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★本日のメイン

中京11R
名古屋城S
◎8.オルナ
△4.ディープオーパス
△11.ショートストーリー
△9.ワンダーピルエット
△14.タガノグルナ

12月〜1月に準オープンのダート1800mは8鞍もあるんですよね。そしてその前後でも結構ダートの準オープン中距離番組は多いので、冬を抜けるとダート準オープンも一気に層が薄くなります。
この名古屋城Sは昨年から準オープンダート1800mに条件が変更されたレースで、まだ履歴蓄積がありません。ちなみに昨年はハンデ戦でした。
今回の出走メンバーを見てみると、逃げて強いレースをした馬は多いのですが、それらはみな逃げられないと脆いタイプ。レッドオルバースはどの距離に行っても詰めが甘いタイプで、人気の中心になるには正直不安です。
そして逆に、差し追い込みであろう馬は、どれもみな速い持ち時計がありません。折からの雨で中京ダートは間違いなく重馬場以上なのに…。
こんな感じで、そこそこ安定して走ってくれそうな先行好位差しタイプがいないメンバーです。
まあ、そろそろこんなムードになってくる時期だということですよ。降級もそろそろ近づいてきますし、横綱競馬が出来てアテになるタイプがもういないのです。

主導権争いが激しくなるその真後ろ2列目で、上手く折り合って競馬できる馬がもしいたら、かなり有利に運べそうですね。
重馬場が得意で、速い持ち時計があって高速状況での勝利があり、逃げないとダメという馬でもない。そういう候補を何か探したい所。
オルナは結構、良い状況が揃っているのではないか?と感じています。1分50秒台の不良馬場で勝った経験があり、重以上はほぼ好走しているスピード型先行馬で、番手でも逃げても良いタイプ。前走はゲートも問題なし。
この馬が急に人気を落としたのは、前走の謎のレース振りがあったためでしょう。1枠1番で絶好のスタートを切っていながら、外から来た馬に譲って3列目に控えて、ずっと包まれたまま。そして直線最内を突くわけでもなく、進路を見誤り追い出す間にも入れず、大して反抗せず直線半ばで止めました。
パドック点も入っていましたし、後からパドック映像を見ても良いと思いましたが、謎のレース振りで5分も力を出していないのです。
ひょっとして福永騎手が、ただただ何もしなかっただけなのでは…?反発があるだろうと考えて、注目してみます。

おそらく重であろう馬場を前提に、高速決着での好成績がある逃げ馬候補と、1分52〜53秒程度しかない差し追い込み馬のどちらを選ぶかと言われれば、厳しい争いになるとしても逃げ馬の方でしょう。
ディープオーパス、タガノグルナはもろくても相手には評価します。ワンダーピルエットもそれなりに速い馬場への対応力はあるので。

阪神11R
毎日杯
◎4.シャルドネゴールド
○5.ギベオン
△1.ブラストワンピース

ここからダービー馬になったキズナは、弥生賞でコケてこちら毎日杯に回ってきた馬。
毎日杯は、共同通信杯や弥生賞よりも後ろにある重賞。なので、キズナの例のように、トップクラスが集って鎬を削る高レベル戦を経たうえで、ここに回る馬がもっといてもいいはず。
しかし今年は、大半が重賞を経験しておらず、未勝利や500万で壁に当たった履歴の馬か、遅れて連勝してきた馬ばかり。
重賞に出ていたウォーターパルフェやマイハートビートは、能力の上限が知れていますし、1800mで良さは出ません。
まあおそらくは評判が先行している上位人気の馬で決着することにはなるんでしょう。

ただし、こういう未勝利・500万下条件しか履歴がない馬同士の時に注意すべきことがあります。
ときに超A級馬が混じっていた「高レベル新馬戦」や、それって重賞と違うの?と思えるほど相当記録が優秀だった「出世レース」を見逃してはいけない、ということです。
番組の名前こそ新馬戦、未勝利戦、500万下条件という名前でも、それはラベルだけの話で、実はその中身が1000万レベルや重賞級だったというレースもあるのです。
そこで勝ち負けしたタフな経験は、これだけ若いメンバーにあっては、非常に強い材料になるはず。

見事にその条件に合致していると言えるのが、シャルドネゴールド。
3着に敗れた新馬戦は、1着がロックディスタウン、2着がタイムフライヤーで、どちらものちの重賞勝ち馬。
2着に敗れた葉牡丹賞は、1着がジェネラーレウーノでのちの重賞勝ち馬。ついでに3着マイネルファンロンは1勝馬の身ながらスプリングSで3着入線、皐月賞出走権利を獲得しましたね。
しかも葉牡丹賞のレースを見ると、直線半ばぐらいでやっと前の2頭を交わす態勢に入り、ゴール板通過時は脚を余しているような態勢で入線している内容です。
シャルドネゴールドが2勝目を挙げた年末の500万下条件も、時計こそ平凡でしたが、のちの500万勝ち馬が3頭も出ていますね。その後2連勝で若葉Sを勝ったアイトーンもいました。
そこそこ良い勝ち方をしてきた2連勝の馬は強敵になりますが、シャルドネゴールドはほぼ重賞同等の水準のレースを戦ってきた馬と考えれば、かなりのアドバンテージがあるんじゃないでしょうか。
まあホントは、毎日杯で450kg以下の小柄な馬というのは、結構厳しい不利条件ではあるのですが、馬自体は良く見せる方ですし、池江厩舎力に期待します。
フリージア賞のタイムがかなり良いギベオンの方を相手筆頭にします。ブラストワンピースは前走内容だけでは即重賞級と言いにくいです。

中山11R
日経賞
◎12.ガンコ
◎4.ロードヴァンドール
▲7.トーセンバジル
△3.チェスナットコート
△14.キセキ

2500mを勝った馬が、一頭たりともいないメンバー。G1勝ち馬はキセキのみ。
本来、G1実績馬の方が期待値の高いメンバーなのですが、そもそもG1級があまり出走していないので、日経賞の超有力ローテーションである「前走有馬記念」「前走AJCC」「前走京都記念」組が全くいませんね…。
それすなわち、本腰入れて天皇賞春を狙うようなスタミナキャラ、底力G1級が出てきていない証拠でもあります。
サクラアンプルールのように、有馬記念のあとまず中山記念に出走、後ろ髪引かれるように日経賞に出てくる過程は、スタミナタイプとは到底言えません。

そのキセキは今回乗り替わり、次の天皇賞春の連続騎乗も見据えた依頼という話ですね。
しかし誰がどう見ても、キセキの動向を見てレース展開が動くものと考えるでしょうし、好位勢も2500mの仕掛けがちゃんと合うタイプかわからないので、自信をもって前の馬を捉えには行けないでしょう。展開はおそらく膠着するはず。
キセキの父ルーラーシップ自身が、圧倒的人気で日経賞に登場し、大逃げのネコパンチを見逃して差しそびれの3着となり、大戦犯となったことがありました。(責任は8:2で騎手ですが)
なので、日経新春杯で逃げ・2番手だったロードヴァンドールとガンコを、みなが前が楽になると分かっていてもなお、捕まえに動けないレース展開だと読みます。

ロードヴァンドールもいっときのスランプを脱していますし距離は平気、ガンコも最近の充実ぶりは目を見張るほど。そしてトーセンバジルやキセキは、中山コースでの安定感を示す履歴があるとはとても言えません。体型的に合っているとも考えられず。
なので、実績の開きほどには、前の2頭と人気差し馬との能力の開きは無いものと見ていますし、そして展開有利で十分逆転できる範疇だと思いました。
充実ぶりということならチェスナットコートにも注意。






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