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★本日のメイン

中山11R
ホープフルS
◎10.ルーカス
○7.タイムフライヤー
▲13.ステイフーリッシュ
注15.ジャンダルム
△17.ナスノシンフォニー
△6.マイハートビート

過去3年重賞扱いとなったホープフルSの1着賞金が6500万→G1に昇格した今年が7000万。朝日杯FSと一緒です。
2歳G1を同じ水準で並べたのなら、妥当ですし、そもそも重賞に昇格してから結構高額なレースでしたから、過去3年の分析も役立つはずで、出てきた傾向もおそらく通用するのでは。
さて、G1に昇格したらメンバーの質や傾向が変わるのかと思いきや、結局重賞勝ち馬はジャンダルムのみ。そういう部分の物足りなさはあります。
京都2歳S勝馬のグレイル、東スポ2歳S勝ち馬のワグネリアンは完全にこのレースからは目を切って、成長放牧ということでしょう。まだ歓迎されてない向きもある、ということでしょうか。
まあ確かに、過去2年のホープフルSはテンからかなり厳しいレースとなり、あまりにタフすぎたためか勝ち馬がその後故障・順調さを欠いたりと、不運が続きましたから…。

しかし逆に、このレースを当てるためのことを考えれば、「必ずタフなレースになる」ということがポイントなのでしょう。
フルゲート近いメンバーが出揃い、しかもその大半は今年のように逃げ〜3番手以内で競馬をした馬ばかり。
落ち着いて競馬をさせようとどの馬も試みるのですが、毎年のように誰か掛かる馬がいます。レース展開も逃げた馬が緩めようと試みているのですが、2番手3番手の馬がうっとうしくて、ペースコントロールもままなりませんし、捲り気味に進出する馬も複数います。レース経験が少なく、やる気が逸る馬が多すぎるためですね。
なので結局、緩いペースで押し切る競馬を1度2度しか経験していない馬では4コーナーまでに消耗しきって脱落してしまい、差し馬の餌食になりやすい。差し馬も結局はタフネスが求められて、精も根も尽き果てて最後は惰性。そういう流れになりがちです。
その結果、レースを勝つ反動がデカすぎるということなのでしょう。このレースで勝ち負けして無事に3歳春に向かえた馬は、レイデオロやロードクエストのように、G1で通用する水準にはあるのですが。

なのでポイントとしては、前が勝手にやり合うので、後半勝負の競馬でレベルの高い内容を示した(2勝目を追い込みで挙げた、重賞で勝ち負けした)馬を重視したい所。
出遅れがちな性質やテンに鈍い気性は、むしろプラスに働くということ。
有馬記念で逃げ切りが決まり、やたらと先行有利の結果が出た中山8日目でしたし、9日目もおそらくそういう傾向が出ると思うんですが、このホープフルSだけは独立して考えて良し。
ヤマっ気の多い陣営が揃い、3分の1ほどが前走逃げか番手の馬で、むしろ前有利の馬場を見て急ぐ競馬をしがちだからです。
それと、ポテンシャルが高いと陣営がかなり期待している証拠として、外人騎手の連続騎乗or外人騎手に乗り替わりというのも、プラスに働く要素で考えたいです。

ルーカスは新馬戦からモレイラ→ムーア騎手と続いて、今回もM.デムーロ騎手。
直前の追い切りで放馬したのですが、一度コーナーを回り切って右手前を左に直し、いざ追い始めようとした時に馬がフッと手前を左から右手前に戻したため、鞍上の意図と裏腹にバランスがズレたものでしょう。確かに落馬と同時に馬が右にキレたのですが、足を痛めたような様子はなかったと思います。
調教での不可はそれ以前に掛けているようですし、出走したのはこのレースに向かう十分な仕上げはしているということでしょう。まあもちろん不安はありますが、出走にこぎつけた陣営を信用します。
東スポ2歳Sは縦長縦列になるハイラップでしたし、全く乗れていないムーア騎手が出遅れてワグネリアンよりも後ろから競馬した作戦も的外れでした。
まあそのモタモタする気性が、このレースではプラスになるものとみているので、2戦目でタフな競馬を経験できた強みがここでプラスになると見ます。
タイムフライヤーも、先行して良し差して良しの気性で、距離も問題なし。
他の馬とは違って照準を2歳戦に合わせているのか、新馬戦で太かった馬体も相当スッキリしています。2歳戦仕様で仕上げている強みは、今回出るのではないかと。
ジャンダルムは唯一の重賞勝ち馬で、差す競馬もOK、むしろ控えて大丈夫な気性。ロードクエストが唯一2000mで連対できたのがこのレースなので、マイラー体型短距離向きの気性・母父ビリーヴでも、ここまでなら我慢します。ただ、中距離の体格ではなく紛れ狙いの末脚しか使えないために、勝ち切れないと踏んでいますが。
ステイフーリッシュは父・母父ともに中山が良さそうな組み合わせで、体型もなかなか良かったです。どれだけ伸びしろを見せてくれるのか、という期待で。
ナスノシンフォニーは、牝馬にしては相当追い切りが良かったので注意したいです。
マイハートビートは、いつもで遅れる馬でスローでもモタつく気性。京都2歳Sは全く動けませんでしたが、2勝馬なのに前走の負けであまりに人気が落ちすぎ。こういうパターンは期待値プラスだと思うので。

阪神11R
ベテルギウスS
◎15.リゾネーター
○8.ルールソヴァール
▲10.マイネルバサラ
△16.タガノエスプレッソ
△13.スリータイタン

IDMの上下が結構ついているメンバーのようですね。
オープンで若干足りていないIDM63以下と、重賞で勝ち負けできる水準のIDM70前後の馬とで開きがだいぶあるようです。
上位のIDMはそれなりに信用できるんじゃないかな?とは思いますが。

リゾネーターはIDMが休み明けの情報補正でちょっと伸びすぎですが、それだけの素質はあります。
今年のジャパンダートダービーは結構いい馬が揃っていた方でしょう。
3着のタガノディグオは2歳夏から休みなく使われて、JDDで11戦目という馬でしたから、その後は完全に売り切れてしまって復調しませんでしたが、その他の馬は古馬オープンで勝ち負けしていますしね。
勝ち馬ヒガシウィルウィンは3歳にして浦和記念2着、東京大賞典出走ですよ。サンライズソア、サンライズノヴァのオープンでの活躍はご存知の通り。
このリゾネーターも3歳春はまだずんぐりした体型で余裕ありまくりでしたが、アッサリオープン勝ちした器。
しかし2年目の木幡巧也騎手がまだ若すぎたんでしょう、重賞レベルになると馬を動かしきれず、慣れないコースで仕掛けを誤る結果でした。
今回岩田騎手に替わるのは、何気に非常に大きなプラス要素だと思っています。オープンで足りない水準の馬ばかりなら、まず勝ち負けでしょう。
相手はまっとうに人気馬に振ります。ルールソヴァールはちゃんと走ればこちらが上だと思うんですが…。

ドラゴンバローズは、夏場に好調をキープしつつ、シリウスS2着入線でお休み。
シリウスSはそもそもがかなり特殊な質のレースで、そこで勢いが止まってしまう馬も数多いです。軽量をもらっての2着は相当条件が良かった、と考えてもいいです。
オークランドRCTはシリウスSの勝ち馬のほとんどを輩出している最強の前哨戦でしたし、そこを勝って54kgをもらって勝てなかったのは痛恨。
他のレースで万能に走る総合力がないというようなものなので、次走の期待値は一気に落ちるものと思っています。この馬自身は阪神1800m悪くもないんですけどね。







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