前日情報へ戻る



★本日のメイン

中山11R
ステイヤーズS
◎1.トゥインクル
○11.ファタモルガーナ
▲2.アルバート
△8.メイショウカドマツ
△13.ヴァーゲンザイル
△7.カムフィー

ステイヤーズS自体は毎年施行されていても、本格的なステイヤーがいつもちゃんと登場しているわけではありません。
逆にトウカイトリックのように、どう考えてもステイヤーという馬が、確実にステイヤー適性で勝ってくれるというレースでもないわけです。
現状はステイヤーの資質のみにクローズアップして調べて、勝ち馬が事前に分かるというレースでもなく、またステイヤーとしての素質を開花させる方法論も、そもそも確立されているわけではないと。
ステイヤー距離で強いと微妙に言い切れない馬が集まり、若干の有利不利を奪い合ってワンチャンスをモノにする、という性格なのはずっと変わっていないわけです。

そしてこのレースの特性として、「関東馬ではなかなか勝ち馬が出せない」ということと、「中山経験に乏しい関西騎手では勝てない」という傾向も見逃せないところ。
坂下スタートからゴール板を2度通過するだけでなく、脚が止まりかけになるラスト4Fに急なカーブがある内回りで、おまけに最後のアップダウンの配置もいやらしいコースレイアウト。
馬の資質ではやや上の馬に乗っていながら、外を大捲り・大回ししがちな関西騎手が、馬の持ち味を引き出してるつもりで無駄足を使わせてしまって負ける、というのも毎年の光景。
これは結構、短期免許で騎乗している外人騎手にも同じことが言えます。トリッキーな中山コースの特性を、ペリエ騎手ぐらいの頻度でやってきて良く熟知していないと、罠にハマってしまうコースでもあるんです。
ムーア騎手は単純に中山コースの過去の成績は抜群ですし、重賞実績ならアジアエクスプレスの朝日杯優勝が思い浮かびますが、中山2500m以上の距離は有馬記念含めて(0‐1‐1‐5)。もちろん全てまあまあな人気はしていました。
もちろんそれなりにこなしていく過程で、慣れて克服する機会もいつか訪れるでしょう。実際S級騎手ですし。しかし現時点では全て人気以下の着順でしか入線しておらず、まだ実戦経験が少ないというのが致命的弱点ではないかと思います。
前走のように、2400mを大外一気で強い競馬した馬に乗り、「前走のような爆発力を活かす」ような乗り方を中山で試みようとするのが、いかにもな罠に見えます。

なのでこのレースは、「関西馬に関東騎手(この重賞で好走歴あればベター)が騎乗」する組み合わせパターンが毎年有利。
馬の性能・能力は弱すぎなければまあまあで良いです。昔は非サンデーの超脚長有利の条件、と思っていましたが、もうサンデー系の性能が高すぎる時代のでそういう視点は諦めました。
十分に動ける状態にある、まあまあの馬に乗って、ロスなく立ち回って脚を使い切ってくれるように乗るだろう騎手を狙う、という方針にするわけです。
横綱競馬がなかなか通用しないコースなのに、無駄足を使うようなピント外れの競馬を人気勢がしてくれるので、スイートスポットにハマれる馬が毎年1〜2頭いるんです。
馬の能力を過信せず、小出しにうまく配分して脚を使ってそのポジションで運ぶのが、大抵関東騎手なんですね。

なので今回はトゥインクルを狙います。
前走の比叡Sではアルバートの後塵を拝しましたが、浜中騎手が何か狙っていたのか3角下りで内に拘り、前の馬が下がってきても外へ切り替えず、先に大外へ向かったアルバートに対し完全に仕掛け遅れでのもの。
何か深い狙いがあっての騎乗だったのでしょう。良く知りませんけど。
しかし今回のレースに向かう上でなら、常に馬群の外回しばかりのアルバートよりは、常に馬群の中を突いて渋太く交わすトゥインクルの方が、中山内回りで間を割って伸びる期待は持てます。
三浦皇成騎手は4年前の不良馬場をまくり勝ちした経験があります。相当馬場読みが難しい状況でのものですし、中山のこの条件でのツボを知ってないと無理な芸当。この乗り替わりはプラスになるものと思います。
また、昨年この条件で2着に好走したコンビのファタモルガーナも、上位で考えたいです。
脚部不安で1年休んだことのあるディープ産駒。馬の性能は問題ないわけですし、鉄砲から動く気性で、もう数を使わず一戦一戦での勝負と決めたローテーションなのですから、これで休み明けだからと嫌わないように。

メイショウカドマツは、蛯名騎手がなぜか天皇賞春はめちゃめちゃ上手いのに、中山ステイヤーズSの相性いつも悪いのが不思議。トウカイトリックに乗って見事に仕掛け遅れを決める人なので、少し下げ目で考えましょう。
スズカデヴィアスに今年初めて短期免許で来た、中山初日の外人騎手に依頼するというのは悪手中の悪手。適性はあるので、展開は向いてもいいのですが…。
ネオブラックダイヤは秋山騎手がこのコースのことをあまり知らないので。
馬は実力不足ですが、ここ10年間同条件の成績が抜群に良い騎手が乗ってる、カムフィーとヴァーゲンザイルは押さえます。2頭とも長距離成績の良いタイプですし。

中京11R
金鯱賞
◎1.ディサイファ
○2.サトノノブレス
▲6.マジェスティハーツ
△5.レーヴミストラル
△8.ベルーフ

脚の形だったりレースぶりからすると、ディサイファの不安は結構大きかったりするんですが、さすがに近4走連続でIDM70超えを出しているなら全く反論が出ません。
逆に休み明けでの馬体やレースぶりが良かったレーヴミストラルは、IDMが65しかないんですよね。これって低迷が続くオーシャンブルーと同等、マイネルフロストより下だったりします。
川田騎手も松田博資調教師もかなり本腰入れてるレースだと思うんですが…。12月になって3歳の斤量有利も既にありません。これはちょっと考え直さないといけないな、と思う場面です。
ベルーフもそうなんですね。そんなに条件がハマってないレースばかり続いたためにIDMが伸びてない、と言い張ってもいいのですが…。
それに中京は開幕前にエアレーション作業をしていないそうですし、おそらくこのレースは高速決着。ハービンジャー産駒にとっては難しい馬場っぽいです。騎手が替わるのも左回りも、おそらくは良くないはずです。

なのでIDMでちゃんと足りていて、ざっと見直せば中京芝実績もある馬をチョイスします。
サトノノブレスは昨年同条件の2着馬。昨年より斤量1kg楽なんですよね。前走比で2kg減も加点にはなるはず。まあ、休み明けだけが一番良い馬なのですが…。
そしてマジェスティハーツも、人気には全く反映されてませんがかなりの中京得意。2戦ともにマイルでのものですけど。
一応2000mで出したIDMは67で、高速決着にも対応できています。直前の動きも良いですし、スタミナ勝負になるなら。

パッションダンスは競馬ぶり見る限り、出来が悪い時に走ったからというわけではなく中京苦手。
ミトラも中京は合わないのでは?中山、福島と直線短いコースで踏ん張った後に、高速決着の長い直線というのも良くないはず。

阪神11R
逆瀬川S
◎8.ガリバルディ
○4.タイセイアプローズ

少頭数ですが、昇級初戦の馬含めてみなIDM60で横並び。
これは展開予想の通りではないかと思います。行った行ったの決着濃厚でしょう。
当日の馬場次第で、ワンチャンスで変わってしまうぐらいの能力差だとは思うんですが、差し馬にこれという決め手もなさそうで。







前日情報へ戻る
M-JRDV文字サイズ設定 ||