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【東京10R】東京優駿
◎12.リオンディーズ
○3.マカヒキ
▲8.サトノダイヤモンド
注1.ディーマジェスティ
△5.エアスピネル
△14.ヴァンキッシュラン

 レベルの高いレースを経験しなければ、本当の意味で馬は強くなっていかない。これがこの春通して見ていて感じること。そういう意味で、やはり今年は皐月賞組が優勢と見る。ダービーというレースをCコース替わり一発目でやって圧倒的内枠有利な状況にしてしまうのは良くないと思うが、それでずっとやっているのだから仕方がない。

 絶好枠を引いたディーマジェスティは蛯名騎手の初ダービー制覇も懸かる。そこは応援したいところだが、やはり皐月賞の内容が不安になる。展開利込みで皐月賞を勝った馬はダービーでは大体負ける。逆に、展開不向きを克服して勝った馬は大体2冠を達成している。どう見ても後方待機組に有利となった今年の皐月賞。そこで追い込んだディーマジェスティとマカヒキが、今回も追い込み切れるという保証はどこにもない。最近で似たようなケースだったのが2012年だろう。ゴールドシップが勝った皐月賞。2着ワールドエースも一番大外を回して追い込み2着。ゴールドシップもワールドエースもダービーでは2頭揃って上がり最速を出したが、届かず4、5着に終わった。逆に、勝ったのは皐月賞をHペース先導して3着に敗れたディープブリランテだった。今年の構図はその時に非常によく似ていると思う。なのでそれに倣い、リオンディーズの巻き返しに期待する。

 リオンディーズの皐月賞の敗因はシンプルに言えば、騎手の勘違い。今年の皐月賞当日は強風が吹き荒れ、スローペースが頻発した。デムーロ騎手は前残りが多かったから早めに行ったというようなコメントだったが、馬場ではなくペースが遅かったからこその前残り。向かい風をモロに受ける向正面でのペースアップは自滅行為に等しかった。ここ2走は多少行きたがる面を見せているが、折り合い困難な程ではない。流れに乗った競馬ができれば勝てるだけの資質はある。枠だけが不利といったところだが、スピードがありポジションは取れるので、あまり気にしなくていいと思う。

 皐月賞では嵌った方だが、安定感を取るならマカヒキが1番手でも良いくらいだろう。ワールドエースとの違いは、馬格があること。当時のワールドエースは小柄でどうしても時計には限界があったが、マカヒキは脚も長く時計は対応可能。もちろん、ゴールドシップよりはスピードもキレもあるので、差し切れる可能性も高いはずだ。

 サトノダイヤモンドの完成度の低さには逆の意味で驚かされた皐月賞だった。この1月半でどこまで成長しているのかは当日見る他ない。成長度の大きさによっては勝てるだけの資質はあるが、前日ではわからないとしかいえない。

 別路線からなら、好時計だった青葉賞からヴァンキッシュランか。スマートオーディンは重賞連勝は立派だが、毎日杯も京都新聞杯も結局スロー切れ味勝負で、共同通信杯で露見したスタミナ不足という弱点を克服した履歴はない。エアスピネルは勝つのは難しいという見解は皐月賞時と同じだが、紐候補なら十分だろう。2、3着ならマイラーが紛れることもある。


【東京12R】目黒記念
◎6.マリアライト
○5.モンドインテロ
▲15.クリプトグラム
注9.サムソンズプライド

 牝馬の参戦が少ないレースで、ましてや56kgと楽ではないのは重々承知だが、マリアライトは牝馬にしては珍しいスタミナタイプ。枠も手頃だろう。モンドインテロもかなり脚の長いスタミナタイプ。ダイヤモンドSは馬場が悪過ぎただけ。ハンデは見込まれたが好枠から上手く立ち回れば重賞でもやれる。OPを勝っているのに54kgで済むクリプトグラムもチャンスある一頭だろう。サムソンズプライドも状態が良く気になる一頭。





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