるのが凄みですが、エンジンが凄すぎるのと小出しに足を使えないので、レースの流れの中で大事に乗ると損、というのがこれまでの敗戦パターン。
もちろん、芯がハマっていない状態だと、四肢が間延びしすぎて反応が重たくなってしまい、その状態だと日本人騎手ではとても扱えない…というのも、今年上半期スランプになった原因なのでしょう。
なのでこの馬の場合、前走のように優等生のように何気なく勝ったという形が理想。何らかの不利を受けつつ、凄い末脚で克服して勝った、というプロレス要素は必要ないんです。後の先を取る必要がなくて、常に先手、4コーナーも捲り気味、という動きでOK。
この勝ち方ができてこそ、サトノダイヤモンドの本質を、たぐいまれなるエンジンの良さを十分生かし切れている証拠。キタサンブラックと一緒ですね。キタサンブラックは控える競馬をすれば驚きをもって迎えられる競馬をして見せるんですが、逃げて同じ脚を使って勝ててしかも安全なのだから、する必要なし。
その意味で、若干甘めの指数に見えても別に構わない、自分の型のもとで勝ちきることが大事だと判断します。

特に今年は、抜群のデキで臨めそうなキセキが、その仕上がり通り自信満々にペースを引っ張り、持久力勝負上等の流れにしてくれそうなムード。
仮にウインテンダネスがそういう流れにしてもかまわないのですが、今年のジャパンカップは例年よりも引っ張られる形になりそうですし、少し緩めても今度はスワーヴリチャードが捲って動き、シュヴァルグランも必ず好位にいるんです。
2400m〜2500mのG2〜G1連対記録を持つ馬が、複数揃っている年です。結構きつい流れに持ち込まれても、5番手以内の馬が全員バテたりしません。かなり目線を上げて考えないと勝負にならないはず。
その意味で、キタサンブラック相手に一度でも土をつけた、サトノダイヤモンドとシュヴァルグランは重く見るべきでしょう。

アーモンドアイは、馬体のフォルムは素晴らしいですし筋肉の隆起が凄い馬ですが、現段階では460kg台の3歳牝馬。背丈も中背レベル。まだ背中や肩回りは、ガッチリしていると言い難いわけです。
また、3歳牝馬の重賞路線的に仕方ないのですが、マイル重賞を複数回勝利。スピードと瞬発力が優位に立ったタイプで、実際のところあまりコンパスは長くありません。
おまけにこの馬、蹄はもう大丈夫と言われていたのにまだ前走で裂蹄テープを装着。痛い所を抱えたまま走っているわけですし、直前の追いきり映像でも、直線だけで5回以上手前をクルクル替えています。しっかり走っているようには映るんですが、桜花賞の時のような癖がまだ出ていると。
オークスは一度負かした相手を再度下すだけだったので対応できましたが、今回の3歳牝馬の世代限定戦→古馬トップクラスという相手強化の度合いは、近走の比ではありません。
キセキやウインテンダネスが引っ張るトップスピード持久力勝負になった場合に、直線で数回リズムを切るような走り(手前クルクル)だと、さすがに最後持たないのでは?
1枠で包まれるのを嫌がり、途中で動き出すような仕掛けをして外を回るなら、どこぞにもいなくなる可能性を考えておくべきです。

そして逆に、超脚長で2400m持ち時計1位、追い切りで超大トビタイプらしさ満点の抜群の動きを見せているウインテンダネスは、十分穴馬候補になりえると思います。

京都12R
京阪杯
◎3.ダノンスマッシュ
○11.ダイメイフジ
▲17.アンヴァル
△1.エスティタート
△7.グレイトチャーター
△13.ベステンダンク

1年に1度しか期待に応えないスランプ中のワンスインナムーンや、サマーシリーズ優勝して燃え尽きた気配のあるアレスバローズが人気で、ちょっとイライラしていたところです。
もう勢いが尽きて終わっている馬の巻き返しではなく、若い馬に期待しましょう。5歳6歳の前走大敗は諦め、3歳4歳の体のキレの良さを評価します。

ダノンスマッシュはまあいいでしょう。底を見せていませんし成長中。
前走キーンランドCで負かした相手には、そこそこのメンバーがいます。
そしてダイメイフジは、どういう筋違いがあったにせよ、1200m重賞で2回も1番人気を背負った馬です。芝1200mは(2−2−1−1)。デムーロ騎手ではないからと、ここまで見捨ててはいけないはず。
アンヴァルは超早熟血統。
いろいろ噛み合わず秋3戦目でやっと本来の走りを取り戻しましたが、下手に○×をつけたりせず、勢いに乗っている時は推すべき馬。どうせこの馬は4歳になればもう買えません。






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