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★本日のメイン

福島11R
河北新報杯
◎1.エルカミーノレアル
○13.セトノフラッパー
▲3.エクシードリミッツ
△15.メイショウブイダン

どうやら福島の芝は、完全回復したと言えるぐらいに良いみたいですね。馬場情報の写真見る限り完璧です。
エアレーション作業をしたそうですけど、それでも芝に厚みがあるなら、京都のように時計が異様に速い馬場なのかもしれません。
昔はこういったローカル開催のハンデ戦に回る短距離馬は、スピード不足で1分9〜10秒台決着のレースばかりを狙って展開・枠有利狙いの勘違いスタミナ馬ばっかりでしたけど、もう最近は通用しないんじゃないでしょうか。
番組表他のテコ入れで、そういった性能不足を誤魔化してくれるレースがどんどん消えて行ってるため、もうスピードで基準点に達していないとチャンスすらありません。

そして今回のメンバー、ざっと見ても持ち時計が1分8秒半ばで止まってる馬ばかりですね。
3歳は仕方ないにしても、関西回りで1200mを8戦以上こなしているのに、その水準ではさすがに厳しすぎ。
上り坂からスタートする福島1200mなのに、1分7秒前半で決着するかも知れない場面です。やっぱりメンバー最速の持ち時計があったり、あるいは記録更新の伸びしろが僅かでも考えられる履歴だったりする必要があるでしょう。
福島芝1200m適性がある血統なのかどうか、も調べておきたいですね。

そして前回直線競馬で期待し、スピード性能を見せてくれたエルカミーノレアルに引き続き期待。やっと適条件中心のローテーションに変えてきましたね。
2歳時に福島コースで2連勝していますし、スピード馬場に対して直線競馬を経てから臨む過程も有利のはず。今ならエクシードリミッツの頭を叩いて逃げるのもいいと思います。
キングカメハメハ産駒は本当にこの条件得意なので。
セトノフラッパーはこれまで中距離中心に使われてきましたが、短距離のスピード性能のほうがありそうなタイプですし、福島コースが滅法得意。
これまで芝1200mは2回しか経験していないのに、1分8秒前半の時計がある馬です。結構ビビッドに反応できるタイプだと思いますが。
エクシードリミッツは前走から2秒速い決着になるのが厳しいかも知れませんが、栗東坂路の調教内容は直結しやすい条件なので、中間の絶好調ぶりを評価して。
メイショウブイダンは持ち時計断然1位ですが、メイショウサムソン産駒が福島芝1200m苦手すぎるのと、既に1000万下で好走した履歴があるためか斤量が重たいですね…。
前走も高速馬場での枠有利恩恵が結構大きかったように思えますし、すぐ飛びつかないよう気をつけます。

ヤマニンマルキーザはおそらく動ける仕上がりだと思うんですが、ハンデ戦55kg+内枠勝ちした馬が今回は外枠+57kg。今回は隊列も厳しいかも知れません。
ダイワメジャー産駒は1分8秒以上の決着なら、福島芝1200mは得意なのですが、結構速いタイムになると途端に人気コケしまくります。
ロベルト系の馬も、ほぼ同じ傾向がありますね。時計の次元が少し下がれば、拾いたい馬は多いのですが。

京都11R
スワンS
◎7.コパノリチャード
○14.フィエロ
▲2.サンライズメジャー
注8.ローブティサージュ
△5.ベルルミエール
△10.テイエムタイホー

確かに3歳馬は古馬合流後にそこそこ通用していて、NHKマイルCを経た馬が夏場にそこそこ勝負になっていたので、マイル路線も見所アリそうだぞと思っていたのですが…。
富士Sではクラリティスカイが大敗(ただし57kg)しただけでなく、京成杯で僅差に走れていた3歳勢が全滅。
レース自体はダノンプラチナが勝ったのですが、よくよく考えるとNHKマイルCはスプリングS〜皐月賞よりも格下だったのは明らかですし、NHKマイルC後に古馬混合戦で好走した馬はみな軽量でのもの。しかも勝ち星も挙げてはいないんですよね。
なので、3歳がもう古馬と通用するムードでアルビアーノがここで人気しているのですが、さすがにこれは過剰人気でしょう。
NHKマイルCのレース展開自体も結構平凡な流れでしたし、柴山騎手が京都で騎手の力もうひと押しがあるようにも思えません。この京都芝1400mに適性があると言える材料も乏しく、アルビアーノが根本的に強くないと勝負にならないわけです。
多分2番手争いをコパノリチャード・ベルルミエールと雁行になって、この2者相手に普通に競り負ける程度じゃないでしょうか。

しかしアルビアーノが人気する場面なのも少し分かります。
フィエロは超A級相手とばかりやっていたとは言え、まる1年半ほども勝ち星から遠ざかってるディープインパクト産駒。
時計の速い馬場は対応できるはずなのに、しょうもない展開で負けることが結構多いんですよね。
ワールドエースを捕まえられなかったり、自身より斤量の重かった3歳ミッキーアイルをむざむざ見逃したり、レッドアリオンに楽逃げさせて自分は難しい競馬に終始したり…。
根本的に質の軽い馬場で、サッと動けるタイプではないのでしょうし、緩い流れの時にキチンと決めきる軽さが足りない、とも言えるでしょう。京都の良馬場で勝てたのはこれまで1度だけ。
軸としてはかなり信頼度の高い馬なのですが、何かにやられそうなタイプ。その筆頭候補として、上がり目が感じられそうなアルビアーノに白羽の矢が立つのも理解できます。

なのでこのレース、単勝でハマっていいタイプに要注意と見ました。
鉄砲挑戦になったスプリンターズSはローテーションが悪すぎでしたけども、その直前栗東坂路でかなりの好タイムを出していたコパノリチャードが、復調して見せてもいいのでは。
スプリンターズSの1週前、9月24日の追い切りで出した50秒2と言うタイムが、2年前にこのスワンSを勝った時の直前追い切りと遜色ないレベルなんですよね。ラストまで粘りが良くて。
適性はそもそも1200mよりも1400m向きの大トビですし、前回は枠順最悪だった上に直線で挟まれ引っ張る不利。しかし直線ラスト180mぐらいを追わず流していたのに0.8秒差です(いやG1なんだからそこは追い直せよと思いましたけど)。
ここまで半端に抑えても全然結果が出ていませんし、騎手を替えたのならハナを切るか雁行逃げぐらいはしてもらいたいところ。
そしてサンライズメジャーも、鉄砲が得意でスピード馬場に実績があり、逆にタフな馬場・タフなレースになるととことんダメなタイプ。浜田多実雄厩舎になって通用する格が上がっているのもいいですね。
安田記念から相手弱化となった前走米子Sは、通過順こそ8−8−7→7着ですが、一瞬勝つのか?という見せ場は作ってますよね。あれはボロボロの馬場の内を避けて外に振ったはいいものの、59kgがモロに影響したものです。
ダイワメジャー産駒の大トビは、こういう条件でこそ評価したい所ですね。

東京11R
アルテミスS
◎15.メジャーエンブレム
○13.カイザーバル
▲11.エスティタート
注10.クロコスミア

年によって関西馬が強い弱い、あるいは有力馬が固まってるのが新潟なのか札幌なのか、趨勢がコロコロ変わるので、前日にあまり深く考えてもしょうがないレースです。
実馬を見ればまあまあ分かりますけど、モノを見ないと方針すら立てられません。
特に今年の夏の2歳戦線は、函館2歳S以外はレベルが例年以下ではないかと思っているので、ウインファビュラスもクロコスミアも、高いハードルになるとは全然思っていません。
あの程度のレベルなら、秋デビュー組にどんどん追い抜かれていくものと考えています。
しかし出走してくる馬がそのレベルにすら達しなければ、ボーダーとして評価しなければなりませんし、なんとも扱いが難しい所です。
特に今回のレース、キングカメハメハ産駒もディープインパクト産駒もいません。サンデー系の仔にしては2歳重賞への格上げ戦で不安なタイプばかりです。

なので手がかりとしてですが、まだ履歴が若い2歳馬の大まかな取捨は、前走のレース振りと圧勝の加減を重視しましょう。
そして有力騎手が引き続き乗ってくれそうな背景があるなら、その騎手がこの夏〜秋に渡ってきた範疇において有力と見込んでの出走。ある程度手に入れてる強みも考慮していいかも知れません。
評判どおりならカイザーバルもなかなかいいのでは、と思っているのですが、騎手が替わっていたり周りが違っていたりするのは若干気に掛かります。
自分が目の前で見ていて、メジャーエンブレムは一応それなりの基準に達しているのではないかと思っています。もちろん本心ではそれ以上の馬がどんどん西からやってくるのを期待したいのですけどもね。
けど関西の新馬にもある程度乗っているルメール騎手が、この馬を選んだ意義は大きいのでは?と思うので。






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