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★本日のメイン

中山11R
ターコイズS
◎9.ウインファビラス
◯6.ビービーバーレル
▲7.クロコスミア
注12.ペイシャフェリス
△10.マジックタイム
△15.エテルナミノル

ターコイズSは昨年から重賞に昇格したこと、そして朝日杯との同日開催を避けて土曜日に固定したことで、そもそも真っ当な賞金が出るようになりましたし、有力騎手が回ってくるようになりました。
なので、オープンの頃とは徐々に傾向が変わってくるかもしれません。
しかし、このターコイズSは本当に特徴的な傾向があって、それが昨年も変わっていないようだったので、ひとまずそれに則って話をしたいと思います。

まずこのレース、とにかく大穴が来ます。不当評価されていた馬というわけではなく、単純に近走大敗している・2桁着順が続いている・前走レースぶりに見所が一切感じられない馬が巻き返すレース。
おまけに、重賞でそこそこ好走した方がここに来るとみんな走り切れず、思わぬ凡走を喫するんですが、それも毎年同じパターン。前走良い末脚を見せた馬が、ここでのヌルいペースの流れでモタついて、本来の末脚が鈍って負けるという形ばかりです。転じて、だいたい勝ち負けを演じているのは3番手以内の先行馬。
異様なほど遅いペースにみんなが付き合い、近走全然走っていない馬の方が反応して見せて、近走いい競馬をしていた馬の方がコケると。
おまけに、前走2桁着順の馬が5年連続で連対していますし、過去2年は1〜3着までみんな「前走2桁着順大敗馬」でした。
ついでに言うと、牝馬限定のハンデ重賞でありがちな傾向ですが、昨年激走した馬のリピート好走が起こらず必ずコケるというのもあります。
昨年のカフェブリリアントやノボリディアーナ、レッドセシリアなど、そのぐらいのペースならもっと走ってくれよと思うんですが、だいたい力七分ほどしか動きません。

どうしてこういう現象が起きるのかと言えば、季節の変わり目だからか、有力と目される馬の出来が思った以上に落ちているんでしょう。
特に、秋口に狙いのレース(G1など)があった馬、連勝してきた馬が要注意。まだ暖かさもあり、涼しいぐらいで済んでいた秋に根詰めて仕上げられ、そのダメージor疲労がこの寒い冬場に抜けてこない、ということがあるのかも。
だからこそ、秋口に体調が上向いていた馬がガクンと落ちて、秋口に全然走りもしなかった馬が季節が変わってちょうど上向き加減にあった、その逆転現象が起きるんでしょう。
そしてそもそも先行馬のレベル自体が低く(斤量を背負う水準じゃない馬がレースを先導)、しかも出来が悪い馬同士なので、強気に行けっこないと。
差し馬もベストの体調でないなら、中山の外回りで馬群の外をグングン押し上げられる手応えを感じていないので、能力が上だとしても鞍上が躊躇してしまう。まあ前の組も止まるだろうと舐めてかかりますし。

なので、ここでの狙いは過去に重賞で足りる実力があるのに、秋口に全然走っていない馬。
ちょっと特殊な事情があって条件が合わなさすぎる路線で出走していた、あるいは体調が冬にならないと上向かない、そういうタイプが今回のレース前に情報系の指数がグンと上がってきた。そういう馬が狙いになります。
そういう所で期待したいのが、ウインファビラス。少し格は落ちますがペイシャフェリス。というところでしょう。
ウインファビラスは、早熟で終了した可能性はもちろん否めませんが、阪神ジュベナイルFで連対した馬です。ひと叩きした方がいい馬ですし、まあやっぱりマイルでしょう。
紫苑Sは致命的な不利があり、秋華賞は持ち賞金で出られたレースで、遠征したのに体が増えていました。ベストの体調では行ってないはず。その上で今回は現状理想のマイル、調教指数が上向き。
指数を出せるようなレースがそもそも近走なかったと考えれば、今回は狙える根拠が十分あると思います。追いきりの動きも良かったですし。
ペイシャフェリスも同様に、中山マイルがベスト条件。重賞だと格が厳しい所はありますが、前走今走ともにBW追い切りで好時計を連発しています。
そして、この中山マイルが理想と言えそうな馬の候補で、ビービーバーレル。この馬もダートではスピードが勝ってしまって、1800mや2000mの良馬場では戦えません。路線変更をしなければというところでしょう。
フェアリーSを制したコースでかつての主戦石橋脩騎手。馬のキャラを分かっているなら思い切った騎乗をするはずです。
クロコスミアも、仕上がりで問題なければ。まあこの馬は、秋華賞で結構本腰入れた勝負だった反動がなければ、なのですが…。

マジックタイムは過去の傾向からも涼しい時期まではいい走りができるものの、本当に寒い時期は避けていた馬。あと1走、のデキが維持できるかどうか…。
カフェブリリアントは、昨年も出走していて全然脚を使えていませんでした。もう少し軽い芝かハイペースが理想。55kgは重たいです。
それと堀厩舎はモーリスのように年度末最後のレースでの大団円、あるいはドゥラメンテのようにレース後故障判明というパターンでない限り、引退レースを好成績で追えることは稀。もう出涸らし状態で、無事に回ることで良しとなることがほとんど。

中京11R
中京日経賞
◎9.アグネスユーリヤ
◯12.ヤマニンマルキーザ
▲18.スカイパッション
△14.テンテマリ
△16.スマートカルロス
△3.トーホウハニー

開幕週から結構外枠の好走が目立った中京芝ですが、先週はもうほとんど外でしたね。
おまけに今回は外枠にIDM上位馬が固まっていて、ある程度人気で決着しそう。
しかしその中でも、アグネスユーリヤの前走、1分07秒8走破は驚きました。同日の同条件準オープンより速いんですよ。この馬は1年なにも反応できなかった鈍足馬で、完全に時計の壁があるものと思っていたんですが…。
やっぱり中身が変わってきていた手応えがあったからこそ、厩舎もルメール騎手に依頼したんでしょうか。
さすがに重賞の裏になって騎手は変わってしまいますが、これはもう一丁がありそうな気配だと感じています。
ただ、ある程度人気で決着してしまいそうなのは仕方ないレースだとは思っています。

阪神11R
◎9.サトノラーゼン
△16.ボールライトニング
△2.ダノンリバティ
△3.グァンチャーレ

池江泰寿厩舎のブリンカーといえば、ちょっと前ならオーシャンビューの中山金杯、ベルーフの小倉記念。最近ならサトノノブレスの復調キッカケをブリンカーで掴んだりしていました。
こういう過程を見ているとブリンカーを使うのが本当に上手と感じるんですが、しかし陣営はどちらかというとブリンカー装着に消極的で、「ずっとブリンカーが必要な馬にはさせない」「できれば他の補助器具でカバーする」という傾向なんですね。チークピーシズもあまり着けません。
それと池江泰寿厩舎は、2015年後半ぐらいからブリンカー装着馬の成績が急に悪くなり、そこからあまり使わなくなった経緯があり、実はこのサトノラーゼンのブリンカーは2016年7月のダノンシーザー以来。
「めったに使わない奥の手」と解釈してもいいかと思います。

前回、柴田善臣騎手が乗って思ったより後方に下げて脚を余す酷い競馬になりましたが、「折り合いが相当悪かった」こともあったそうで。はあ。
それを受けて今回の大幅距離短縮(マイルは初距離)ということなんでしょう。
また、直前の追い切りでシュミノー騎手が騎乗しているのですが、その際鞍上がチェックして一言言ってのブリンカー使用かもしれません。
馬体がボロボロになっているわけでは断じてないので、ここまで変化をつけて対策も講じてきたのなら変わって欲しい、という期待も込めて。

ボールライトニングは前走IDMで十分足りる走りを見せてくれました。叩いての変わり身はちょっと期待したい所。
しかし今回のアッゼニ騎手は、昨年もレース上がり最速の脚を使いながらの4着5着を何度もカマしてくれたペース音痴で、サンデー系が本当に苦手(サンデーサイレンス系:1−3−1−44/49)な騎手。
その騎手選択はないんじゃないの…と正直思っています。






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