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【東京10R】東京優駿
◎13.グレイル
○1.ダノンプレミアム
▲16.ジェネラーレウーノ
注6.ゴーフォザサミット
△10.ステイフーリッシュ
△8.ブラストワンピース

 自分が見て来た中で、難しさを感じた年は過去にもあったが、その中でも今年は一番悩む年。率直に言って、分からない、当たる気がしない。なので、単純に、買いたいと思う馬、前回比で評価を上げたい馬を取り上げた。

 しかし、まずはダノンプレミアムから。素質という意味ではこの世代のトップクラスなのは間違いない。これまで示してきたパフォーマンスは頭一つ抜けているし、それこそ無事に皐月賞出走が叶っていれば勝っていたと思う。だが、やはり不安材料となるのは距離適性。オークスはマイラーでも全く問題はないのだが、ダービーは別。ダノンの明らかなマイナス材料。だが、今回1枠1番という絶好枠を引き当てた。ロスを抑え馬の後で壁を作るのも容易。溜めさえ効けば勝ち負けには絡んで来れて良い力はある。これが外枠だったらもっと下げることも考えるのだが、ある意味で「運が良い」。能力評価では最上位の扱い。

 焦点を当てたいのは皐月賞負け組。前3頭と後続は別の競馬をやっていたように、それぞれ分けて考えなければならない。まず、皐月賞で一番強い競馬をしたのがジェネラーレウーノ。スタミナを活かす形になったのは良いのだが、それにしても終始雁行で展開が厳し過ぎた。今回はそこまで競り込んでくる馬は見当たらず、マイペースで行ければ残り目は十分考えられる。残念なのは枠。一方、スローだった後続組からは差して届かずの馬に注目したい。中でもグレイルに最も注目したい理由は、この世代でも1、2を争う背の高さがあるから。当然脚も長く、小回りは合わないし、東京替わり、距離延長は明らかなプラス材料。共同通信杯は距離不足で片付けて良い。一戦ズレるが、流れとしてはゴーフォザサミットのスプリングS→青葉賞と同じ。瞬発力は弱いがキレる脚は使えるはずだ。

 皐月賞で差し届かずとなると、ステルヴィオ、キタノコマンドール、ワグネリアンも該当するのだが、キタノコマンドールの完成度の低さは、サトノダイヤモンド以下である。サトノでさえ勝てなかったダービーをこちらが勝つというイメージは作れない。ワグネリアンは距離に不安があるし、小柄なディープであまり上がり目も無い。過去の例でならカデナに近い印象がある。カデナよりはずっと良い馬だが、枠も厳しいし、プラス材料を見いだせない。ステルヴィオはそもそもマイラーだと思っているし、ある意味ダノンよりも距離には不安が大きい。

 青葉賞勝ち馬は1着こそ出ていないものの、2、3着好走馬は数多く出している。ゴーフォザサミットも条件自体は良く、注意したい一頭。好時計の京都新聞杯勝ち馬の成績もなかなか良く、ステイフーリッシュも同様の評価をしたい。共同通信杯では輸送で減って寂しく映った。前走は減った体が戻っての好走だっただけに、今回の輸送でまた減らなければ、という注釈は付く。

 最後に別路線のブラストワンピース。毎日杯で先行できたというのは驚いた。明らかに距離は長い方が良く、ゆりかもめ賞の内容も文句はない。懸念材料を挙げるなら、経験値ということになる。強い相手だったと言えるのは毎日杯のギベオンくらい。勝とうが負けようが皐月賞組が圧倒的に優勢なのは、それだけハイレベルなレースの経験が活きてくるから。相手の弱い番組を選び消耗を少なく賞金を稼ぐのは厩舎の腕だが、馬のレベルアップにはあまり寄与しない。もはや今の時代、間隔が開くことは大した問題ではないが、経験すべきことをしていないというのはダービーにおいてはマイナスになる。ついでに、極々個人的なことを言えば、ハービンジャー産駒は好みではない。



【東京12R】目黒記念
◎10.チェスナットコート
○8.パフォーマプロミス
▲14.フェイムゲーム
注4.ノーブルマーズ
△11.ソールインパクト

 天皇賞僅差、スタミナがあり、上がりも使えるチェスナットコート中心で良いだろう。パフォーマプロミスも姿勢の良化とともに2連勝。間隔は開いたが、しがらき帰りなら気にしなくていいだろう。フェイムゲームのスタミナと適性の高さはもはや言うまでもない。59kgがどうかというだけ。ペースが流れれば。ノーブルマーズは中山の2500mでは負けたが、東京の2500mなら、と考えたい。スタミナタイプだが、そこそこの時計には対応できるし、55kgの内枠でロスなく立ち回ることはできそう。ソールインパクトもアルゼンチン共和国杯の内容からすれば、条件自体は合っているはず。





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