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★本日のメイン

新潟11R
邁進特別
◎12.コンテッサトゥーレ
○10.テイエムシャンパン
▲04.ゼットフーリ
△09.スペチアーレ
△06.メジェルダ

新潟改装後に直線1000mが発足されてからもはや10年以上が過ぎ去りました。
このコースの特性はほぼ全国に知れ渡っていますし、直線競馬の乗り方・追い出すツボもバレて、もうほとんど「馬の適性での差」はなくなってきた状況と言えるでしょう。
未勝利ならともかく、1000万下クラスぐらいになると、全馬が直線をそれなりに上手く走る適性があると考えるべきなんです。
ある程度直線に向いているだろう馬しか出走していない、というのが実情で、外から見て「これだけいいスピードを見せている馬なら直線競馬に向くだろう」と厩舎・陣営・騎手ですら良く分かり切っているほどです。

ですから、今回などはグラミスキャッスルがいい例。
2月小倉の紫川特別で厳しいテン争いを繰り広げた結果、バテて息切れしたグラミスキャッスルを見て、レース後にいかにもな負け方、この直線競馬で狙おう!と考えたとします。
しかし、同じレースにて激しくテン争いを繰り広げたメジェルダや、スペチアーレも実は一緒なんです。
そもそも陣営・厩舎ともに全く同じことを考えているため、同じベクトルにあるタイプがまたこの舞台で相まみえてしまう。
おいおいまたあいつとテン争いをやり合うのかよ…。なんだそりゃ…。という現象が起こるわけです。
今回の紫川特別→邁進特別がいいローテーションになるのは、どちらも一緒ですから。
「グラミスキャッスルが直線競馬に向いている。このコースがピッタリ。」
今の時代、このことだけでは1000万下条件を勝つにはまだ足りない、という意識が必要。
馬の資質だけでは足りない、さらにその一歩先、一味違う考えをプラスすべきなのです。

今回強調したいのは、今回出走する騎手・厩舎それぞれの「騎手の直線1000m実績」と「厩舎の直線1000m実績」。まあ、昨年も言いましたけど。
特に馬のタイプだけで選ぼうとしている人に良く見直してもらいたいのが、「この距離でホントどうしようもないほど結果が出ない騎手」が存在しているという事。
同時に、「一定以上上のクラスになると、直線で全く通用しない厩舎」も存在します。

まず、今回出走している関東厩舎8厩舎の、1000万下直線1000mの総合成績。
★1000万下 0- 1- 3- 33/ 37 0.0% 2.7% 10.8%
それに対して、関西7厩舎の同じ条件の合算がこちら。
★1000万下 1- 4- 1- 6/12 8.3% 41.7% 50.0%
(すべて過去5年間の集計)

そして、今回出走している騎手の直線1000m成績の悪い順に5人がこちら。
丸田恭介 3- 1- 3-33/40 7.5% 10.0% 17.5%
石橋脩 1- 2- 2-25/30 3.3% 10.0% 16.7%
吉田隼人 4- 0- 6-42/52 7.7% 7.7% 19.2%
加藤祥太 0- 0- 1-14/15 0.0% 0.0% 6.7%
井上敏樹 0- 0- 0-10/10 0.0% 0.0% 0.0%
逆に、上から良い順に5人がこちらです。
北村友一 4- 2- 1- 8/15 26.7% 40.0% 46.7%
鮫島克駿 1- 2- 1- 7/11 9.1% 27.3% 36.4%
津村明秀 4- 4- 3-32/43 9.3% 18.6% 25.6%
菱田裕二 3- 1- 2-16/22 13.6% 18.2% 27.3%
勝浦正樹 3- 3- 3-27/36 8.3% 16.7% 25.0%
(すべて過去5年間の集計)

数字で示すとハッキリわかりますが、一定以上上のクラスになると、栗東坂路で調整して臨む関西厩舎が関東を圧倒していますし、そもそもがこの直線競馬が極端に下手な騎手&得意な騎手もいるのです。
それと西田騎手も、昔ほど直前が上手いという成績ではなくなってきていますし、昨年2着と好走したグランシェリーは多少騎手の力あってこそというのも判明します。
昨年と違って1kg重たい54kgなのに、何も考えず馬任せで乗るには難しい状況で全く直線で好走したことがない加藤祥太騎手というのは荷が重たすぎるでしょう。
そういった目線で消去法で下げて行って、この条件で成績の悪い新人騎手を消すと、もう選ぶべき馬は数頭しか残りません。

一番の注目はコンテッサトゥーレ。
1200mに路線を変更してもしばらく結果が出ませんでしたが、それは特殊鉄を装着していたように、脚元にずっと不安を抱えていたからです。
前回馬体減でしたけれども、久々に通常鉄に戻し、本来のスピードを示せました。が、あいにくの雨で馬場が悪化、しかも最内ラチ沿いのラインが本当に悪い日。
あの競馬は度外視すべきです。というか、1秒も負けなかったのは正直偉いと。
そして今回、この直線競馬で何度も結果を残している北村友一×安田隆行のコンビ。この条件向きの調教がしっかりできる陣営であることも、大きなプラスでしょう。
ここでの変わり身は十分あり得ると思いますし、脚質比較からも、本来控えて溜めて行ける気性なのは強みになりそうです。
同じく栗東坂路調教馬で、馬格のあるテイエムシャンパンも、直線競馬で変わっていい資質はありますし、騎手も調教内容もまとも。
ゼットフーリは意外と盲点となっていますが直線競馬の好成績がある馬。今回は放牧明けですし、52kgなら変わってもおかしくないでしょう。

京都11R
天王山ステークス

◎10.コウエイエンブレム
○13.ナンチンノン

コウエイエンブレムはまだまだ勢い止まらない馬だと思います。
一度は土をつけられたスーサンジョイを、次走ですぐ打ち負かした過程も見事。ダート1200mが問題になる要素があまり思いつきません。
スピード性能勝負なら見直したいのがナンチンノン1頭のみ。
シュタルケ騎手は中山開催の間、芝では複勝率5割を超して重賞勝ちまで収める大活躍をしてくれましたが、ダートは本当に苦手なのでしょう。
中山開催のみならず、今回の免許期間、ダートでは全滅だったのです。減量騎手以上にピンボケ騎乗が酷くて、有力馬を飛ばしまくりました。
これはリターンが大いに期待できる状況だと考えています。
差し馬向きの流れになってしまうようなら人気ですし、それなら仕方なしで割り切れる場面なので。

東京11R 青葉賞
◎06.アドマイヤウイナー
○05.ダノンキングダム
▲10.アドミラブル
△12.イブキ
△11.トリコロールブルー

中京の大寒桜賞1着馬は青葉賞に過去4回出走していて、勝ちはしていないのですが(0−3−1−0)と確実に好走し続けている好相性のローテーション。
5年前の勝ち馬トーセンホマレボシは青葉賞に出走しなかったのですが、京都新聞杯を勝利しました。
時計や馬場関係なく、大寒桜賞は次走重賞で連対しているレベルなのです。
今年はアドミラブルが人気になってはいるものの、今年のディープインパクト産駒は軒並み人気過剰の傾向ですし、前評判でやたらと人気が集中しがちなほど、「まだ何か示した馬じゃないぞ」と一歩引いて考える用心が大事です。
見映えする大型馬と言えば、今年ならムーヴザワールドなどもいましたし、「500kgを超す馬なのに、見映えの良さで過剰人気するディープインパクト産駒」は過去の傾向からも結構危険なのです。本質的にはパワーが大事な血統ではないですから。
ならば、スタミナ性能をハッキリ示している馬から入ろうという事。
アドマイヤウイナーはかろうじて母父がサンデー系の馬で、東京コースを全く走れないタイプではないはず。
また、ポポカテペトルもアドミラブルも、前走は2400mの記録としては物足りなさすぎ。

転じて考えて、2400mでこのレベルの凡戦馬が人気を集めるのなら、ダノンキングダムはアリです。
例年、ゆりかもめ賞(or2月の1回東京3歳500万下芝2400m)勝ち馬はその記録が遅すぎて青葉賞とは直結しない、というのが常でしたが、ダノンキングダムの勝ち時計は過去10年と比較してもかなり優秀。
途中で大逃げになったこともあり、なかなかにスタミナを問われるいい展開でした。これは次に繋がるゆりかもめ賞だったと考えたいです。
ある程度上位ランク厩舎の有力騎手&有力馬のコンビはフォローしたいですが…。しかし、上位の5枠2頭は、何とか上位争いをして欲しいと考えています。






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