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★本日のメイン

新潟11R
韋駄天S
◎12.スカイキューティー
○6.モルジアナ
▲13.ネロ
注14.ナンチンノン

土曜日の6R未勝利戦は、外ラチ沿いピタリに張り付けて進められた逃げ馬が押し切り、タイムは55秒7。
芝もだいぶ剥げてきて、いよいよ末期だなと思われる新潟の馬場状態ですが、やはり外有利に傾いて来てるようです。
そしてこの状況、実は相当に時計が掛かり(重馬場だけでなく風の影響?)、前に行った馬がことごとく止まった開幕週・2週目と比べて、ハッキリスピード寄りになってきていると考えてもいいんですよね。
今回大外枠を引いたプリンセスムーンの履歴を見ればわかりますが、3日目にあった駿風Sは、2列目から進み着差を付けた完勝だったにもかかわらず、56秒1という時計でした。準オープンなのに未勝利と同然の決着だったのです。まあ、あの当時はいろいろあったのでしょう。
そして昨年は、ネロが駿風S勝ち→韋駄天Sで2着と連続好走しましたが、今年はこの駿風S:韋駄天Sとで状況がまるで違うために、直結性が失われている可能性が高いと。
例年通りの54秒台半ばを想定したうえで、ちゃんとスピードが勝ったタイプを評価しようという趣旨です。

それならテン指数・ペース指数、そしてIDMを比較検討したうえで、ハンデ有利と思われるスカイキューティーを推したいですね。
以前、松田博資厩舎にいた頃は、マイルから2000mを中心に使われていて500万を脱出できず。しかし、斉藤誠厩舎に移って短距離に活路を見出すと、体つきがどんどん前傾姿勢らしくなってきて、すぐにオープンにまで上がれたという履歴です。ま、そこそこ良い条件をもらって踏ん張れなかったここ2走は、もうちょっと頑張ってほしいと思いましたが…。
なので6歳牝馬でまあまあ出走数も多いんですが、馬体がカスカスになった様子はなく肉付きもまだ若いですし、牝馬にしてはいいトモをしてます。直線競馬のオープンクラスなのに、テン1位になれる相手関係。そしてこの軽ハンデ。これは有利でしょう。
モルジアナは資質評価。プリンセスムーンとどっこいどっこいの能力を直線で示しているのもいいです。相当脚が短いのにバランス悪く感じるぐらい筋肉総量が凄い馬で、どういう条件であれ距離短縮はいいです。
ネロは履歴も適性もすべて問題ないのですが、57.5kgという斤量だけ。
ナンチンノンも素質で評価してます。絶好枠を引きましたし、まず確実に絶好ルートは押さえられるものと思うので。

最初に触れましたが、この開催の駿風Sと今回の韋駄天Sは馬場のギャップが大きすぎ。プリンセスムーンは適性も何も問題ないのですが、「前走からおよそ1秒半ぐらい速く走らなければならない」という過程が厳しいはずです。

京都11R
伊勢志摩サミット開催記念
◎2.タイセイアプローズ
○4.ウインスペクトル
▲6.プロレタリアト
△3.カナロア
△10.ウェスタールンド

もうあとちょっとで降級になる、準オープンのハンデ戦長距離。
開催後半の京都でオークスの真裏、そりゃこんな番組はハンデ戦でなければ頭数が埋まりません。今年はそこそこ出揃った方でしょう。
しかしその上で改めて考えてほしいのは、この時期になってもまだ長距離ばかりを続け、掲示板に載ったことで褒められている馬は、それは安定株ではないということ。というよりも、決め手が衰えたただのジリ馬です。
ここはまだ体つきが若く、柔軟な動きに対応できる馬を評価したいところ。すぐ降級になると分かっていても、4歳を優先して考えたいところです。
6歳以上で「もうさすがに変われない…」と思える馬は敬遠すべき条件。

むしろこれまでの履歴は1800m以下の方が多く、この2400mは初というタイセイアプローズのスピードに期待します。
その1800mでは、決め手が足りなかったり瞬発力不足だったりする方でしたが、長距離ばかり繰り返して上がり目もないこのメンバーに入れれば、相対的にスピード上位は明らかでしょう。展開予想でも有力位置にいますし。
そして、履歴からは休み明けでひと叩きしてから降級狙いがミエミエのウインスペクトルも、条件はかなり有利ということで評価は出来ます。
プロレタリアトは、ややスピードで物足りないところですが、ここ最近の充実ぶりを評価して。
ウェスタールンドは後方一手のようでここだと展開微妙ですが一応押さえ。
若くはないものの、ちょっとここまでのレース選択が間違っていたのでは?と感じるのはカナロア。2400mは1着と3着1回のみ、流石母父キングズベストのスタミナ証明をしてると思える履歴はあるんです。
しかしこの馬、中内田厩舎に移ってからはずっと1800m以下のレースばかり使っていたのですよね。これは変わり身があってもいいのでは?

東京11R
優駿牝馬
◎3.シンハライト
○13.チェッキーノ
▲2.アウェイク
△8.デンコウアンジュ

雨が降ったならともかく、最近の高速化・絶好馬場のオークスで体型判断から評価したいのは、典型的な脚長。
しかも、全体と比較してやや長いぐらいではなく、「明らかに図抜けて背が高い」ぐらいの長さが理想。
そして小柄な馬であっても、2000mで強い競馬ができていたり、超有力馬相手に阪神の外回りマイルの重賞以上で勝ち負けを演じれるなら、それは「単純能力が優れている」と見て有力視する。その判定で良いと思っています。
昨年も馬柱だけを見ていると、小ぶりのディープ産駒ばかりが有力視されていて悩みました。しかしまあ、パドックを見渡すと420〜430kg程度しかないミッキークイーンの背丈がちゃんとあるんですね。これは当日の動きが淀みないために、「大きく見せる」という現象を実現できた例かもしれませんが。

現時点でシンハライトは、410kg台にまで馬体が減ったりしなければ最有力だと思っています。逆に418kgを割ると、過去20年遡っても勝った馬はいませんし、有力どころでもコケるので評価は大幅下げ。
チューリップ賞→桜花賞で能力の高さは十分証明できています。一番大きな壁は初距離ではなく、初の輸送。こればかりは当日待たないと…というところです。
そして短足キャラで能力1番手がちゃんといるので、アットザシーサイドやアドマイヤリード、レッドアヴァンセなど、「小柄・短足で確実に能力3番手以下」の馬は順番で消し。短足ピッチ走法の馬は、世代トップに躍り出るぐらいの能力を披露してない限り、いくら頑張ってもオークスでは掲示板の下です。

シンハライトから入るなら、相手は大きく走って2400mで脚が続く馬になれる候補を置くわけです。
まず筆頭はチェッキーノ。もちろん勝ちっぷりが素晴らしかったですし、他路線組とは内容が違い過ぎたのでこの人気は当然。
しかしまあ、気がかりなのは角ばったお尻の形と、非常に角度の悪いあの飛節。縦に脚が伸びないのが、ハッピーパスの仔に共通する遺伝なんでしょうし、これがために距離が持たない馬ばかり輩出してしまう格好なのかも。
しかしこれも、今年の小柄ばかりのオークスであれば、相対的に脚が伸びて見える候補である可能性もあるわけで、それも評価される部分でしょう。
そしてフローラSでは完敗したものの、まだ成長途上にあったアウェイクも、明らかに距離が延びて良いタイプ。調教での映像では、おそらく一番の大トビだったのでは。
スタートに問題がないので、内枠を引けたのは歓迎。また、直線半ばでフラついた分、勝負所で離されたのもあったので、そこを矯正できれば十分チャンスありだと思います。

あくまで当日見比べて、成長度合いを確かめてからですが、ロッテンマイヤーやエンジェルフェイス、ジェラシーはあくまで中背程度のキャラで、痩せ気味の体型だっただけに上がり目がどれだけあるか…。展開を前で受けるキャラなのもよくないです。
それならば、牝馬にしては腹周りにゆとりがあるタイプのデンコウアンジュに期待する所がありますね。桜花賞は明確に不利。














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