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今年の凱旋門賞のパドックをテレビで見て思ったのは、エネイブルやクロスオブスターズ、オーダーオブセントジョージのようなタイプの馬って、日本ではほとんど居ないな、ということ。近いタイプはいるものの、そういう馬は上がり33秒台とかにはまず対応できず、GT級まで勝ち上がっていけない。一方、ユリシーズは日本的にも良い馬に見えるタイプ。陣営も良馬場を望んでいたようですが。それがクロスオブスターズに差されてしまうのが向こうの馬場適性なんだと思いましたね。少なくとも、東京や京都のように時計が出やすいコースのスロー瞬発力勝負で強いようなタイプを連れて行ってもダメなんだろうなと。スタミナの強化にも全然ならないですしね。改装直後の中京のような時計レベルの馬場を東京競馬場で維持し、そんな馬場でダービーやJCをやり、そこで強い競馬をできた馬ならあるいは。エアレーションをやるようになったとはいっても、時計が掛かっていたのはやりだした直後の中山くらいで、最近はまた時計速くなっちゃってますしね。少なくとも向こうに適性のあるタイプを量産する環境も、適性があり尚且つ強い馬を選定する番組も、今の日本には無さそう。血統的にも淘汰されていってしまいますしね。結局、凱旋門賞における日本競馬の現状はエルコンドルパサーから進歩してるようには思えない、というのが今年の感想。
【東京7R】
◎2.オールデン
○3.ハッスルバッスル
▲5.マイネルクラース

 春に僅差の2、3着しているオールデンとハッスルバッスル。時計的にもこの2頭が中心。長距離なだけに一叩きのアドバンテージでオールデンを。初ダートの前走がかなり強かったマイネルクラースも評価。他手を広げるとしても3歳馬。


【東京11R】サウジアラビアRC
◎16.ステルヴィオ
○14.テンクウ
▲2.ダノンプレミアム
注3.シュバルツボンバー
△9.コスモインザハート

 2歳戦にしてはちゃんとマイルらしいペースになっているレースだが、そんな競馬をして勝てるほどスタミナ面が優れている馬というのはまずいない。脚を溜めてた差し馬に向く、という結果が続いている。自ら動かずとも勝手に前が潰れてくれるのだから、差し馬にとっては非常に楽。単に上がり性能を競えばいいだけだから。ちなみに、先行して勝ったクラリティスカイは後にNHKマイルCを勝った。
 上がりだけ見ていけば筆頭はテンクウになる。完成度の高い馬で伸びシロはほとんど期待していないが、2歳戦のうちは有力扱いが続くだろう。だが、ここはステルヴィオに素質面で期待。今年関東で見ている中では一番良いと思っている。ただし距離が延びて良いタイプではなく、マイルへの短縮は歓迎。気になるのは雨だが、札幌の時より悪いということはないだろう。
 他に上がり対応可能で、かつ、スローで走れている馬となると、カーボナード、ソイルトゥザソウル、ルッジェーロ辺りになるのか。ただ、3頭とも時計的な評価は高くない。となると、関西馬のダノンプレミアムやシュバルツボンバー辺りへ興味が移る。雨を考慮すればまずダノンか。あとは一応時計上位のコスモインザハートを抑え。





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