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★本日のメイン

新潟11R
邁進特別
◎11.スマートエビデンス
○2.グランシェリー
▲7.ロケットダッシュ
△13.ダンシングワンダー
△5.アースエンジェル

ポイントは3つ。
まず一つ、さんざんローカル短距離を使われてきて、年明けからも1か月に1走皆勤してるような馬は、さすがに上がり目はありません。
ほとんどがまとまりタイプで中型、短距離馬として秀でた顕著な特徴なんて持ちえないからこそ、5月になるまで勝ち上がれないわけです。
逆に直線1000mが得意で、この時期まで出走を待たせた馬は、条件面だけではなく体調面でも有利。むしろ今の時期は、休み明けの馬の方がトモに張りが出て体調良好と見えるはず。

二つめ、春の1回新潟の直線1000mは、案外騎手印でなかなかの穴を拾えることが多かったりするので、どうしてかなと調べてみると、この時期にローカル回りを続けてる騎手の1000mスキルにあるようですね。
開催でずっと人気馬をあてがわれる立場の上位騎手でありながら、この直線1000mに限って苦手な騎手だったり、あるいはそもそも致命的にこの条件が下手で全く馬券に絡めない騎手なのに、直線向きの馬が回ってくる事象が結構発生しています。
新潟1000mで成績が上向く騎手の動向を詳しく見るよりも、新潟1000mでまず来ないという騎手を消して行った方が、予想の地図を描きやすかったりすることも。
今回IDMも高くて展開上位の馬に、騎手印がなんで入らないのかと言われれば、まあそういうことです。

三つめ、馬の単純能力も将来即オープン入りとは到底言えないレベルしかいませんし、芝の根付きが悪く天候や条件次第で追い込みもハマる能力差であり条件設定なので、今の時期は栗東坂路調教馬が断然とは言えないようです。
この時期は風の向きで必要な要素が変わってくることもありますし…。コース調教馬のややトビの緩いタイプでも間に合う、というのは覚えておいた方がいいでしょう。調教適性よりも単に1000m実績重視で。

騎手印重めで、この冬に使い込んでおらず、それでいて1000m好走歴アリ。という馬から考えます。
スマートエビデンスの3走前はかなり優秀なタイム。風向きも当然あったかと思いますが、同じ週の飛翼特別2着ロケットダッシュの時計よりも速いです。決して斤量だけのせいではないと思いますね。横幅がかなりちゃんとしてる馬なのでしょう。
また、1000mは初めてですが、いつも栗東坂路で好タイムを連発してたグランシェリーも、1000m向きの資質が高い馬ではないかと思います。ようやく走る気を取り戻してくれたようで。
ダンシングワンダー、ロケットダッシュ、アースエンジェルは3頭ともに1000m好走歴のある休み明け。

いかにも1000m向きの資質がありそうな8枠2頭は、騎手の1000m成績があまりにも酷いということで下げます。

京都11R
天王山S
◎5.ニシケンモノノフ
○10.ポメグラネイト
▲14.テーオーヘリオス
注6.レンイングランド

中1週だらけ?年明け4戦してる馬もいるようで、上がり目が残っている馬は少なそうですね。千葉S、京葉Sに出ていた馬は、おそらく全消しでもいいのでは…。
そしてこのレース、オープンに昇格して4年がたちますが、良馬場でも1分10秒台の記録が当たり前に出るスピードレース。
京都経験が豊富な関西馬なのに、その水準の高速決着履歴の乏しい馬は、むしろ評価を下げるべき。中山を経由した馬は、その点でさらに評価が下がります。
ならば素直に、別路線の強い馬から素直に入ろうと思います。

ニシケンモノノフは、能力はグレイスフルリープとどっこいどっこいだと思っていいでしょう。京都よりは阪神向きですが、基礎のレベルが一枚高く、周りは疲れてる馬だらけ。まず素直に考えたいです。
ポメグラネイトは最近の履歴を見ると地力強化なってきたか、と感じてます。ダート1200m苦手ですけど、ここは行ききれる相手関係。カジキの出来がイマイチで枠はこちらが内。
テーオーヘリオスは、秋の勢いが冬に途切れた、と考えて良いかと。ヒルノデイバロー相手にアッサリなら、立ち直ればここでも足りる力があると思います。
その他でスピードダートをこなす可能性がある馬として、レンイングランドはどうでしょう。一度はアキトクレッセントやスマートアヴァロン相手にダートで完封してる馬ですし、たまたま芝でスピード勝負ができるダート馬だったと考えれば。

東京11R
青葉賞
◎4.レッドエルディスト
○6.ヴァンキッシュラン
▲7.マイネルハニー
△11.メートルダール
△13.レーヴァテイン

中10週以上間隔を空けた馬は基本的にダメ、2400mの時計遅い決着からの臨戦も通用しにくいレースなので、人気上位馬はどれも相当怪しい状況だったりします。
レーヴァテインは実際2連勝ではありませんし、時計を2秒以上詰める必要があるわけで。どうなんでしょう。
プロディガルサンも、追い切りだけなら素晴らしい動きでしたが、さすがに一頓挫あって重賞というのも厳しいでしょう。
同時に、少頭数とは言え13頭全馬が前走で掲示板に載っているように、好調アピール顕著な馬ばかりですから、甘い所を残したままで勝ち切るというのはかなり難しいはず。
確実に勢いがあって臨戦過程に不安のない方から考えたいですね。

それならば、レースぶりが非常に良くてここでも足りそうなレッドエルディストのスタミナに期待します。
また、実際の中身は3連勝と考えて良く、2400mからの臨戦とは言え、前走は2分25秒台に乗せた(青葉賞でも毎年この水準で決着するタイム)ヴァンキッシュランも、上の方で評価するべきでしょう。
青葉賞はとにかく瞬発力特化型が強く、逃げ馬と相性が悪すぎるのが、マイネルハニーの一番の不安なのですが、IDMで◎になれる相手関係なら重馬場でなくても評価していいのでは。
牝馬と勘違いする馬体だったのが、2走前から大きく変わってきて、スプリングSではちゃんと評価してしかるべき形になっていました。
そもそも東京コースで大崩れしたことのないタイプで溜めが効きますし、距離自体は十分我慢できる形をしています。母父ナリタブライアンの力を見せていい場面でしょう。

本来は上がり最速候補から入るべきレースですが、履歴が悪いので少し下げたわけです。
ルメール・デムーロ騎手が連続騎乗して結果を出した、という馬は、資質の高さを期待されていて、選別の過程にあったのは間違いないはず。
今回ルメール騎手がレーヴァテインに乗るのは、馬に能力があるのはそりゃもちろんですが、成り行き上仕方なく、という側面が大きいでしょう。
一時期の武豊騎手然り、最近の外人2人然りですが、連勝馬が一堂に集まる高額条件レースでは、○○騎手が選択した馬だからこそ強いという例は意外と成立しません。結構裏切られます。
○○騎手が手を付けていた馬だから強い、という皮肉な結果が起こる方が確率的には多いですよね。皐月賞でもそうでした。






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