出 馬 表へ戻る



★本日のメイン

中山11R
船橋市市制施行80周年記念
◎8.シゲルノコギリザメ
▲9.ニシノラディアント
▲3.レーヴムーン
▲15.アレスバローズ
△14.オーヴィレール
△13.ダイワダッチェス

以前の船橋ステークスが名称を変えました。
以前は圧倒的に先行有利内有利の傾向でしたが、それは仮柵をA→Bに替えた初日のメインレースで、しかも1200mは当日初という番組構成になりやすかったからです。馬場傾向がよくわからないまま迎えるパターンが多いので、騎手が手探りで行くために案外追走ラップが厳しくない、というレースでした。
しかし大阪杯のG1昇格に伴い、これまで伝統的に日曜固定の重賞だったダービー卿CTが土曜日に振り替わりになり、こちらが大阪杯の裏開催メインとなりました。ある程度土曜日の芝傾向を騎手も学習していますし、土曜日に芝1200mの番組もありました。船橋ステークスが単純な先行有利だった傾向は引き継がないかもしれません。

それと今回は、おそらく土曜日よりも回復するだろう馬場でしょう。若干微妙な状況なのにメンバーのレベルもだいぶ拮抗しています。近4走最高IDMで抜きん出た馬はいません。高速馬場経験が生きる状況でもないです。もっと上がり目があり得る馬を評価した方がいいのでは、と思いました。

ある程度先行馬にキツイ馬場でも頑張れるタイプだからこそ評価したいのは、シゲルノコギリザメ。3歳時にはマイル付近の重賞でも好走できていたタフさがありますし、中京ファルコンSの3着はいかにも中身の濃いものでしょう。ちょっと始動戦でもたついた所こそありましたが、使いつつ軌道に乗り、上向きつつあると言えます。当時の集中力を取り戻したのなら、多少内が悪い馬場でも強気に突っ込んで行ける強みがあると見ました。
今回のメンバーと今の外差し有利馬場で、一番上手に差せる馬を特定するのは異様に難しいので、先に仕掛けて耐える方を軸では評価します。
穴はいかようにも考えられます。能力はどれも十分なので。馬よりも、土曜日の芝でうまく乗れていた騎手がポイントかも。

阪神11R
大阪杯
◎14.マカヒキ
▲4.ステファノス
▲12.アンビシャス
△6.サクラアンプルール
△1.ミッキーロケット

大阪杯がG1に昇格となった初年度です。果たして各々の陣営がどういう戦略で臨むのか興味津々ですね。
一番大きなポイントは、過去のG2時代の履歴はあるものの、本当のところはみんなちゃんとレースの性質がわかってないことだと思います。阪神2000mのオープン戦も年に何度もこなしているわけではないですし、条件戦のサンプル数を増やしてもハンデ戦が多くなるのでアテになりません。阪神2200mの宝塚記念を履行すればいい、とも言い切れません。どういう仕掛けが一番ちょうどいいのか、という話だけではなく、天皇賞春と宝塚記念を遠くに見据えてどういう仕上げで臨むのかも微妙。またこのレースも、天皇賞秋のようにまるで前哨戦扱いされるレースになるんでしょうか。

さて、そういうレースに満を持して登場する、昨年の年度代表馬キタサンブラック。実績、能力、安定感の高さを評価されて1番人気にはなっていますが、この馬、昨年は天皇賞秋をパスしています。決して距離不足というわけではないでしょうけど、陣営が早くからJC有馬記念の青写真を描いていて、疲労を考慮した部分があったはず。なので履歴の上では昨年の大阪杯2着以来の2000mということになりますね。
そして展開上のポイントは、有馬記念と同様に、今回もマルターズアポジーが登場していること。2000mで好走したロードヴァンドールも、視界を遮る役として出てきそうです。キタサンブラックの昨年1年通しての勝ちパターンは自分のリズムでレース展開をコントロールできた時ですし、この馬が敗れた時は、昨年大阪杯も一緒ですが真横に常に張り付かれ、仕掛けを狂わされた時。
JCの時も感じましたが、追いかける側とすればキタサンブラックの視界が拓けている時は、後から横付けしてもアッサリ先に行かれるので対応されてしまうと思うと、やはり動きにくい。逃げ馬が別にいてハコ内にいるなら、有馬記念のように自分が動くことで確実に蓋をする形を取れるので、それなら動こうとなります。
それに今回は、守備範囲ではあっても、あまりキタサンブラックのベスト条件とは思えない舞台。裏を取るなら今回こそ、の気持ちにみんななるはず。テイエムオペラオーに自由自在にされまくった次の年の大阪杯(2001年)のように、目の敵のように攻め立てる可能性は十分あります。
自分の意のままの先導が何度も叶って、良い目を何回も引けたからこそ、馬も陣営も「これぐらいで対応できる」と考える甘えが出ますし、スローばかり経験していたら馬も怠けます。今回が一番の下げ時だと思います。
同時に、そのオペラオーを負かしたのは事実上アドマイヤボスでしたが、展開を読んでうまく仕掛けたのはエアシャカールであり、完全漁夫の利を得たのがトーホウドリームでした。ある程度キタサンブラックと互角かと思える馬を負かす有力候補に据えても、勝つ馬はその仕事をしなかった馬…ということが、初G1昇格で各々の陣営が手探りになる今回だからこそあり得ます。安藤勝己騎手を探すのが、今回の隠れテーマではないかと踏んでいます。
前哨戦でやや条件が悪く、中途半端な負け方を喫したからこそ、展開の重心から外れるステファノスとアンビシャス。この2頭は評価を大幅に上げるべき。何より、昨年モーリスが勝った天皇賞秋の3着4着馬です。
そもそも年度代表馬は実績的にもモーリスの方がふさわしいでしょう。キタサンブラックの楽逃げは、見ていて不満を持つ人も多かったはず。おまけに年度代表争いは忖度が働いてのものですし、それが内実的にふさわしいのか、とみんな思ったはずです。







出 馬 表へ戻る
M-JRDV文字サイズ設定||