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★本日のメイン

新潟11R
駿風S
◎13.プリンセスムーン
○2.ペイシャフェリス
▲3.スペルオンミー
△5.アースゼウス

先週土曜のメインレース予想でも触れましたが、冬場に使い込まず休んでいること・叩き○戦目なのも少ない方がいいこと、そして騎手印には注目しようという話をしました。
それと揉まれなければ内目の枠でも問題なく来れるのですが、今開催はどうやら外枠を軽視できない状況のようですね。
土日の直線2戦ともに時計が遅すぎたのは、その週の向かい風が影響したものだと思いますが、両方ともズバッと外ラチ沿いを取りに行った馬が全く止まらない…。うーん、この隊列の形が2戦続くとなると、差す馬に目はありません。
「1列目を確保できるたぐいまれなるスピード」がある馬か、「外枠を引いて2列目で構えつつ外ラチに行ける馬」にしかチャンスはないでしょう。
一番理想的なのは、テン指数・ペース指数ともに優秀な馬が、まともに直線で成績を出せる騎手が乗り、かつ外枠を引くこと。

実績は断然1番手のフクノドリームに騎乗するのは、木幡巧也騎手。もう今年9勝ですか。関東の新人にしてはなかなかのペースですね。おまけに先週日曜日は、直線競馬で勝っています。力のある馬で▲減量あったとはいえ、勝ちきれたのは見事。
しかし成績を見ると、まだまだ減量の強みを押し付けているだけ、という印象は否めません。もちろんまだ若い騎手ですし、おいおい克服していくんでしょうけど、現時点ではざっくり54〜57kgだと(1−0−1−22)で、減量特典のない特別戦は(0−0−0−5)。
かなり落ち目のフクノドリームを、55kgで勝ち負けに絡ませる力はまだないと思っています。
それに今回、フクノドリームはテン指数でもペース指数でも下の方ですし、3走前のブラッドストーンSはテンに楽に行けた(強烈なスタート向かい風があった日ですが)時の好走。ヨハネスブルグ産駒の5歳馬、やはり上がり目はないのでしょう。しかも冬場使い詰め。1番危険な人気馬だと思ってます。

ちゃんと考えるなら、行ききる馬ではないものの、その隣の枠のプリンセスムーンでしょう。
直線競馬でモルジアナ(現OP馬)相手に出遅れて完勝、競り合わなかったとはいえネロ相手に2着。降級直後の夏の新潟直線ですし、かなり強い馬が短距離路線にわんさかいた時期です。この時期の準オープンで勝ち負けできているのなら、直線競馬の性能の高さは十分窺い知れます。
騎手印も入っていて、安田隆行厩舎が休み明けからかなり高い追い切り指数を出しての出走。先週スマートエビデンスで全然ダメだった北村友一騎手ですが、こちらの方がもっとまともな馬だと信じて。

また、ペイシャフェリスのように、飛節の折がかなり深い馬も、直線競馬には向いているんじゃないかと考えています。
マイル前後を走っている馬なのに、このメンバーでテン争いできる馬のようで、スピードはかなり上のようですね。1列目確保が今開催の命題なので、こういう馬は評価します。
そして気になっているのが、スピードとパワーはかなり上位の馬なのに、気性が荒すぎてまともに競馬してくれないスペルオンミー。
直線競馬でかなり変われる馬ではないのか、と思っているのですが…。向かい風に負けない馬力がある(馬体重550kg台)というのも、今の新潟で強みになるのではと考えてるのですが。

京都11R
京都新聞杯
◎2.スマートオーディン
○9.ロイカバード
▲13.ブラックスピネル
△10.ゼンノタヂカラオ

未勝利を勝ったばかりの良血馬、いや超がつく良血馬の爆発力に、意外に期待が集まっているようですが…うーん。
トーセンホマレボシが勝ったレコードレベルの馬場ではないにしても、このレースは標準で2分11秒台に突入するスピードレースです。
やっぱり少なからず2勝でダントツの勢いがある馬、あるいは重賞でしのぎを削った馬の方が、ビビッドに反応できるものだろうと思うんですよね。
なのでこういうのは特に奇をてらわず、素直に行きましょう。母ビワハイジはさまざまな奇跡を起こしてくれた血統ですけれども、それにしたって高速2200mはハードルが高過ぎというもの。

あ、ユウチェンジは歯鉄使ってUAEダービーで激走しました。騎手も素晴らしかったですね。大きく条件が変わる上に反動も出るはず、穴人気がどうとか信頼度以前の問題だと思ってます。

東京11R
プリンシパルS
◎3.アシュワガンダ
○11.ヒルノマゼラン
▲6.ピースマインド
△15.ショパン
△1.アジュールローズ

プリンシパルSは追い込みが決まるレースでも、ディープインパクト産駒が強いレースでも、本質的には1番人気が強いレースでもありません。
皐月賞のようなタフなレースを経た馬や、皐月賞に惜しくも漏れた1.5線級の馬が、未勝利をようやく勝った・関東の遅い2勝馬レベルと戦えばそりゃ強いよねと再確認するレースなんです。
スピルバーグのように軽くビビッてしまうぐらいの末脚を見せられるのも、心身の完成度が既にその他の馬とは違っていたから。
体調不安をささやかれたアンビシャスも、ことプリンシパルS程度のメンバーであれば、外枠であっても無茶な競馬になっても押し切れる、ということなんです。だから結果的に、前日時点で中心扱いしやすかった1番人気の馬が強かったレース。

今年のプリンシパルSは、どうでしょうか。
前日時点でエフティスパークル(未勝利勝ち直後)とプランスシャルマン(トップクラスからは若干落ちる重賞で入着がやっとのレベル)とが1番人気を争っているようですが…。
1番人気が4倍台半ば〜5倍台という時点で、例年のプリンシパルSと比べて1番人気の信頼度が大きく落ちていると気付くべきでしょう。

なので今回は、もともと内枠が有利な条件、そして馬場も絶好なのでなおさら内でロスなく運ぶことが大事という、コース攻略の基本に立ち返るべきかと思います。
ダービートライアルのレースなのに、まあ元より1〜18枠フラットな前提とはならない条件でしたしね。
それに1勝以上した馬が集まるオープン戦なのに、上がり指数トップの馬でもマイナスになっていますから、末脚確かな馬なんて全然いないんです。
内枠で先行する予定の馬から入りましょう。

気になっているのは、福島のひめさゆり賞を好タイム圧勝したアシュワガンダ。
ハレルヤボーイが勝った3走前も、キャプテンベリーが勝った2走前も、レースぶりは気になっていたんですよね。コーナーまでは手応え十分、直線叩き合いで一瞬反応しても坂上が続かない。
直線でモタれてしまう悪癖を、左ブリンカーで矯正できた結果が前走の圧勝のようです。もちろん先行馬総崩れになる展開にも恵まれた所はありますが、あの流れで後半脚が続くのは、スタミナあってのものでしょう。
行き脚がいいので他の中距離馬よりテンに速く、このメンバーなら良いポジションを取れそう。明らかに隊列有利で、展開予想でもトップ。
かなり自信を持てるタイミングなのでは、と考えています。

そしてスタートが安定している、ピースマインドとヒルノマゼランを評価します。
展開予想通りということです。ペース自体もおそらく大したことないはずで、上がり指数マイナスの馬だらけ。思ったよりも楽な流れになるでしょう。
ピースマインドは結構情状酌量余地のある競馬が続いているんですよね。すみれSは持ったまま行ってるはずなのに前半4F46秒5とかいうおかしなペースでしたし、序盤から緩めた若葉Sは強烈な捲りを食らいました。
ショパンも今年のメンバーだと気になってしまいますが…。






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