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★本日のメイン

函館11R
函館日刊スポーツ杯
◎12.ホッコーサラスター
○7.モズハツコイ
△10.ラインハート
△1.ウォーターショパン
△15.ペイシャフェリス

函館開催の準オープン芝1200mは、1回函館・2回函館のそれぞれ開催末に1度のみ。なので、函館日刊スポーツ杯の前哨戦は、当然TVh杯となるわけですが…。
今年のTVh杯は、折からの雨で全然スピードを出せず、事実上団子状態で進んで直線ちょこっと脚を使うだけのレースでした。ハッキリ言って凡戦です。勝ち馬が1分9秒7、そこから0.3秒差の中に9頭ですか。
モノサシ的なもので測ってスピード指数に置き換えることはまあ当然しますが、スピード面での価値があるかと言うと「?」というところ。そのレースで末脚が良かった悪かったを批評しても、再現性はありません。
仮柵がBコースに移動し、前残り内伸び傾向となって時計は回復していますし、函館はどうやら晴れるとのこと。TVh杯と1秒かあるいはそれ以上も落差のある決着もありえるでしょう。

だったら前走、速いタイムの決着で好走している馬の方が、流れに戸惑わずスンナリ走れる可能性が高いだろうということ。
開幕日のHTB杯を1分8秒半ばで制して、2年前に同レースを制している(当時は1000万下でした)モズハツコイ。あるいは、先週Bコース移動の内有利週にも拘らず、外をひと捲りし1分8秒台走破で勝ったホッコーサラスター。この2頭だろうと考えています。
どちらも本州の競馬でも、時計の速い条件の方が好走しているタイプ。このメンバーならスピード優位の部分が少なからずあろうかと。
特にホッコーサラスターは、別に札幌開催に照準合わせても構わないはずなのに、連闘で函館最終週の準オープンに出てきました。やはりコース適性や、相手関係(札幌だとさらに強い相手が出る?)を推し量った結果なのかもしれません。

ゴールドペガサスはどうせ仕上がっていないでしょう。佐藤吉勝厩舎は今年まだ1勝、3歳未勝利戦すら勝てません。3か月以上開いていて本数4本、仕上がり指数が50を割っています。こんなのダメでしょう。
フミノムーンは前走の内容が問題で、TVh杯と同じ週の道新スポーツ杯、1分10秒超えの時計でした。高速馬場への対応力がないと思います。そもそも1200m向きの体型でもないですし。

中京11R
桶狭間S
◎11.アールプロセス
○8.サウススターマン
▲10.サンレーン
△6.ブラゾンドゥリス

ダートの1400mで1分22秒台というのは、どのコースであってもレコードにもうあとコンマ数秒差と言う話で、メチャメチャ価値の高いタイム。
条件戦で出たとなると不良馬場であっても頭おかしいと思われる水準ですし、差してその時計が出た・良馬場で出たとなると即オープン・重賞で通用可能。
今年のダート1400mで1分22秒台半ばを出した勝ち馬は、モーリスやレッドファルコン筆頭に、次走すぐ大舞台で好走していますよね。そのぐらい価値の高いことなんです。
良馬場なのにゴール前僅差に数頭並んだ安芸Sは、決して馬場表記がおかしかったわけではなく、素直に上位がかなり強かったと受け止めてもいいのではないかと。実際、レースだと完敗だったカフジテイクが、次走速攻で準オープンを勝ちました。
正直言うと、今回同時に出走してきた安芸Sの2・3・5着馬は、いや6着馬も、固まって出ず別の条件にそれぞれ散って欲しかったところです。

サウススターマンは人気を集めるでしょうけど、おそらくコケないでしょう。狙い目は差して接戦だったアールプロセスの頭か、あるいは超Hペースを演出して僅差に粘ったサンレーンの楽逃げ好走。
サクセスグローリーはこういう流れの話に割り込んで来れませんし、巨体で単調な馬だけに内枠はおそらく良くないはず。前走の薫風Sは、ラスト1F流れ込みの脚色でした。

福島11R
白河特別
◎2.クリノハッチャン
○16.アドマイヤビジン
▲13.エリーティアラ
注7.キングハート

白河特別は1000万下なのに中央場扱いになる福島でメインレースを張るんですね。これは3年前に福島開催の日程が変わってからそうなっています。
この、福島最終週7日目に組まれるようになってから、さくらんぼ特別の上位好走馬か、あるいは福島の500万下が必ず絡んでいるというのが大事。
今年もさくらんぼ特別からいい馬が供給されてないか確認すると…。2〜4着馬は不在なんですね。最先着がアドマイヤビジンの5着、続いてエリーティアラの6着。正直言うとちょっと心もとない感じです。

それで改めて、過去の好走馬とこの白河特別の決着傾向を見比べてみると、面白いことに気づきます。
開催前半の速い馬場の時に、1分8秒台半ばで好走した馬が、この開催最後の週の時計の遅い(およそ1分9秒フラットの決着が多い)白河特別で好走しているということです。
前走福島組が活躍していると単純に括るのではなく、前走福島で「速い時計を記録して好走した馬」が「時計の遅い白河特別では楽に感じる落差で好走する」と言うのが大きなポイントでしょう。
前走函館組、あるいは他場で走ってきた馬は、その走破タイムがおおよそ1分9秒後半か、10秒台に差しかかるほど遅い時計でのものしかありません。だからこそ、「速い馬場で走れた馬のスピード」と「福島慣れしていること」がここで活きるのでしょう。

ですから狙いは、福島開催前半にて、芝1200mを1分8秒前半で走破した3頭。
アドマイヤビジン・エリーティアラは別の要素からも評価できるので、前走5・6着でも構わず評価しますが、強く推したいのはクリノハッチャン。
前走は明らかに前が残る馬場状態、しかもスタートで横から激突される不利があって後退。それを馬場の外から鋭い脚で差し切り、その走破タイムも非常にまとも。
これは芝1200m適性が高いことの証拠でしょう。前走よりももっと速い流れでも追走できるスピードがあると思いますし、荒れ馬場も歓迎タイプ。
今回は52kgに斤量が減ること、この福島開催はステイゴールド産駒がむしろ芝1200mで何頭も好走していることなど、補強材料が結構多いです。
アドマイヤビジンは上で触れた好走要因もありますが、ブリンカー効果がかなりありそうな競馬ぶりだったこと、もともと「時計の掛かる短距離」が得意と言うタイプであること。ブリンカー装着馬にとって、この大外枠もプラスでしょう。
エリーティアラは福島好走実績もありますから、おそらく当日は人気するはずですが、人気で評価できる馬はこれだけ。
キングハートはラジオNIKKEI賞で十分仕上がっていましたし、距離短縮ローテーションも実績があるので、ここでは評価すべしですが、唯一かつ一番不安なのが上記の時計問題。
この馬は厩舎ランクの低い星野厩舎の一番手、屋台骨と言える存在で、陣営としても勝負所間違いなしのはず。それで推してもいいのですが、あくまで押さえまで。

フルールシチーは、前走馬体のバランスがちょっとおかしかったと思います。走れて良い枠だったはずも、全然反応できませんでした。
中京でも好走実績があるので、そちらの1000万に出ればいいものを、福島くんだりまで回ってきたのは「弱い相手探し」の消極的な理由を感じます。戸崎騎手だろうと怖がらず外すべきでしょう。
キタサンガンバは、速い時計が出てもいい週だったのに、とてつもなく遅いタイムだったのが問題。あんな遅い仕掛けでも間に合ったのは、他が止まってくれたおかげでしょう。1200mがいい馬、と言うだけでは評価できません。
この馬を基準点にするなら、まだリバティーホールの方がマシと思えるぐらい。






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