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★本日のメイン

福島11R
福島記念
◎14.バロンドゥフォール
○13.ファントムライト
▲2.マイネルミラノ
注5.メイショウスザンナ
△4.アンコイルド
△12.フラアンジェリコ

どうやら土曜日の時点で、ほぼ全ての騎手がコーナーで内を避けて大外を回っているようですね。
エアレーション作業をした馬場にさらに雨、500万下の芝1200mで1分11秒台。とてつもなく重たい馬場に変貌していて、例年の1分57〜58秒台で決着するような福島記念とは姿を変えています。
あまりにも大外を回しすぎると内を掬う手もありそうですし、普通の能力選定の場にはなりそうもない、そういう意識で臨まないといけないでしょうね。
2000mが上手い、良い持ち時計がある、などではなくて、4角先頭に立てるあるいは決め手1番など、他馬にない展開アドバンテージを持っている馬に注意すべきでは。「この状況がちょうど合う」なんて馬はいないわけですから。

ディープインパクト産駒は不利と思われる馬場状態だと思いますが、まずはバロンドゥフォール、ファントムライトを考えたいです。
2頭ともに道中それほど器用に馬群を捌けない追い込み馬ですが、今の福島の流れは前半最後尾でもショートカットが自在にできる状況。馬群があっちこっちにバラけますからね。
通常の高速決着になる小回りでは当然不利な馬でしたが、今の馬場ではむしろプラスになるでしょう。
やや距離長めのハンデ戦ですから周りを見る余裕があるわけです。展開を前で受けて斤量がそれなりに重たい馬が、他馬を出し抜こうとあっちこっちうろつくのを目掛けて、サッとそのルートに突っ込んでいけるわけですから。
何より能力あるのは確かなのに、戦歴の経緯でそんなに斤量が重たくなっていません。

跳びがやや大きめで体格も真っ当に良い、というミトラやステラウインドは、非常に良い持ち時計があるように、スピード性能が高い馬。
そういうタイプが今の馬場に来てしまうと、「スピードが勝ったタイプ」に属するわけです。それが弱みになってしまうのでは。

東京11R
オーロカップ
◎6.ミナレット
○18.ニシノラッシュ
▲5.マテンロウハピネス
注14.レッドファルクス

東京は福島とは違って、向正面や3〜4コーナーはまだ内が良いです。そして直線の内ラチ3頭分だけがかなり厳しい。
なので逃げ先行馬がサッと直線馬場の真ん中にルートを寄せるだけで対処できていますね。脚長大トビが間に合う様子ではなく、展開次第で速い上がりも担保できています。
エアレーション作業してない馬場の後半の重は、こういう感じになるんでしょうかね。ジャパンカップを考えると、つくづくそういうことをしなくて良かったな…とは思いますが。

直近のレースで結果を出してきた、味のある追い込み馬が多いメンバーで、どの馬が差すのか?ばかり考えると迷宮入りしそう。
さすがにこのメンバーなら、逃げ先行集団を形成する1列目の馬が、流れを有利に出来るのでは?ペースを落として残せるというのが今の馬場ですからね。
ミナレットは決して、展開有利で勝ち負けするようなタイプではないのですが、重・荒れ馬場全く問題ないタイプなので、他の馬が徐々にマークを下げてきた時にこそ注意すべき。
ここはダノンプログラマーやアルバタックス、タガノブルグ辺りに重い印が回るわけですから。ロサギガンティア含め、展開と馬場要件あってこその追い込み馬が「能力」と思われて注目されすぎです。

ニシノラッシュは、条件・枠絶対に良いと思います。前走もどちらかと言えば展開不利でした。55kgが若干重たいのがどうか、ですね。この短期間で成長力を見せているようなら勝つでしょう。
マテンロウハピネスも、そんなに悪くはなかったと思いますが…。

京都11R
エリザベス女王杯
◎10.ラキシス
○18.ヌーヴォレコルト
▲12.マリアライト
△17.シュンドルボン
△3.フーラブライド
△6.リメインサイレント

エリザベス女王杯でリピーターが多いのは、牝馬限定重賞で2200m以上の距離を経験するレースが他になく、3歳牝馬クラシックや古馬の牝馬重賞路線を回っているだけでは、京都2200mで必要な資質を培えないから。
実際のレースで言うなら、あの長い向こう正面でも脚を使わせ、3コーナー下りからもある程度マークを外さず、直線さらにもうひと伸びさせる脚が必要なのです。
普通のマイルや1800mで、ひと脚だけ使ってたまたま結果を出せただけの馬では、こういう条件に対応できません。
それを断言できる理由は、やっぱり「脚の長さ」の差でしょう。オークスでの距離延長対応力もそうなんですが、他の馬よりひときわ背を高く見せる馬でないと、2度3度と脚を使わせてまだ我慢できるような伸ばせ方ができないんです。
今年のメンバーバランスでも、「超脚長」に属するようなタイプは、3頭もいないはず。
なぜシンメイフジが止まってしまって、クィーンスプマンテだったら残せるのか、という答のひとつがこれだと思っています。

ヌーヴォレコルトとラキシスのこのレースでの差は、そこにあると考えています。
ヌーヴォレコルトもオークスを制した偉い馬なんですが、古馬になるにつれて研ぎ澄まされてよりスタミナに寄った体つきにはなっています。ただ、切れる弾けるタイプなんですよね。ハコもどちらかというと中ぐらいから若干小さめ。
昔は牡馬相手に戦える強みを持ちながら、この展開が間延びするエリザベス女王杯だと負けるような馬がいましたが、ヌーヴォレコルトはそうなるのではないか?と体型・過去の履歴傾向などから感じています。
素晴らしい追い切り内容、素晴らしい集中力があるので、そう崩れないと思いますから対抗に置きますが、少し消極的。
体つきを見て、雨が降る馬場と外回り2200mのスロー→ロングスパート勝負と想定して、やっぱりラキシスが上だと思います。
そしてこの高いレベルの1番2番人気の間に、コース適性という強大な壁をプラスにして割って入る脚長が、果たして誰なのかを探すレースだと捉えています。

まずは牡馬相手に2400m、2500mをロングスパートで勝てるマリアライト。
斜尻で寂しい体つきには見せますけれども、後肢のストロークはなかなか良い馬。
スタミナは良いというか、切れ味勝負やスピード勝負させようとするとイマイチな方でしょう。人気馬を目標にして、何とか食い下がっていれば適性差で伸びてくる計算。
フーラブライドもチャンスはあると思いますが、シュンドルボンやリメインサイレントも気になります。
3歳は現時点で、体型的にどうかな?と思っていますね。クイーンズリングは脚が短め、タッチングスピーチは飛節が伸びず硬い歩様。ルージュバックは放牧帰りの仕上がりだと緊張過剰な捌きになってしまうのでは。






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