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★本日のメイン

中山11R
カペラS
◎4.エイシンヴァラー
○11.シゲルカガ
△3.デルマヌラリヒョン
△1.トキノゲンジ
△6.カーティスバローズ

カペラSが差し追い込み有利というのは、もちろん地形効果あってのものですが、同時にダート1200m以下の短距離としてキチンとしたスピード馬が、ダート界になかなか輩出されないことも影響してるはずです。ちょっと重賞をアッサリ勝てるぐらいの馬は、すぐ斤量を背負わされて地方交流に回らざるを得ませんし、そういうタフな流ればかりやり続ける過程で、足元も悪くなり体も傷んできます。筋力がありすぎる馬ばかりですから、現実問題それは仕方ありません。このカペラSに戻ってきた時には、もう衰えてる…なんてこともありました。
昨年のダノンレジェンドは、当時も今でも全然強そうに見えない馬体でしたが、結局1年通して短距離ダート界で活躍し続けましたね。ああいう馬が盲点で圧勝できたタイミングだったというのは、カペラSの無条件差し有利がとにかく言われて馬のキャラが軽視され、どの追い込み馬がいいのかと後ろの馬に注目しすぎた、世間のムードのせいにも思います。
だからこそ、カペラSはとにかく活きのいい若い馬ありきで評価しなきゃ、と思うわけです。
まだオープンクラスに上がってきたばかりながらも、この消耗戦条件に対する適性が非常に高く、筋肉が真新しくてバネの動きがちゃんと生きている…。なので、路線変更が大当たりし、現時点で全く底を見せてないエイシンヴァラー。もちろんまだIDMも足りてませんし鞍上の心配は尽きませんが、勝負どころでビビッドに、楽に動くというのは、若い馬でないとダメだと感じるので。

同じく脚元がかなりボロボロになってるシゲルカガとマルカフリートどっちにするのか…となると、まだ若くて張り艶がわかる方のシゲルカガ、となります。マルカフリートのように休み休みで9歳まで引っ張ってる馬は、脚が悪いだけでなくて肌艶自体が弛んでくるんですよ。前走ですら石橋脩騎手は動かしづらい馬でよく乗ったと思うんですが、もっと距離を縮めて反応できる、筋力の強さがもうないのではと思います。省エネ走法のシルクフォーチュンですら、もう7歳になってしまうと一気にレースぶりの衰えが出ましたし…。
そしてこの馬が推定上がり最速レベルになってしまうメンバーなら、その末脚のレベルっていうのは推して知るべしなんですよ。6歳、7歳になってるのに、差し馬有利条件だからとあれこれ拾うのは、短距離オープン全体の衰えムードを察し切れてないのでは。
トキノゲンジだけは、転厩して路線変更してのオープン勝ち。それに体を絞れるようになったのはここ数ヶ月です。まだ賞味期限には至ってないかと。

中京11R
三河S
◎4.ポメグラネイト
○1.サウンドアドバイス
▲5.ミッキーシーガル
注6.ダイリュウキセキ

中京はまだ雨がパラパラと降っていて、足抜き良い馬場が維持されるようですね。
土曜日は下級条件だと時計の出方が案外でしたが、メインレースのダート1800mで逃げ切り圧勝が決まり、1分50秒台。やっぱりそういう水準の馬場だろうと思います。
おまけに今回のメンバーは先行馬が単純に少なすぎ。いい追い込みを見せた馬が多くて目移りしすぎるぐらいなのですが、どの馬も脚質不安。コーナーから捌けないタイプばかりだったりします。それでいて、東西で重賞がありますから、今回はどの馬も乗り替わり、初騎乗ばかりですよ。これではね…。
ここは1列目にいる馬から評価すべきでしょう。550kgを優に超える扱いづらい巨体でありながら、ストロークの良さや惰性で押し切れたポメグラネイト。動ける出来にあるなら、クラスがどうのは関係ないタイプでしょう。揉まれる可能性が低いなら引き続き評価を。
サウンドアドバイスも、逃げれば怖い馬。

阪神11R
阪神ジュベナイルフィリーズ
◎6.メイショウスイヅキ
○11.ブランボヌール
▲17.デンコウアンジュ
△12.ウインミレーユ
△18.メジェルダ
△7.クロコスミア

今年は牡馬相手にレベルの高い場面でビシッと勝った馬が、どうにも見当たらない様子です。
メジャーエンブレムのアスター賞は2着馬が現未勝利の少頭数。プランボヌールぐらいでしょうか、目立つところでは。これだってまだ牝馬が有利な8月以前の話ですし。
ほとんどの馬は、2勝目を挙げたのが牝馬限定戦ですね。どれを見てもスローの上がり勝負、何だかんだでみんな上がり33秒台を記録してます。尻上がりラップで勝ったことを褒めようとしても、その流れで勝ち負けしてる馬が3頭4頭いるものですから…。牝馬戦特有のスローペースでの性能で加点評価されてる馬ばかり、という年なので、阪神JFは決してそういう緩い流れにはならない、という前提で考えたいです。
いかにも小柄かつ華奢、という馬が複数有力扱いされている状況ですし、それも気になります。
今年は仕上がりが良くてパドックでハッキリ上向く馬と、 反動と寒さのダブルパンチで出来落ちする馬とが、わかりやすく出てくれる年なのかもしれませんね。

どれだけレベルが低かったとしても、1分34秒台半ばは必要。1000万で将来足りるにしても、2歳牝馬にとっては結構なハードルです。さいわい、前走新馬勝ちからの1戦1勝馬がしゅっそうしていないので、成長伸びしろがグンと来る可能性をいちいち調べずに済みます。ある程度、前走のレースぶり評価で取捨が出来るはず。
今回は単純に、平均ペース以上の展開で勝ってきた馬を、適性有利で取ったほうがいいのでは。
馬体とレース内容で評価したいのは、メイショウスイヅキ。
サフラン賞で見たときにも結構な馬体だと思いましたが、すぐにはマイルをこなせませんでしたね。すぐにトップギアに入る馬ではなかったこともあり、捲り押し上げにかなり苦労していました。しかし次走のもみじ賞がかなりいいレース。行き足はイマイチだったものの、前が引っ張る縦に長い展開でバッチリ弾けた内容が見事。ファンタジーSよりも優秀なタイムでしたし、能力的にはこれで証明できていると思います。その次のファンタジーSこそ、典型的な超スロー前残りで、ディープ産駒のための展開。6着に負ければ普通このレースでは大敗ですけど、当然着差はほとんどありませんし、ディープではなかったというだけの差でしょう。これは流れが変われば巻き返せる馬だと思います。
そしてそのファンタジーSからディープ産駒を拾うなら、体調イマイチで不本意なレース内容だったブランボヌール。追い切りが今回段違いですし、函館2歳Sを勝った迫力が型どおりのひと叩きで戻ったと。これは素直に評価しましょう。
アルテミスS組は、速い時計を記録できるなら上位の馬は拾っておきましょう。いろいろ問題があるにせよ、成長過程での話ですし、一定の基準を超えたのなら評価は足りるはずです。
ただし、メジャーエンブレムのレースぶりは、馬の強さの証明にはなってますが、阪神JFに向けてはマイナス。土曜日の阪神最終を見るように、道中折り合いがつけきれない馬は、この時期の深い芝では最後までもたないんです。同じ逃げに近い先行馬で評価するのならば、メジャーエンブレムよりメジェルダを選びますよ。こちらの方がレース上手として評価できるでしょう。
それに田村康仁厩舎は、これまで関西圏の重賞が壊滅的で、G1成績も良くありません。前回行きたがる面を見せた対策もどうやらしなさそうですし、ルメール騎手と馬の能力頼みで何ら改善してなさそうです。今回の取捨で厩舎が引っかかるどころか、関西の大舞台へ挑戦する上で何の手助けもしていないのは下げる評価になるでしょう。
その他にも関東馬は、過去にこのレースで直接輸送して好走した履歴のある厩舎でないかぎり評価しません。






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