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★本日のメイン

函館11R
函館2歳S
◎5.カルリーノ
○4.トーセンオパール
▲16.ニヴィアン
注11.ナンヨーイザヨイ

函館開催のうちに芝の新馬戦で勝った馬だけではなく、ダートで勝ち上がった馬や、他競馬場の新馬戦で勝った馬までかき集めて、ようやくフルゲートが埋まるのがこの函館2歳Sです。
芝の重賞ではチャンスがないんじゃないか?と思わせるぐらいのダート馬でも、頭数として揃え、テン争いに参加させるのですから、やはりレース展開には少なからず影響します。
少頭数新馬のような超スロー、あるいは上がり重点の競馬にはなりにくく、前半が明らかに速い消耗戦ラップになりやすい、という予測はつきます。というかそれが今回出走する意義。
つまり今回主張したいのは、過去2〜3戦以内の内に、ハッキリ前半3F>後半3Fとなる厳しいラップの展開でレースをして勝った馬が、今回発生するであろうレース展開に対応し易いのではないか、ということ。

それならばまず主張したいのが、いい形の前後半ラップでありつつ、走破タイムも1分9秒台と優秀だったカルリーノ。
前走のレースラップは、レース前半34秒1に対して上がり3Fが35秒6。
前後半で1秒以上差があるハッキリした消耗戦ラップであるばかりか、カルリーノ自身の通過タイムも、前半34秒4>後半35秒3と結構落差が大きいですね。「自分だけは平均的な通過ラップを維持して勝った」わけではありません。
ちゃんと前半中盤ともに緩みのない流れに対応しつつ脚を使い、これで走破タイムを1分9秒台に乗せたのが偉いのです。
この馬は5月生まれで現段階の成長力が怪しい不安があったのですが、このレース内容の差、中盤厳しいラップを経験できている差で相殺できます。
馬込みを全く苦にしませんし、行き脚も速い、耐える脚もあると。これはレース振りの安定感を信じて良いタイプでしょう。

同じくハッキリと前傾ラップのレースを勝ち上がった馬の候補として、トーセンオパールとニヴィアンを推奨します。
トーセンオパールは自身の通過ラップが若干後半重点だったのが不満ですが、発生したレースラップ自体は前傾ラップでした。
2歳戦に強いエスティファーム産で、2月生まれの牝馬なのは好材料。
また、ニヴィアンは未勝利勝ちに1分11秒台も掛かってしまったことがネックですが、当日は相当雨で渋った状況であり、馬場差を考えれば優秀な方。実際なかなかに高い指数が出ました。
馬体評価ではどうか知りませんが、全体のIDMを並べて引っ掛かっている程度の指数があるのは大事。
また、あの馬場なら当然ですが、ハッキリ前半>>後半3Fとなる強烈な前傾ラップで勝てたことがいいです。8頭立てでしたけれどもこうなりました。
どちらも短距離重賞で強いフォーティーナイナー系でもあります。
ナンヨーイザヨイはひとまず評価はします。体つきは確かに良い方なので。しかしエイシンフラッシュ産駒というのは、昨年度の産駒成績が酷いだけにどうしても信用しにくいですね…。

中京11R
中京記念
◎4.リライアブルエース
○12.ロジクライ
▲1.スマートオーディン
△5.フロンティア
△9.ダイメイフジ
△10.ガリバルディ

中京競馬場は好天どころか猛暑もあり得る予報。
馬場の内側は荒れているのですが、速い時計の決着が頻発する馬場。
雨が混じれば1分33秒以上掛かる条件なのですが、今年は1分32秒台前半も見込める時計勝負でしょう。
となれば一番のポイントは、55kg以下の実績足らずの組から、この水準の時計勝負で勝ち負けになる性能を隠し持っている馬をうまくチョイスできるかどうかだと思います。
この取捨ができないあるいは見つけられないのなら、単にオープン勝ち以上の実績がある、斤量重い馬同士の適性比べになるだけで、当日の馬場傾向や展開に大きく左右される予想になってしまいます。高齢馬や大怪我持ち、スランプ中の馬に期待せざるを得ませんし…。

現状格下の斤量で、1分32秒台でも足りると大いに期待されるのは、マイル以下の距離に路線を変更すると全く底を見せずあっという間にOP入りしたリライアブルエースではないかと思いました。
ディープインパクト産駒にしては比較的馬格があり、腰がしっかりしているタイプ。飛節や繋は並みなので、3歳クラシックで早くから活躍できはしませんでしたが、みっちり体を鍛えて古馬になって良くなったタイプで、比較的タフな流れに強い方でしょう。
戸崎騎手は継続騎乗が約束された上での中京記念挑戦ですし、前回馬群の捌き方が若干物足りなく映ったのは、試した部分もあり度外視可能。
相当速いスピードでOPまで駆け上がったので、持ち時計がないのは仕方なし。馬体のモノとしてG3級なら十分通用しますし、戸崎騎手は兄のアルバートドックにも騎乗していて、重賞勝ちを成し遂げています。馬のキャラ・タイプは十分に熟知しているはずです。

オープンを勝ったことで56kgを背負いますが、ロジクライも時計勝負は歓迎。
2走前の六甲S勝ちも優秀ですが、前走マイラーズCを相当速い流れで逃げた内容もかなり良いです。追い切りも非常に良く見せました。この馬も非常に履歴が若く、伸びしろ十分。
その他では3歳フロンティア、1200m苦手なダイメイフジも可能性ありと見ます。
スマートオーディンは走って欲しいという願いは大きいのですが、条件不利なのは承知。でもこの夏のうちに走ると思うんですけどね…。

福島11R
福島テレビOP
◎4.ワンダープチュック
○9.タイセイサミット
▲10.テオドール
▲14.マサハヤドリーム
△1.ショウナンバッハ

福島の最終週、馬場がボロボロでどう転ぶのか分からない荒れ馬場。
しかも中京と函館はどちらも重賞で、有力騎手も出払ってしまいがち。
実際、福島開催でリーディング争いをしていた田辺騎手&戸崎騎手どちらも今回はいませんね。
なのでこのレースを当てにして狙って勝ちに来ようとする馬がほとんどいません。福島にピントが合っている騎手すらもいなくなる可能性が事前に見えていたわけですから。
実際に、出走メンバーのレベル自体は相当低くなります。
過去10年ほど出走メンバーを遡っても、大半が1年近く好走例のない馬ばかり、あるいは指数が全く出ない弱い馬どうしの集まりだったりしていましたし、足元が悪かったり太目が残ったりしたままの出走も多かったです。
そういう場面で何が信用できるのか、となると、こういう時こそ単純な能力モノサシである「指数」が役立ちます。
その馬が総合的にピークで走れた時の能力を測るのにも役立ちますが、不振続きの馬が現状走れるのがこれだけ、という総合力を一応なりに出してくれる。
これも数字で示してくれる指数が役立つ側面でもあるのですね。

なので今回は、経緯がどうであれ、タイセイサミットとテオドールはまず評価します。
外国人騎手じゃないとテオドールは動かないんじゃないか、不安はありますが…。
そして古豪では、連対した履歴が遠くても、マサハヤドリームとショウナンバッハは一応上に数えることができると。

そして最後に、準オープンを敗れてからの格上挑戦ですが、ワンダープチュックも十分上位争いに足る候補だということ。これをひと目で見てわかるのが、指数のいい所です。
馬体は良いぞ、奥のある馬だぞ、というのを言うのは簡単ですが、さすがにクラスを飛び越えて足りる馬なのか、小回りはどうなのか…。などのいろいろな不安を取っ払って、総合力でまとめればこれぐらいの差だぞと言ってくれるのがいいんです。
実際のところタイセイサミットとおおよそ2馬身弱ほどの力差しかないのであれば、現段階で充実している強みもありますし、勝ち明け水準で評価できる馬でしょう。
ちなみに指数で足りないぞと弾かれる人気馬は、ライジングリーズン。







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