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★本日のメイン

函館11R
函館日刊スポーツ杯
◎14.モズスーパーフレア
○15.ディバインコード
▲6.ナンヨーアミーコ
△7.ラズールリッキー
△9.クリーンファンキー
△16.コパノチャンス

本州が異常な気温上昇に見舞われているのに対し、北海道は梅雨が長引いでどんよりした曇り空が続いていました。
しかし函館は先週あたりからようやく気温がグッと上昇し、夏らしくなってきたそうです。今週末は雨の心配をしなくても良さそうですね。
それと同時に、渋った馬場での開催がここまでの5週間通じて意外と少なかったので、函館の芝は案外ボロボロにはなりきらず、最後までそこそこ良い馬場状態で我慢しそうですね。
先週はまだ内ラチ沿いが我慢効いていましたし、函館記念も2分を切る時計。木〜金曜日に雨に見舞われたりしなければ、ちょっとばかり馬場が速い決着になるのでは、と思います。
ここも1分8秒台半ばと想定して、時計の速い馬場で強いタイプを評価したいですね。

それならば、1000万にしてはかなり優秀な時計が出た(開幕週良馬場なので当然)HTB杯組の連対2頭を素直に評価すべきかと思います。
モズスーパーフレアは小倉2歳Sで1番人気評価を受ける程馬体はしっかりしている馬。あの当時は開催末期の外差し馬場にやられた形でしょう。
小柄でハコの小さい枝の短い体型ながら、筋肉量はかなりみっちり詰まっている馬で、脚の回転が鋭い代わりに、まあ距離は持ちません。1400mでも長いのは仕方のない所。
溜めキレの競馬には対応できませんが、スピードに乗って押し通す場面であれば、完璧に仕切れる性能があります。
むしろ時計の掛かる外伸び馬場では怪しかったので、こういう馬場なら昇級でも素直に評価します。函館内での箱庭競馬ですし、昇級しても実際強い馬はいませんからね。
ある程度短距離戦で対応はできても、まだ安定感があるとは言えないのがディバインコード。ワンダフルライフと接戦しなければならない前走内容を、格上だからと評価するかどうかです。
指数を見たらそれなりに外せないんですけれどもね。ちゃんと強い短距離馬がいなければ勝てるし、いたら間に合わないという馬でしょう。
そして、ここまで芝1200mで全く大崩れしておらず、前走は持ち時計も更新したナンヨーアミーコは、荒れ馬場を求めてやってきた馬でしょう。
単純なスプリント性能もなかなかのものがあると思いますし、洋芝適性がダメだとも思いません。

中京11R
桶狭間S
◎13.ツーエムマイスター
▲11.エルフィンコーブ
△6.アードラー
△14.ターゲリート
△9.ニホンピロヘーゼル

中京競馬場のコースレイアウトが影響していて、中京ダートはどうしても標準より前残り傾向になりがちというのを先週しました。
今回の出走メンバーは、アードラーとビックリシタナモーの音無厩舎2頭が両方とも人気を集めるようで、能力比較ではワンツーも十分あり得るのではないか…という向きもあるようです。
しかし、高額条件の中京ダート1400mは、そう簡単に追い込み馬同士の決着を許しはしないと思います。東京ダート1400mならともかく…。
出遅れがちな追い込み馬にばかり、異様に人気が偏る時こそ、マークが下がる逃げ馬2番手の馬を評価していくべきでしょう。
能力があろうが、今回の追い込み馬は全て△以下の扱いで。

ツーエムマイスターは、パドック映像の見直しをしていると、2走前辺りから調子を取り戻してきてないか?とは感じています。
前走の豊明Sは、同型が何頭も道中競り合いをして、4コーナー4頭内外で雁行という流れ。やや荒れた内ラチに行ったツーエムマイスターは、かなり流れとして厳しかったと思います。
この馬は中京ダート1400mで好走歴もありますし、何より速い持ち時計がある逃げ馬。マイペースで行けたのなら、残り目も十分考えられる場面でしょう。
エルフィンコーブも今回もし行き切れれば、残り目はあり得るはずです。

福島11R
白河特別
◎2.ムスコローソ
○7.ヴェアリアスサマー
▲5.ウィズアットレース
注10.ラストプリマドンナ
△16.ビリーバー
△8.ジュンザワールド

昨年の白河特別も結構な猛暑日だった覚えがありますが、ここ数週間連日35℃以上を記録し続ける酷暑が続いているのは、明らかに異常でしょう。
一昨年や昨年ぐらいの暑さでも、福島開催を連戦するのは過酷だと感じていて、実際2回福島前半に登場した馬が折り返しで好走するのが難しかった記憶があるのですが、今年は暑い福島で1度好走したダメージがかなり残ってしまうのでは?と思っています。
シンボリバーグが勝った郡山特別は、福島9Rなので昼の2時半ぐらいですか。確か福島市が36.8℃を記録して一瞬暑さ全国1位に躍り出たタイミングだったのでは?
本当に焼けるぐらいの暑さだった時です。太陽が馬場を煌々と照り付けていて、建物が日の光を遮られませんでしたから。
カイザーメランジェのさくらんぼ特別も、日曜日に負けず劣らずピークの暑さで、実際現場的には38℃超えてないかと怪しかった時間帯でした。
今週は2回福島開催の4週目最終週となるのですが、ここ1カ月以内で連戦している馬よりも、リフレッシュして出てくる放牧明けの馬の方が、遥かに良い状態であろうと推測しています。

白河特別はいつも低レベルメンバーばかりだなと思っていましたが、昨年ハンデ戦初年度は本当に酷いメンバーでした。
いや、実績的にはその後準オープンやその上まで駆け上がった、ダイトウキョウやアペルトゥーラなどいたのですが、パドックはうだるような暑さでまともに歩けていた馬がいない状態。
能力があると思われている馬でもだいぶ堪えてしまう状況だったわけです。
あのタイミングでだけちょろっと気配が良かったリバティーホールが、当日暑さにやられてなかっただけで好走できたのも、相対的に周りが動けなかった分もあったはず。
それを考えると、若干でも暑さに強い牝馬、荒れ馬場の福島でいつも先を取れる軽量馬には今年も注目すべきかと思います。
あとは、昨年も思ったのですが、ちゃんとした短距離血統を評価した方がいいですね。
今はまだサンデーサイレンスがあまりに強い時代。中距離血統の馬ですら、持久力がいいからと短距離部門にやってきていますが、ここは小回りで直線の短い福島1200m。おまけに軽量馬多数で、外を回る利点もあまりないレース。
短距離で実績がある血統は、やっぱりこういう僅差の勝負になると適性が出ます。
昨年勝ったテンテマリは父が高松宮記念を勝ったスズカフェニックス。そして2着のリバティーホールは、母父サクラバクシンオーでした。
父・母父ともに本格的なクラシック血統だったり、2400mの大レース勝ち馬だったりが、力足りず仕方なく短距離を走っているタイプは、どれも馬力が足らず痩せて手先も弱いタイプが多いです。
そういう意味でもここは、ホント短距離小回りが向くタイプなの?という馬が多いので。

この芝1200mが向いているんじゃないかと思っているのが、ムスコローソ。
腰つきが窮屈で飛節の折りが深いのに歩幅が狭く、ストロークがあまり伸びません。マイルでは一切メリハリを使えない馬でしたし、重賞に出ると明らかに頭打ち。溜めキレの武器がないタイプですからね。
しかし父ヘニーヒューズなら、この距離短縮はプラスに出る可能性が高いと思います。ちなみにこの馬母系がダイナカール一族で、オレハマッテルゼの母カーリーエンジェルが2代前にいます。
鼻出血明けなのが心配ですが、鉄砲=放牧帰りの時だけ異常に走るタイプ。今回は条件好転となる場面だと思っているので、かなり狙い目では。
またヴェアリアスサマーも、元々はダート1200mで逃げて押し切る競馬で出世してきたタイプ。たまたまなのか、芝の1200mはこれまで全くやったことがありません。
父がメイショウボーラーで淡泊にスピードに乗って強いタイプですし、小回り芝1200mは合っていると思います。外伸び状況じゃなければ。
それとウィズアットレースは、父がローレルゲレイロ。これも小回り短距離向き、前で押しきるタイプでしょう。
ここ数戦で急にハンデが落ちて、前走やっと50kgになりました。異常気象の中での競馬なので、単純に軽いことと、高齢牝馬なので行ききれば我慢が効く可能性もありそう。
木幡育也騎手がここ最近大穴連発しているだけに、今回は注目して見ておきたいです。寒い函館にいたので、中3週でも気にせずとも良し。







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