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★本日のメイン

函館11R
函館スプリントS
◎4.オデュッセウス
◎10.スカイキューティー
▲12.ティーハーフ
▲8.ティソーナ
△7.オメガヴェンデッタ
△3.シュウジ

4年前に函館スプリントSが6月半ば=1回函館前半に移ってから、フカフカの馬場状態でやっているのですが、明らかに7月の函館スプリントSと比べて差しが決まるようになっています。
半分ぐらいは前有利と意識し過ぎてる騎手の側にも問題があるんだろう、と思っていたのですが、過去の重賞レースリプレイを縦に見るなら、馬群が密集しすぎるというのも一因のように思います。
2年前にストレイトガールが詰まって何もできず、出遅れたガルボが上手いこと行った流れに見るように、ハコ内やインベタが全然使えません。
コーナーでも流れが落ち着かず、外からわっせわっせと動いてプレッシャーを掛け続けるので、直線で一切馬群がバラけない。その連鎖で昨年のティーハーフのような追い込み一閃も、たまにはハマるのでしょう。

そしてその展開・隊列予想に限らず函館の重賞で大事なのが、北海道に上陸してからの追い切り過程であり、函館Wで出した追い切り指数。
2年前に実績では明らかに劣っていたはずのガルボが、あれだけ見違えるほど冴えた鋭い脚を繰り出せたのは、流れがハマった云々以上に「他の馬は現状維持か下降線、この馬だけ状態が良かったから」なのを見逃せないはず。
逆に歴代の函館スプリントS勝ち馬は、栗東坂路でビシバシ追えて、楽々好タイムを出せるような馬ではないですよね。栗東坂路適性がありすぎて、函館に入るとトーンが落ちるような馬では、コーナーからグイグイ早く仕掛ける4F勝負の函館スプリントSでは持ちません。
普段の栗東・美浦ではせいぜいオープン標準並みの動きしか見せない馬が、函館の水が合うのかと思えるぐらい動けた。これが大事だと思います。

その函館で追い切り良かったと思えたのが、オデュッセウスとスカイキューティー。
オデュッセウスは昨年ズブズブ不良の函館2歳で、2番手追走からバテた馬です。若さがあったとはいえ、これって完全にスピードが勝ったタイプの競馬ぶりですよね?あんなタフな馬場を2歳夏で対応してしまったら、筋肉の質が変わってしまってどうせ成長失ってたんじゃないですかね。
アーリントンCや橘Sでは、やや追い込みに近い競馬をしましたが、あれは何とか距離を持たせるため。1200mでスピード前回なら、もっとレース運びに自在性が出ると思います。馬柱に出ていない能力が、この距離ならもっと引き出せるのではないかと思うんです。
スカイキューティーは、オープンに上がるまで時間が掛かりましたが、出世のきっかけは走る距離を中距離から短距離に変えてから。1200mで勝ち星を挙げてからギリギリ1年まだ経ってません。
なかなか走りが安定せず近走イマイチですが、年末年始に連勝した時は追い切りの動きが抜群でした。函館入りしてその水準の動きを見せているのはポイント高いですね。
メンバー中ペース指数1位の強みを活かして、外から早捲りする形で運べれば。

1週前まで本州でキッチリ追い切って、輸送した後現地で体調キープを…というのが意外とできないですよね。
普段、別のレースで見る「型通りのひと叩き良化」とは、違う考え前提で扱わないといけないレースです。
単純に前走と比べれば相手弱化だから…距離が縮んで条件が好転するから…ではなく、大多数の馬が自在に動けないことを前提に予想するべきだと思います。

阪神11R
米子S
◎3.クイーンズリング
△7.ガリバルディ
△6.ダローネガ

能力がちゃんと足りている馬でも、夏場や馬場の影響で全く動けない、なんてことも多々起こる米子S。
しかしクイーンズリングはさすがに何とかしてほしいですね。前回のヴィクトリアマイルを叩いて大幅相手弱化。前走のように、見所の全くなかったレースであっても、そのIDM分走ればこのメンバー相手に楽勝してしまう数字です。
こりゃデムーロ騎手がちゃんと乗るかどうかだけなのでは。

相手はあまり多くを選びたくありません。当日の比較を見ないと良くわからない馬だらけですから。
しかし、ガリバルディはいい加減にしてほしいですね。六甲Sであんなに負けてしまうのがびっくりでした。ちゃんと走る馬だと思うんですが…。
ダローネガは、やや時計が掛かる阪神が一番の守備範囲。前走の谷川岳Sは、直線で少しばかり包まれて仕掛け遅れるシーンがありました。

東京11R
ユニコーンS
◎12.ゴールドドリーム
○13.ストロングバローズ
▲4.ダノンフェイス
注14.グレンツェント

有力馬が経由している伏竜Sに限らず、青竜Sや鳳雛Sなど、3歳ダート馬にとっての中距離オープンを増やしてくれたことで、ユニコーンSはかなりランクが上がったのでは。
以前は、どの500万下勝ちの馬を上手く拾うのかがポイントでしたが、有力馬をオープンでひとまとめにしてくれることで、力関係がかなり測りやすくなっています。

特に今年の3歳ダート路線は、ざっくり関東馬有利と括れるでしょう。今年行われた3歳ダートオープンは6戦ありましたが、関東馬が3勝2着5回。評価が低めの関東馬が、どのレースでも大健闘してますよね。
しかし時系列を直前のオープン・後ろから遡っていくと、もうちょっと違う特徴に気づきます。
鳳雛Sはワンツーした2頭が伏竜Sを経由。青竜Sも、伏竜Sからの巻き返しが1着3着し、端午S組は全滅でしたね。1kg背負う不利があり、道中もキツかったとはいえ、昇竜Sダノンフェイスも4着です。
そしてその伏竜Sは、前走ヒヤシンスSの2着4着馬が1着3着。ケイティブレイブはのちの兵庫GC勝ち馬ですから、ヒヤシンスSの1・2・4着馬は相当レベルが高いということになりますね。3着スマートシャレードは故障、5着は例のラニです。
この2月にあったヒヤシンスSを頂点に、ハイレベルダートを経験した馬が、その後のダートオープンで続々好走していることになります。

つまり今年の3歳ダート路線のポイントは、4月以降に500万勝ちから一発でダートオープントップクラスに至った馬はいない・ヒヤシンスS〜伏竜Sラインが未だにトップクラスだということ。
昨年は青竜Sのワンツースリーが起こりましたが、昨年は路線を遡って考えると今年とは全然ムードが違いました。芝からの転戦や500万下からの勝ち上がり直後の馬が、オープン各レースで通用しまくりましたし、青竜Sが他のレースと比べて唐突に高い指数を出したという特殊例でもあったのです。
今年の流れなら、ヒヤシンスS>青竜S組じゃないでしょうか?ゴールドドリームとストロングバローズを外しての予想は、断じてあり得ないと考えるべきでしょう。
個人的には、ダノンフェイスはどうしても見直したいのでもうちょっと上に持ってきますが、そうなると500万勝ち直後の馬を拾う隙間がもうないんですね。

ゴールドドリームで一つ心配なのは、ヒヤシンスSで痛快な勝ち方をしたあとに、兵庫GSまで休んだ経緯です。ホントに何もなくて出遅れ→半端捲りの1秒負けだったんでしょうか?本当に万全なのか、体調が心配ですね…。
ヒヤシンスSは本当にパドックが良かったものの、レベル的にはあの時以上を要求しているわけですから。






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