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中山10R
中山大障害
◎9.オジュウチョウサン
○12.アップトゥデイト
▲1.ドリームセーリング
△3.サンレイデューク
△5.マキオボーラー

いやさすがに、今年は堅いんじゃないでしょうか。
オジュウチョウサンは本格化してから本当に変わりました。身のこなしは元から良かった馬ですが、背中のラインが安定するようになりましたし、腰も大幅に改善しています。
まあ最近の腰甘ばかりの障害馬の中では、手先を真っすぐ前に伸ばせるだけでも相当なアドバンテージがあるんですが、中でも背中がピタリブレずうねりがないだけでも全然違います。
そして、オジュウチョウサンの本格化と同時に、石神騎手も急に勝ち星をあげられるようになって、今年は年間最多勝争いをするほど。和田正一郎厩舎のランクもいきなり大幅に上昇、今年は昨年の2倍の勝利数を挙げています。
こうやって厩舎や関係者の運命を一変するぐらいの馬というのは、厩舎ランクを追いかける過程を調べてみても、やはりいろんな意味で傑出している部分があるんです。
サナシオンの戦線離脱で、急にマークが集中するのは怖いですが、今年のメンバーなら中心視して当然でしょう。
アップトゥデイトも、力量は優にG1級で、中山では大崩れしたことがありません。ただし、それは足元が無事であれば。
骨瘤は元から出ていたはずですが、「骨瘤明け」と称している明けの新潟戦で、あまり見せ場もなく崩れたのは心配。まあ、立ち直っているとは思うんですが…。

そして今年のメンバーを見渡し、ちょっと気になるのはドリームセーリング。
元々このメンバーでは平地力断然上位となるスピード馬ですが、やたらと腰が上下して緩い歩様だったのが難点でした。しかし、前走のパドックを確認する限り、腰のブレが9歳にして収まったように見えます。
障害は滅法走るクロフネ産駒ですし、9歳になって今更?!という変化があったのかもしれません。この馬の過去の履歴からすると、ニホンピロバロンを千切って勝つ性能なんてありませんでしたからね。
サンレイデュークはあくまで3着押さえ。脚元も気になりますし、前走から変わる余地はあるにしても、性能を伸ばした印象は皆無なので。

ルペールノエルは、特にオープン・重賞成績が抜けているわけでもない馬が、何となく近走着順が良い(のと鞍上・厩舎)から人気になっているパターン。
中山を避けて使っている馬で、大障害コースの経験すらない。完全にこのレースで要らないタイプですね…。
アップトゥデイトは障害戦全く大崩れナシという履歴で中山好走経験あり。オジュウチョウサンは中山大障害を一度経験した後からの本格化でした。
中山好走ナシ&中山大障害コース初めてというのは相当に高いハードルです。

★本日のメイン

中山11R
グレイトフルS
◎9.カフジプリンス
○7.ハッピーモーメント
△5.ディスキーダンス

さすがにカフジプリンスでしょう。馬群の中でどうしてももたついてしまうタイプが、コーナーの多い条件で少頭数大外枠。あ、直前でハツガツオが取り消したようですね。
岩田騎手があの騎乗内容で連続で乗れていることが驚きですが、それならそれで今回ポジティブには考えられます。
おそらく距離は持つはずのハッピーモーメントが相手。いつも休み明けの時は追いきり絶好、おまけに鉄砲実績抜群というタイプ。
角居厩舎の中距離馬は鍛え方が違うので、距離を不安視する必要一切なしです。

レイズアスピリットは結局2500mをあれだけ挑戦して、勝ったのは2分35秒台の時。最初にこの条件を勝ったのは33秒台だったんですが、それは2年も前。
前走は上手く乗れての僅差勝ち、やはり性能は上がっていないと考えます。今回は重賞で人気になるレベルの馬が相手なので。

阪神11R
六甲アイランドS
◎9.ファインニードル
○2.アーバンキッド
▲7.エルゴレア
△8.テラノヴァ
△13.ワキノヒビキ
△15.オーヴィレール

阪神は雨が不安で、前日には到底読めないようですね。どれだけの悪化があるか…。
おまけに今週の栗東はモヤがかっていて、調教時計の信頼度もどれだけのものなのかと。仕上がりが落ち始める冬場なので心配もあります。
さてこういう時は、トラックバイアスを読むのはやめて、近走の能力スライド評価もあまり過信せず、期待値を追って前回不運な競馬をした馬の見直し・巻き返しに期待したい所。

近走の評価が高く馬体もまともなのに、今回急激に人気が落ちる筆頭なのはファインニードルでしょうか。
1000万勝ちの走破タイムや内容がそこそこで、準オープンでも勝ちっぷりが評価されて2番人気&3番人気と評価されましたが、それぞれ10着&11着と期待に応えられませんでした。
しかし、昇級初戦の浜松賞はデムーロ騎手の出遅れ後手で全部大外ぶん回し&直線意味不明な外膨れでの0.6秒差。
そして前走南総Sは、好スタートから絶好のハコ内追走も、直線で逃げていたカシノワルツが寄せて閉じ込め、一切追ったところなしの0.4秒差。前2頭の間に体半分ぐらい入ったんですけどね、
なのでここ2走ともに度外視することができます。
ちなみに先週の予想でアッゼニ騎手のことをかなり悪く言いましたが、それはサンデーサイレンス系の馬でのこと。
非サンデーの馬だと意外とアッゼニ騎手は何とかしているんです。その中でも阪神+アドマイヤムーン産駒なら複勝率100%(4鞍)。ちなみにこのファインニードルに昨年乗って2着していますね。
ダメージがないからこその連闘、一応1400mの好走経験もあり。バラける荒れ馬場で、素直に力を発揮できれば。

アーバンキッドはやたらと人気しますが、実はマイルでメリハリの効いた決め手を使うのが苦手なタイプでは?非根幹距離向きでは?と思っているので、今回は評価します。
馬体だけなら準オープンはすぐ脱出しても良いと思うのですが…。条件替わってハマればすぐ勝てる馬だと思うので。
エルゴレアも、前走直線で中途半端なルートを通って消化不良で終えた馬。2走前のIDM62は、このメンバーだと結構光ります。足りてもいいはず。シュミット騎手期待。








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