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【東京2R】
◎5.オンザロックス

 馬体的な視点だが、土曜の芝は後肢の捌きが広く柔らかいタイプが多く好走していた。逆に捌きが硬いとどう頑張っても一瞬脚になりがち。そういう見方だと、ここはオンザロックス1頭しか選択肢がないように見える。たとえスローでも極端に上がりが速くなることはない今の馬場なら、この馬でも押し切れるのではないか。前走捲りを行かせたのはペース判断として間違ってはいないと思うが、直線では立て直す不利もあった。


【東京9R】くるみ賞
▲8.ダノンキャップ

 普通に見ると、プリンシパルスター、ルグランフリソン、ショウナンライズがスピード上位になると思う。ただし、外差し優勢の馬場でこれだけスピードのある先行馬が揃ったのなら、Hペースを想定してもいいかもしれない。もちろん、この3頭はHペースの方がむしろ良いようなタイプだが、そういった展開なら注意したいのはダノンキャップ。初戦は掛かって脚を使い果たしてしまったが、以後2戦を見ると、大分折り合いは良化しているし、レース振りもまともになってきた。そして、札幌の2戦が時計が掛かっている分もあるのだろうが、1200mとは思えないようなスローペース。距離延長の形なのに、むしろ今回の方がペースが速いという可能性が高いのではないか。ならば尚更折り合い面の不安は少なくなる。まともならこのメンバーでも通用するだけの素質はあると思っている。


【東京10R】甲斐路S
◎4.シュンドルボン
○7.エバーグリーン
▲2.ネオリアリズム

 上がりに対応できて、長く脚も続くということならシュンドルボンで良いだろう。多少は上がりが掛かる流れでもこなせる。上がりが掛かり気味という解釈なら、エバーグリーンはそういうシーンでシュンドルボンに勝っていることがある。脚も続くタイプで、流れ一つで上位争いは可能だと思う。ネオリアリズムの前走内容は成長があると見るのが妥当だろう。これまでは掛かったりもしたが、スタミナを示せていなかった。それがHペースでも楽勝だった。
 シャドウウィザードはどちらかというと徹底して上がりが速い状況でないと。ブリリアントアスクも脚が続くキャラとしてはちょっと気になったが、さすがに東京実績を見ると弱気。脚は続いても上がりが出せないということだろう。降級馬ラングレーも上がりが掛かってこその馬。土曜に富士Sで2着したサトノアラジンと似た配合馬だが、適性は全然違う。



【京都11R】菊花賞
◎2.サトノラーゼン
○17.リアファル
▲10.ブライトエンブレム
注8.ミュゼエイリアン
注4.キタサンブラック
△11.リアルスティール

 サトノラーゼンの巻き返しに期待する。ディープ産駒とは相性が悪いレースではあるが、サトノラーゼンは全くディープ産駒らしくない履歴。上がり33秒台を出したことが一度もない。そういった切れ味に特化したタイプではないディープ産駒なら、可能性を感じる。神戸新聞杯完勝のリアファルも芝では底を見せておらず、必ずしも逃げに拘るタイプでもないだろう。競馬はしやすいと思う。ブライトエンブレムは上がりに限界があるのは分かりきっていること。末脚勝負をしようとすること自体が間違っている。もっと高い位置を取るとか、ロングスパートを自ら仕掛けていくとか、工夫があれば一発あっても驚かないのだが。スタミナはあるのだから。
 超スローだったセントライト記念を先行して残っただけのミュゼエイリアンとキタサンブラックの前走の内容にはあまり価値を見出す必要はないと思うが、馬個体で見た時に、この条件はクリアできても良いと思う。ダービーほど厳しいペースでなければ粘りは見せられる馬だ。リアルスティールは距離が長いと思っている。どのくらい成長しているのかは分からないが、今年は世代としてもハイレベル。エピファネイアの年はやはり相手が弱かった。鞍上としてはエピファネイアでの良いイメージがあるかもしれないが、当時ほど今回は簡単ではないと思ってる。エピファネイアは気性には不安があったが、距離には不安はなかった。リアルスティールは逆で、気性に不安はないが、距離には不安がある。




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