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★本日のメイン

札幌11R
エルムS
◎10.モンドクラッセ
○11.クリノスターオー
▲4.テイエムジンソク
△1.コスモカナディアン

土曜日の札幌はだいぶ強い雨が降っていたようで、ダートはグングン悪化し、昼過ぎには水が浮く馬場になっていました。
そしてその結果、ダートは超が付くスピード決着に。勝ち馬は4角先頭、逃げか2番手通過の馬のみでしたね。上位入線の馬も、差し馬が活躍することは稀。圧倒的な前有利状況です。
2歳未勝利のダート1700mで1分44秒台、古馬500万下で1分42秒台が出るんですから、そりゃスピードがないと始まりませんし、スタミナが要求される水準まで行きません。
1分42秒台が出た500万下は、ラスト2F目のラップが11秒7を記録。いつもの消耗戦ダートではなくなっていますし、むしろ芝でも足りる程の速力が必須になっています。
このままの状態であれば、マチカネニホンバレが記録した1分41秒7のレコードを塗り替えるレースになってもおかしくありません。
テイエムジンソクの近2走1分42秒8、42秒9の時計がもてはやされていますが、もっと特殊な時計性能が必要となるかも、の想像力が要ります。
テンに行って単調なタイプが揃ったから、展開が激しくなって差し馬が届く年になるかも…という前提は、少なくとも崩れていますね。馬場に摩擦がないんですから。

なのでここは、1分41秒7で勝った記録があるモンドクラッセを評価するべき時。
そもそもこの馬はローテーションの関係で1800mを走る機会が多いのですが、スタミナが続かずある程度誤魔化さないと持ちません。スピード一辺倒で押していける距離の方が向く馬でしょう。実際ダート1700mは6戦5勝です。
そして自身も、札幌ダートが大得意。昨年1番人気でエルムSを負けてしまいましたが、三浦皇成騎手落馬負傷で柴山騎手に急に変わった事情もありました。それで持ち味を生かせない溜め逃げですから。
むしろ夏場に連戦しないで臨むローテーションは、このエルムS的には良いと思いますし、かなり良い条件が揃ったのではないかと思います。
クリノスターオーも年を重ねているだけあって、同等の記録を持っている先行馬。ただし、1700mベストではなく勝ちきれない分次点とします。
内枠を引いた充実一途のコスモカナディアンも、おそらく適性的にはこういう馬場得意なはず。最内枠を引いてロスなく回れる強みで。
テイエムジンソクは、これまで経験したことのない水準の時計馬場への不安もありますが、北海道を2戦して出来が落ちているのではないか、の懸念もあります。現実、オープン実績は足りないわけですし…。
ピオネロは単純に遅い馬だと思うので、人気を吸う役になってくれないかと考えているのですが。

小倉11R
博多S
◎5.ガンサリュート
○2.ザトゥルーエアー
▲11.コウエイワンマン
△3.マサハヤドリーム

ガンサリュートはそれなりに能力のある馬だと思うのですがどうでしょう。
鉄砲で臨んだ京成杯で追い込んで好走するものの、NHKマイルは中盤捲りから最後脚を使えず。あそこまでリズムが噛み合わないのであれば、やっぱり距離を敗因に挙げるべきなんでしょうね。
コパノマリーンが荻野極騎手で、充実しているとは言えちゃんと最後まで持たすようなペースで上手く逃げるとは思えません。武豊騎手のペース判断を頼りに、追い込みがハマるレースなのではないか…と思いました。
本来差しの競馬ができるコウエイワンマンが、マレーシアカップでなぜあれだけ前を追いかけたのか?がちょっと不可解。ここでプリメラアスールとフロリダパンサー、コパノマリーンが揃い、控える競馬になるなら巻き返しもあるかなと。
マサハヤドリームは前回の24kg減が絶対にまずいと思うのですが、果たして小倉までにいくぶんか回復するのかどうか…。

新潟11R
関屋記念
◎13.マイネルハニー
○10.ダノンリバティ
▲9.クラリティスカイ
△11.ヤングマンパワー
△4.トーセンデューク
△16.ウキヨノカゼ

新潟市内は夜中から明け方にかけて結構な雨量がありますね。さすがに新潟競馬場でもメインまで良馬場には戻らないかも?という印象。
エアレーション作業をした効果なのか、土曜日も日が差しているのに案外良馬場にまで回復しませんでした。
典型的な重馬場とは違う「新潟らしさ」はいつでも必要なコースなのですが、曇り予報ですし、やや重のまま戻らないかもしれません。
高速芝の予想は取りやめた方がいいかも…。

であれば、1頭期待したいのが重の鬼マツリダゴッホ産駒のマイネルハニー。
チャレンジカップを制した時もやや重でしたし、単調なスピード一辺倒の先行馬がちょっと苦しいかな?と思われる状況・展開でタフネスを発揮するタイプで、荒れ馬場・馬場悪化の方がベター。
前走の福島テレビOPは、弾ける脚が足りないというよりは、福島コースが苦手なんでしょうおそらく。福島で加速が効くマウントロブソンにマークされると抵抗できませんでしたが、得意でない状況ならばまあ…という判断をします。
かなり左回りが得意な馬ですし、新潟未経験ですけど超スピード馬場でなければ標準以上に対応できる方でしょう。
マルターズアポジーやウインガニオンが鍔迫り合いをするのを尻目に、2列目で控えることができる気性なのもいいです。

中京記念組は毎度の通り、好走した馬を軽視します。時計のレベルがまるっきり違うので。
そもそもがパラダイスSのワンツーが再現された形になってしまっていて、「その程度のメンバーレベル」だったと考えていいでしょう。
しかも今回、他路線からいろいろ馬が供給された形になると、IDM比較でも物足りませんよね。ちゃんとした重賞級の馬を真っ当に評価するべきだと思います。
理想的なひと叩きの形になったダノンリバティは、栗東坂路でもかなり動いていますし、いい準備ができたと考えます。枠もマシです。
ブラックムーンは、近2走の内容だと単純に足りません。超高速馬場必至なのであれば、適性を買って評価しましたが、そうでもなさそうなので。少なくても、マイネルハニーと一緒に好走しないタイプだと思います。
ロードクエストは馬場適性は合っていると思うんですが、ただ体が硬いだけの馬になってしまっています。これはいけませんね…。
関屋記念は本来外枠がかなり有利なレースですが、それは道中で挽回がたやすいからであって、先行馬や差し馬にとっては対応力の幅が広がる強みがあるということ。最初から最後尾に決め打ちするような乗り方では外枠の良さが活きません。

今週は全国的に涼しい気候が続いたようですが、それでも夏場の重賞なので、直前の仕上がり気配は特に注意しましょう。
土曜日も直前に大幅体重減、脚部不安やらいろいろあってぶっ飛ぶ人気馬がいましたからね。







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